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舞台記録 3月,4月
3/2 金春円満井会特別公演 能「鶏立田」本田芳樹 能「道成寺」柏崎真由子 @国立能楽堂
「鶏立田」初見。レア曲、変な能。頭の上の鶏と装束の色合いが同じで、印象的だった。
「道成寺」初見。地謡やお囃子もほぼ女性で揃えていた。「京鹿子娘道成寺」を穴が空くほどみていたので、乱拍子がこんなに長いものかと驚いた。
面白かったが、やはり地謡が聞き慣れずどうも好きになれなかった。女性地の能をもっと見たい。
3/15 井上八千代 箏曲「夏やせ」@東京芸術大学奏楽堂
井上八千代の舞を生で見るのは中学2年生以来である。
とても良かった。井上流は、都踊りや他踊りの会などで何度も見たが、井上八千代以外の舞はしっくりこない。井上流は井上八千代のためにあるのではないかとすら思う。もっと見たい。
3/23 荒磯GINZA能 能「熊野 村雨留」大松洋一 能「安達ケ原」野村昌司 @観世能楽堂
実はもう一番「弱法師」もやっていたが、朝起きれなかったため、熊野からの参加。
「熊野」初見。面白かった。名曲としみじみ思う。シテツレともにすごく巧いとは思わなかったが、十分面白かった。熊野はとくに道行がいい。こんなに帰っていいって言われて嬉しそうなんだと思った。
「安達ケ原」初見。これも良い能。
4/7 観世会 春の別会 能「鷺」武田尚浩 能「道成寺」関根祥丸 @観世能楽堂
ごはんに入れるサプリメントをもらった。ごはんの色が黄色くなるのが難だが、結構いいと思う。
「鷺」初見。思ったよりも短くて拍子抜けた。普通の能とぜんぜん違う。やる人によって印象が違いそうだ。肝の座った鷺だなーと思った。長唄「鷺娘」の足をイメージしていたけど全然違った。
「道成寺」2度目。道成寺は緊張感で苦しくなる。出が非常に良かった。謡もすごい。面もすごい。ドーパミンの出る能だった。前場が非常に良かった。
見ると、道成寺という能が大事にされる所以がよくわかる。素晴らしかった。
4/12 銕仙会4月公演 能「当麻」シテ馬野 正基 @観世能楽堂
初見。レア曲。準老女ものと呼ばれるらしい。良かった。歌舞伎でよく形容されるのと同じ感覚で、品があったと思う。
長絹、白に雅楽の楽器が織ってあった。
段々と老女物を楽しめるようになってきた。
4/13 朋之会 能「桜川」シテ武田文志「昭君」小早川修 @観世能楽堂
初めての朋之会。チケットの価格が学生の財布にとてもありがたい。雰囲気が良く、若い人にも優しい会だと思う。
「桜川」初見。良かった。良い演目だし、シテが良かった。シテの謡が非常にいい。クセの舞が良かった。
前場の装束が印象的だった。とてもよくシテの雰囲気と演目にあっていた。
「昭君」初見。変な能だった。面白かった。シテの気合がすごい。
これも装束が良かった。ツレの装束がたんぽぽ?みたいなお花で面白かった。
今まで能を見て装束のチョイスに何かを感じたことはなかったから、非常に驚いた会だった。朋之会は装束選びのセンスが優れているのだろうか。
番外編/出演記録
3月は仕舞「鵺」舞囃子「船弁慶」前の小鼓、清経クセキリ小鼓。その他地謡。@上田能楽堂など
小鼓は初舞台。舞囃子は舞うほうが気楽だと思う。三段がだめだ。ヤリヤリのところがちゃんとできない。
「清経」クセキリ、長い。いい曲だった。
仕舞「鵺」非常に素晴らしい曲。流れ足が難しかった。舞台が冷えていて途中で足を攣った。とても気合を入れて舞えた。
4月は常磐津「三つ面子守」@湊川神社神能殿