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桶屋の話

風が吹けば桶屋が儲かる。

なんて言葉があったようななかったような。

去年、2023年の9月。
とあるきっかけで、フィリピンのセブ島に仲間たちが短い間だが、旅に出た。

予定が合わず、行かないことにした自分は、彼らを空港まで見送りに行った。でも、その予定は直前でキャンセル。今からでもセブ行けるんじゃないかみたいな話になって、その時は冗談混じりで今から航空券買おうかとか、どこ経由がいいかとか話をしていた。

あの頃、自分の中でルールを決めていて、それは”迷ったら行動しろ”ってやつ。シンプルだけどとても大事。一瞬一瞬その時にしかその選択はできなくて、二度と同じ感情や機会に遭遇することはないと思っていた。しない方を選んで後悔するくらいなら、やった方がいい。ありきたりな価値観かもしれないけど、これまでの自分に欠如していたもの。

そんなこんなで、仲間たちを見送った後、いっそ行っちゃうかのノリで航空券とホテルを予約した。

パスポートは勿論、e-travelや保険加入が必要なのは理解していて、難なく準備を進めていた。ペソに両替も済ませた。SIMは現地で買えばいい。まあ別に買わなくても何とかなる。これで満を持してセブに行ける。

使い始めて7年は経つが、経年劣化を感じさせないリュックに荷物を詰めてパッキング終了。あとは空港に行くだけ。始発で空港まで行く必要があって、寝坊が怖くて夜は眠らなかったけど、アドレナリン分泌しまくりの体は徹夜に耐えることができた。

いざ、出発。20分ほど地下鉄に揺られながら空港到着。

最寄りの空港の国際線ターミナルは国内線ターミナルからシャトルバスで10分くらい。ウキウキの気分で国際線へ。

見送りぶりの国際線は、アジア人がたくさんいた。日本語が聞こえない。
どうやらオンラインチェックインができるようなので、専用の機械で試してみる。…。うまく行かない。

調べていく内に大きな壁にぶち当たる。

どうやらフィリピンの入国条件としてパスポートの有効期限が6ヶ月以上なければならないらしい。

僕のパスポートの有効期限は2024年1月18日。

あ、これ無理じゃん。やべー。僕は都合がつかず、行くことを諦めた。

僕が最初にパスポートを取得したのは、2019年の1月。
オーストラリアでの短期留学プログラムに参加するためだった。
友達のIくんが気まぐれで誘ったから。

あの日時にこれを取得していた時から、僕はセブに行けない運命だったんだよ。パスポートの表紙の菊紋が語りかける。

上等だ。僕はその足で、前々から友人に誘われた名古屋に飛んだ。
本来ならトランジットで韓国に滞在しているのに、なぜかセントレアにいる。まるで、、、。上手い例えが思いつきませんでした。

その後、浮いた資金で台湾に行ったことで、結果だけ言えば、今僕は彼女がいる。

物事には因果関係が常に存在していて、それは様々な場面に良くも悪くも作用する。

風が吹けば、桶屋が儲かる。

モンチがローマのSDになれば、ハーランドはPLで得点を量産する。

例え、二つの事象に直接的な因果が存在していなかったとしても、媒介する様々な事象が前後に因果関係を持つことで、この理論は成立する。

つまり、
Iくんがオーストラリアに行こうと思えば、みぞは彼女ができる。

今日の一つの行動が数年先の未来に影響することもある。かといって、毎日の選択場面で慎重になる必要はなくて、気楽に運命を楽しめばいい。

新しくパスポート取れました。10年。赤色になりました。

旅券と航空券、僕の皮膚であるMagliaさえあればいい、はず。

🔜 Done Deal and comfirmed! #みぞ will fly to Rome in late May 2024. He has been a Romanista since 2019. Contract until the end of SerieA 23-24. #travels

僕はRomano派でもDi Marzio派でもない。Schira派だ。


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