【ライブレポ】2024.3.24 帝国喫茶@仙台Rensa
はい。表題の通りなんですけども。
帝国喫茶のワンマンライブ@仙台に行ってきたんですわ。
もうね、良い歌詞と良いメロディと良い声とデカいギターとドラムとベースさえあればね、それで世界は最高なんですわ(以上、CV:土井善晴)。
帝国喫茶と出会ったのは去年のアラバキ。何の予備情報もなく、「良いバンド名やなぁ」と思って予習も何もせず観たところ、グッドメロディのギターポップ、そしてパンクな曲ではとことん衝動を爆発させるそのライブパフォーマンスに圧倒され、そしてギターのアクリちゃんの太陽のような笑顔に一目惚れし、ワンマンライブのチケットを取ったのである。
本当は11月にある予定だったのだけど、ドラムの杉崎くんがインフルにやられて延期、それを経ての3月24日だったのです。
開演前、BGMではくるりやハナレグミ、ハンバートハンバートなどが流れていてとてもよかった。
オンタイムで暗転、メンバーが登場すると"東京駅"からライブをスタート。続け様に"貴方日和"、"and i"とロマンチック&ドラマチックな曲を連打!アクリちゃん推しなのでアクリちゃん側に陣取って見ていたのだが、早速笑顔が弾けまくっていて無事僕の心臓は止まりました。
ここで最初のMC、ボーカル杉浦くんがメインで喋るのだが、他のメンバーもご挨拶。
アクリ「ほやぼーやに会いたかってん…」
杉浦「ほやぼーやって有名なん?」
観客「うんー!」
杉浦「そーなんか…俺も会いたいなぁ」
杉崎「前回延期にしちゃってすみません、今日は楽しんでいってください」
疋田「特になし!!」(本当にそう言った)
てな感じで、関西弁でマイペースに喋る4人がすごくよかった。
そこから時折MCを挟むものの、基本的には曲をガンガン畳み掛けるスタイル。僕が大好きな"季節すら追い抜いて"では、ベース疋田くんがかなりキマった目で、ビリビリとした気迫を見せながら演奏していて、それがとてもかっこよかった!シドヴィシャスのような、触れたら怪我しそうな危ないオーラ。ああいうオーラ出せるミュージシャン、今なかなか居ないよね。
やばくない?何でこんな歌詞書けるの?すごすぎないか。生きていく上でぶち当たるどうしようもない悩み、それに伴う衝動をこんな美しい言葉で表現できるやついないよ。
前半はメロウな"ラブソング"や"心の窓辺"をしっとりと聴かせてくれた。
"ラブソング"の
『ラブソングがほらあふれてる
それじゃ世界は愛に溢れてる?』
という歌詞。すごい。すごすぎる。
ものすごかったのが杉浦くんが羽織っていたアディダスジャージを脱ぎ「後半戦です!」と宣言してからのパンキッシュなナンバーの乱れ撃ち。
"春風往来"では杉浦くんがハンドマイクで、倒れてしまうのではと心配になる程暴れ回り、楽器隊も感情を爆発させる。"じゃなくて"のアウトロのアクリちゃんのギターがものすごく好きなのだが、今日、ついにそれを爆音で聴けてしまった。ヤバかった。
からの、1分強の"燦然と輝くとは"の、ブレーキが最初からない脳筋の車の如くブッ飛ばす演奏!!
そしてヘヴィなインプロからの"カレンダー"。『チャイニーズガールと逃避行 赤い車で遠く行こう』という歌詞をみんなで歌う。やっぱりね、バンドメンバーがみんなでユニゾンする曲は最高なんすわ。
そこから雪崩れ込んだ"ガソリンタンク"ではもう、感情が爆発した。多分自分、ものすごい変な顔になってたと思う。くっしゃくしゃになってたと思う。
だって冗談抜きで、この曲に命を救われたのだ。
ここ数年で1番良い歌詞。センス抜群の転調。こんな曲俺が書きたかったランキング圧倒的1位。たとえ明日世界が終わるとしても、花に水をあげるような、毎日のちいさな喜びを大事にしたい。そうすべきだ、という曲。あんなに力強く我々の生を肯定してくれる曲、ブルーハーツ以来だと思う。
さいごは"さよならより遠いどこかへ"で締め、一旦退場。
アンコールでは前回延期になった分、できなかった曲をということで"泥だらけの純粋"や"Clashtriker"をやってくれました。
"泥だらけの純粋"はオアシスを彷彿とさせるバラッド。"clashtriker"は疋田がボーカルを取る暴走ナンバーで、観客の「もーいっかい!もーいっかい!」コールに応えてなんと2連発で披露。気が触れたようなシャウトを連発する疋田はまさにロックスター。やはり現代のシドヴィシャスだ!!
そしてまさかのダブルアンコール。まずはアクリちゃんのグッズ紹介。
アクリ「グッズショップを…」
他のメンバー「グッズショップ????」
可愛かったです。
トートバッグ買いましたよ、ええ。
メンバーひとりひとりに改めてMCが振られた場面でも、アクリちゃんちょっと言葉に詰まって泣きそうになってて、胸いっぱいになった。「仙台の皆さん大好きです!」って言ってくれた。
俺も好き。愛してる。
安月給ですけどなんぼでも養います。
話を戻そう。オールラストは"夜に叶えて"。
この上なくロマンチックなメロディで、こんなどうしようもない、生きていくことの厳しさ、辛さを歌ってくれる。もう、なんて良い曲なんだろう。なんて素敵な夜なんだ!!!
『少年に青い春を 世界中の街にロマンスを』という歌詞を、杉浦くんは「仙台の街にロマンスを!!」と絶叫。
ああ、もう、ロマンスが溢れ、涙に形を変え、全身の穴という穴から出そうになった。
これが結成して1番最初の曲らしいっすよ。やばくないですか?
この上なく最高の終わり方をしたライブ。
終演後、物販に向かうと、なんとメンバー4人の姿が!!!
並び、Tシャツとトートバッグを買った後メンバーとお話しできた。といっても、あまりの緊張で全然喋れなかったのだが…
全員と握手させてもらうなか、僕の手をがっちり握ってくれた疋田さんが
「手ェでかいっすね!?」と。
ライブ中、アクリちゃんと何度も目があったのだけど、「最高でした!」と伝えたら「ありがとうございます!見えてたよー!」みたいに言ってくれて。
もうこの記憶だけでしばらく生きていける。
じつは盛岡から来まして、と伝えたらメンバーみんな「ほえーー!?」みたいな感じで驚いていた。「盛岡も絶対行きます!」と言ってくれたよ。
全然言いたいこと言えなかった、僕がいかにガソリンタンクや夜に叶えてに命を救われてきたかとか、切々と感謝を伝えたかったのに。緊張で手が震えてしまったもの。杉崎くんに「手ェ震えてますよ?」って言われるくらい。
画面の向こう側でしか見たことない人たちを目前にしてすらすら喋れる人ってなんなんですかね…僕もそうなりたい。
で、写真も撮ってもらいました。
はぁー。よかったなぁ。やっぱりバンドってね、最高だと思うんすわ。ライブって天国だと思うんすわ。
デカい音でさ、素晴らしいメロディと素晴らしい歌詞の曲をやってくれるわけよ。
生きててよかったとか、安直に思っちゃうわけよ。
どーせこのまま生きていたらまた仕事辞めてぇとか上司くたばれとか将来に希望ない死にてぇとかさ、簡単に思っちゃうんだろうけどさ、そんな奴が「生きててよかった」と思える空間なわけよ。こんな長文のnote書かせちゃうわけよ。
すごくない?
やっぱりバンドは最高だ!!!
いつか対バンしたい。がんばります。