実際に海外で生活して、今だから思う語学の大切さ、海外に住むということ
前回に引き続き、海外でデザイナーとして働く私に興味を持ってくれた方からの質問をまとめました。前は仕事に関する内容でしたが、今回は語学やカナダでの生活についてです。
語学、生活編
海外での就職を目指すとなると語学力は必須です。私も就職活動を始めた頃、特にデザイナーはコミュニケーション力を求められるので、高い英語力が必要と言われました。
カナダに住み始めて4年目ですが、正直今も英語で話すことは苦手です。私自身、英語力が高かったから就職できたとは決して言えません。だからこそ言えるのは、語学力は絶対に邪魔にならないのでどれだけ勉強しても無駄はないです。
英語の勉強法を教えてください
カナダに来る前まで
幼い頃から10年近く英会話に通い、高校では国際コースに通っていたけれど言語は使わなくなると本当に忘れる。カナダに来る前に少しでもできることをと思い、Podcastを聞いたり英語に触れる機会を増やす目的でTOEICを受けたことも。
よく聞いてたPodcast
語学学校 6ヶ月間
語学学校では学生の子たちが多く滞在期間が短いので、勉強しつつ遊びを楽しむ子が本当に多い。勉強だけに集中するのもなかなかしんどかったけど、この期間が一番英語に向き合ってたと思う。
海外で住む = 言語は生活必需品。学生時代に英語を勉強していたときとは異なり、英語が理解できないと生活に支障が出る。その後の就活にも影響するというプレッシャーがあったから集中できた。
就活中
語学学校を卒業すると一気に英語で話す機会が減る。面接対策としてオンライン英会話を始め、毎日1時間以上レッスンを受ける。オンライン英会話のいいところはいつでもレッスンが受けれるところ、いろんな国の講師がいるので英語のアクセントも様々。リスニングも強化できる。
DMM英会話
自分の英語レベルに合わせた記事を選んで、講師と記事の内容について話し合う。毎日25分。
Native Camp
カランメソッドという通常の4倍の速度で英会話を習得できる英語教授法で、頭で考えて話すのではなく反射的に質問を答える練習をする。
仕事を始めてから
今も気をつけていることは、英語と日本語を混合しないこと。楽なのもあって、日本語で話しているのに一部の単語だけ英語を使ってしまう(本当にルー大柴みたいになる)。バイリンガルの友達に、英語で話す時と日本語で話す時をしっかり区別する、もしくは文章をどちらかの言語でしっかり言い切るようにした方がいいと言われて、意識している。人間どうしても楽な方に流れてしまうので、日頃の意識は本当に大切。
カナダ生活での良いところ、大変なところ
良いところ
移民の国なので多国籍の人と出会える。そして多国籍料理も楽しめる。カナダなのになぜか中華料理が美味しい。
日本の外に出て気づいたことは、英語という言語は一つじゃない。日本に多くの方言があるように英語も異なるアクセントがある。移民の国だからこそカナダは、英語が完璧じゃなくても受け入れてくれる人が多い。
海外では日本人が居ないところに住みたいと聞くこともあるけど、私にとって日本人が多いことが良かったと思う。本当に困った時に助けてくれる人はやっぱり日本人が多かった。
大変なところ
自分が生まれ育った国以外で住むということは、今までの自分のやり方、考え方を全て調整する必要がある。その国のルールや常識に自分を合わせる。自分はどこまでいっても「外国人」なんだと感じる。
• 文化が違う(クリスマスは家族行事、お正月はもちろんない。1/2から通常営業)
• 規則、ルールが違う(行政の申請関係はとにかく遅い、返事が来ないのは当たり前)
• 物事の考え方、捉え方が違う
• 今でもよくあるけど、これは私にだけ起きてること?それともカナダってこうなの?ってことがある
留学・ワーホリにかかった費用
今の仕事を辞めて生活を一変するのは大きな決断。やっぱりお金のことも気になる。
大体だけど、資金として200万。
• 航空券(片道)12〜13万 (いつ帰るか決めてなかったので片道だけ)
• 語学学校(6ヶ月)約65万
• ホームステイ(6ヶ月)約7万/月
大変だったのは語学学校を卒業してから仕事を見つけるまでの間。いくら貯蓄があっても減っていく口座の残高を見ると気持ちが不安になる。焦る。誰もが経験してると思うけど、ここが踏ん張りどき。
今しておくべきこと
英語の勉強、貯金、海外に飛び立つ前にしておいた方がいいことは山ほどあると感じてると思うけど、どんなに準備をしても、きっと後から「もっとこうしていればよかった」と後悔することもある。大切なことは、そう思った時にどう次に行動できるか。英語の勉強してなかったから会話が理解できない。それなら、今からできることはなんだろう?
住み慣れた国を出て、知らない土地で新しい生活を始めることは、一見輝いて見えるけど、実際はすごく大変。憧れだけでは気持ちは続けていかないけれど、そこに挑戦しようとしているあなたを私は応援します!
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