#7.Webライターの採用事情② 外注ライターの場合
すみません、久しぶりの投稿になってしまいました…。来月はもう少し更新できればと考え中です。
さて、Webライターの仕事の裏側を紹介する連載「Webライターの舞台裏」。
今回は、業務委託という形で原稿作成を依頼するWebライター(外注ライター)の採用についてご紹介します。
あくまで私の所属している会社の場合になりますが、読んでくれた人に、何か少しでも役に立つ情報があれば嬉しいです。
外注ライター採用の流れ
私の所属する会社では、以下の流れで外注ライターの採用を行っています。
(※採用の募集は不定期。また、こちらから記事を書いていただきたいフリーのライターさんに声を掛けることもあります)
以下では、それぞれについて詳しく説明します。
①書類選考
外注ライターの採用の場合、応募書類として、エントリーシートやこれまでに書いた記事(※社内では「サンプル記事」と呼んでいます)、ポートフォリオを提出してもらいます。
送っていただいた応募書類には、一通りしっかりと目を通します。ただ、正社員の採用とは異なり、外注ライターの場合、志望動機はそこまで重視しません。
どちらかと言うと、そのライターさんが、「会社の運営メディアに合った記事を書けそうか」を重視します。
例えば、
・記事の執筆ジャンル(例:エンタメ、金融、教育、転職 など)
・長文の読み物記事が書けそうか など
当然ですが、依頼する記事は、会社が運営するメディアに掲載します。
なので、経歴やサンプル記事、ポートフォリオから、「この人だったら、このメディアに掲載する記事を依頼できそうだな」とイメージできることが大切です。(逆にここがイメージできないと、どんなに書ける方でも、書類選考を通過するのは難しいです…)
例えば、会社が運営するメディアに近いジャンルでの執筆経験があったり、そのジャンルでの専門知識を持っていたりするとポイントが高かったりします。
また、「長文の読み物記事が書けそうか」という点については、私のいる会社の場合、外注ライターには、1本4,500~5,500字程度の読み物記事を依頼することが多いです。
そのため、記事のクオリティや文体も含め、その文章量を書けるだけのライティング力があるかも、送っていただいたサンプル記事(+ポートフォリオ)でチェックします。
②原稿を依頼する場合の条件等のすり合わせ
チームで応募書類を確認し、「有力だ」という人にはヒアリングを行い、原稿を依頼する場合の条件等をすり合わせます。主なヒアリング内容は、
などです。
そして、これらの項目について、ライターさんと会社側とで条件が合えば、ライターさんにテストライティングを打診します。
③テストライティング
ヒアリングの内容も参考に、「テストライティング」という形で1本、お試しで原稿作成を依頼します。
ちなみに、テストライティングで作成していただく原稿は、後に、実際に会社の運営メディアに掲載し、原稿料もお支払いします。
また、テストライティングの原稿は、
・テーマ連絡~原稿提出までの期限(※だいたい1週間前後)
・文字数(1記事あたりの本文:4,500~5,500字程度)
・テーマ連絡の方法、原稿の形式、レギュレーション
など、実際に仕事を依頼する場合と同じです。
テストライティングには、こちらがライターさんのライティング力を見るという目的もありますが、この条件・このペースでコンスタントに原稿作成ができるかをライターさん側に判断してもらう目的もあります。双方にとって、良い形で仕事に取り組めるのがベストだからです。
ちなみに、明確な決まりはありませんが、テストライティングでは、主に以下の点から、そのライターさんのスキルや適性をチェックしています。
で、テストライティングで作成していただいた原稿をこちらでチェックし、チームで相談した後、OKのレベルであれば採用です!
今後、実際に仕事を依頼する場合の記事単価や条件等を提示し、定期的な原稿作成をお願いします。
と、私が所属する会社での外注ライター採用の流れとポイントをご紹介しました。
会社やメディアによって、外注ライターの採用基準や採用方法は異なりますが、業務委託でライターの仕事をしたい人、すでに業務委託でライターとして働いているものの、もう少し受ける仕事を増やしたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。