ぼくのギターの好きなところ
こんにちは。
スーパーやドラッグストアに「Aを買いに行かなきゃ」と思い立って出向き、いざお店の中を歩いていたら「ああ!Bも買わなきゃ!Cも切れてた!お、このDってやつ美味しそう」などとさまざま買い物した結果、Aを買い忘れる男こと、みずきんぐです。
今日はタイトルの通り、ぼくが使っているフェンダージャズマスターというギターの好きなところを語っていこうと思います。
捉えようによっては惚気です。
ちなみに僕はTwitterにたまにいる「うちの彼氏がほんと素敵で…」みたいな惚気垢を見つけ次第全部ブロックしています。
将来総理大臣になって、カップルYoutuberを日比谷野外音楽堂とか、上野公園あたりにギロチン置いて晒し首にするのが僕の夢です。
(今回のnote、ギターのことを全然知らない、興味ない、って方には、何をいってるのかさっぱりわからん文章になる可能性があります…なるべく万人にわかるような文章にします。がんばります)
まず、僕とジャズマスターの出会いから。
確か昨年の1月〜2月頃、僕は某所でドミコのライブを見ました。ドミコのギターボーカルさかしたひかる氏は現在、Daimel Guitarworksというドイツの工房の、「ノンリバースファイアーバードのボディにジャズマスターピックアップが載っている」という、とんでもねぇ変態ギターを使っているのですが、その音があまりに良かったのです。
欲しい!!と。
さかしたひかる氏のみならず、ジャズマスターを使うギタリストは大好きでございました。ナンバーガール田渕ひさ子氏は言わずもがな。
他にもダイナソーJr.のJマスシスも大好き。めんどくさそうに歌った後の轟音大暴れギターソロ大好き。
あと最近テレヴィジョンの『Marquee Moon』めちゃ聴いてる。トムヴァーレインもかっこいいよね。
あとはアメリカのバンド、Wilcoに所属しているネルス・クライン。
この曲のギターソロを聴いたことある人生とそうでない人生とだと、QOLに大きく差が出ると言われています。
ほんとに世界一好きなギターソロです。
もうひとつ、あまりジャズマスターのイメージではないかもだけど、レディオヘッドのトムヨークが『Airbag』という曲でジャズマス弾いてまして。それがまたいい音なんですよ。
語り始めるともう止まらないのでこのへんで…
シネマスタッフの飯田さんとか、「ジャズマスター持ってるギターボーカル」についても語りたいんだけど今回はそういう趣旨ではございませんのでね。
で、ジャズマスほしいなぁ、という衝動を抱えて、某フリマアプリを開いたのです。
そこに現れた、青く美しいギター。
青いボディに鼈甲ピックガード。
え?絵画?
まあ、色々あった挙句、買ってましたよね。
それが今の僕の相棒なわけです。
届いて、封を開けた時の感動はいまだに覚えてます。冬だからかなりボディが冷たかった、その温度感まで。
ということで、ここから好きなところをどんどん挙げていきますね。
①見た目
これは外せません。
ジャズマスターの見た目って、ギターあまり弾かない人から見ても普通じゃないな、独特だなって思うと思います。
皆さんの周りにこういう男はいませんか?
「好きな女性芸能人って誰?」と聞かれた際。
これに対する一般的な回答って、たとえば「ガッキー」「橋本環奈」あたりじゃないですかね。日本国民ほぼ全員知ってるし、可愛いし。
そんな中、
「まあ、小松菜奈かな…」とかいう男。
「栗山千明とか好きかな」とかいう男。
「あんまテレビ見んから知らんけど、橋本愛」とかいう男。
「ハイツ友の会の西野さん」とかいう男。
ジャズマスターとは、そういう奴が選ぶギターな気がします。
なんでこんなテキトーなことを言うかというと、僕自身が小松菜奈大好き、栗山千明の家の家具になりたい、橋本愛に人生狂わされたい、西野さんと飲み屋で偶然会って話弾んだけどそれっきり一生会えない人生になりたい、と思ってる男だからです。
真面目なギターの話に戻しますと、ジャズマスターってやっぱり王道からちょっと逸れた人たちが持つギターなイメージがあります。先ほどあげたギタリストたちも、我が道を行ってる人たちですよね。
そう簡単に世間の流れには染まらんよ?という矜持を持った人たちが多いと思います。
つまり、ジャズマスターを持つとは、「俺は大衆には簡単に迎合しないぜ」みたいな意思表示になると思うのですね。
「俺はオルタナティブロックをやるぜ」と、音を出さずとも主張する、というか。
僕がやってるザ・よく噛んでよく食べるズというバンドは結構ポップなサウンドですけど、その中でオルタナティブなギターを弾く、というのが個人的に気に入っております。
②ロック式ペグである
さあここからギターがわからない人には本当に伝わらないゾーンに入ります。
なるべく、みんなに伝わるようにがんばります。
僕はこの世で2番目に嫌いな作業がギターの弦交換です。1番目は公共料金の支払いです。3番目は皿洗いです。
僕のジャズマスターに搭載されているロック式ペグとは、そんな弦交換の作業を格段に楽にしてくれるギターなんであります。
そもそも弦交換ってどんな作業なん?って方もいらっしゃるかもしれませんね。
とりあえず、僕がいつもお世話になっている「ギター博士」というアカウントのYouTubeをご覧ください。
どうでしょう、なかなか手順が多くないですか?
この中で僕が特に苦手なのが、「弦が外れないように押さえながらペグを回す」ってところ。6〜3弦の太いところならまだしも、ほっそい1、2弦だと抑えててもすぐ外れちゃうんですね。
これがなかなかストレスで。
一応、ペグの穴のところに爪楊枝を刺すと外れにくい、という裏技もあるにはあるんですが。
対して、ロック式だとどうか。同じくギター博士の動画をご覧ください。
どうでしょう。手間が大幅に削減されてると思いませんか?
なにより「弦が外れちゃう」現象が起きない、というのはマジでデカいです。
このロック式ペグのおかげで、嫌いすぎる弦交換作業の憂鬱さが大幅に軽減されています。
ちなみにそれでもめんどいので、僕は錆びにくいエリクサーというまあまあ高いメーカーの弦を使ってます。半年とか張りっぱなしでも大丈夫なくらいのやつ(個人差あり)。
ロック式ペグだと普通のやつに比べて音が変わる、みたいな言説もありますが、僕はバカなのでよくわかりません、違いが。バカでよかった。
で、このギター、某フリマサイトで買ったというのは先述の通りなんですが、その前オーナー様の手によってロック式ペグに交換されてました。
憧れのジャズマスター、おまけにロック式!
僕が飛びついた理由はそれです。
③音が良い
これに関しては実際弾いてる動画を見せた方が早いでしょう。
とあるライブでw.o.d.の『モーニング・グローリー』をコピーした時の、イントロ部分です。
ジャキっとしつつ、太さもある、この音。
エッチじゃないですか?
言いたいことわかんだろ?(リアムギャラガー)
全然弾けてねぇじゃんwとか言いたい奴はコメントに住所書いてください。首の骨を折りに行きます。交通費は自己負担するんで大丈夫です。
④使いやすい
一般的にジャズマスターというギターは、いわゆる世間一般の王道ギター、たとえばレスポール(B'zの松本さんが使ってるアレです)などと比べて使いづらい、と言われています。
エレキギターをよく知ってる方ならきっと知ってますよね。
そういわれる理由として、1番大きいのが「ブリッジ」。どういうパーツなのかは各々検索して調べてくれたまえ。簡単にいうとギターの弦を支えてくれる台みたいなやつです。
一般的なジャズマスターに搭載されているブリッジには「弦が外れやすい」という問題があるようです。チョーキングってわかりますか?よくギタリストが「ギュイーン」って音を伸ばしてるアレあるじゃないですか。それです。
そのチョーキングっていうプレイをすると、ブリッジからぽろっと弦が落ちて、慌てて直さなくちゃいけない…という問題があるのだそうです。
対してウチのジャズマスちゃん、その問題点をしっかり解決してくれてます。弦が落ちたりしない「ムスタングブリッジ」に交換されているのであります。ムスタングっていうのは「けいおん!」であずにゃんが弾いてるやつですね。ムスタングブリッジは弦を固定できるような溝が刻まれているので、その溝のおかげでチョーキングしたりしても全く外れたりしない、というわけですね。
ほかにもジャズマスターが使いづらい、と言われる所以としては「テンションが低い」というのがあるようです。ここでいうテンションの高低というのは元気の有る無しのことではなく、「弦の張力」のことです。
ジャズマスターというギターはテンションが低い、つまり弦の張力が他のギターに比べてゆるい、のだそうです。
そのゆるさによって生まれるサウンドがまた独特で良いのですが、いかんせん、ガシガシ弾くには向きません。
そのテンションの低さを解決するのがうちのジャズマスちゃんに搭載されている「バズストップバー」というパーツでございます。
詳しい説明は省きます。というよりバカなので説明がめんどくさい。
簡単にいうとこれを取り付けるだけで弦の張力が上がる、という代物です。
これのおかげでガンガン弾きたおすことができるわけです。
ただ、先ほど述べたとおり「テンションのゆるさ」がジャズマスターをジャズマスターたらしめる所以であることも事実。
「お前のジャズマスター、ジャズマスターのいいところ消してるよ」なんて言われても否定できません。
ので、今度ちょっとバズストップバーを外してやってみようかな?なんて思ってたり。
ジャズマスターというギターがもつ、そもそもの音の性質も「使いづらい」と言われる理由なのだそうです。曰く、「高音がキンキンする」「リアピックアップの音が細い」とかとか。
しかしこのジャズマスちゃんはあまりそういうことはないです。どうやら内部が改造されてる?
それこそ、買った当初はそれまで使っていたギターと性質が違うから若干戸惑いましたが、慣れれば問題なし。
マーシャルに繋いで歪ませてもめちゃくちゃ気持ちいい。全然オールジャンルいけます。ハードロック、メタルは流石に無理かもだけど。
ちなみにちなみに。以上の使いやすい改造は、これまた前オーナー様の手によるものです。
ほんと素晴らしい方です。
買った時、発送が少し遅れたからという理由でギター拭く用のクロスをつけてくれたりしたんですよ。
いつかバンドが有名になったりして、例えばテレビとかに出るとしたら、地上波でこの人にお礼が言いたい。
さて、ここまでこのギターのいいところを散々語ってきました。
敢えてここでこのギターのダメなところを挙げたいと思います。そうじゃなきゃフェアじゃないので。
「お前誰と戦ってんの?」って言った君、コメントに恋人、もしくは想っている人、あるいは家族とか大切な人の名前と住所書いてください。
その人の頭を潰しに行きます。
①かっこよすぎる
これ。見た目がね。マジでルックスがいいんですよ。
対して。これを持ってる男はどうだ。目は細いし笑顔はぎこちない。青髭はあるし、外面だけと思いきや内面も腐っている。幸せな奴ら大体嫌いだし。
僕とかいう人間が持つにはこのギターはカッコ良すぎます。
②音が良すぎる
これはダメなところなのか?と思うかもしれません。
考えてもみろ。これを弾いてるのは誰だ?
大学4年間、簡単なバッキングギターばかり弾いて、ギターソロやクロマチックスケールの練習から逃げ続けてきた男だ。
見合っていない。
死ね。仕事を辞めて1日16時間は練習しろ。
③ケースがなかなかない
これは全ジャズマスター特有の問題なんですがね。
ジャズマスターって結構デカいギターでして。普通のストラトキャスターやテレキャスターを入れてるケースだと入らないわけですよ。
おかげで新たにケースを買う羽目になった。
…大したデメリットではない。
苦し紛れに出した。だっていいギターなんだもん。
いい機会なので、僕という人間のダメなところも挙げていきます。
①すぐ落ち込む
仕事でちょっと怒られただけで凹む。その日一日ダメになる。なにもできなくなる。
②その割にはすぐ忘れる
寝て、翌日、ケロッとして出勤して、しばらくしてまたおんなじようなミスする。
誰がお前雇いたいとか思うの?
③基本的に性格悪い
SNSで幸せそうな投稿している奴らを見て、幸せな気持ちになったことがない。
『麒麟の翼』という東野圭吾原作の映画で、主演の阿部寛演じる刑事はこう言った。
「死んでいい人間なんていません。」
ここにいます。
人の幸せを素直に喜べない漢です。
④努力が嫌い
チャットモンチーの『風吹けば恋』の冒頭の歌詞。
あれほど共感できる歌詞はない。
だからギターも上手くならない。
だから大学も第一志望に落ちた。
⑤先延ばし癖がひどい
公共料金の支払いとか「あとでいいや」と先延ばし、電気止まったことが数回あります。
死ねよ。
⑥自分の話しかしない
こんなクソ長文自己満足note書いてる時点で自明。
埋まれ。土に。
永遠にそこにいろ。
さすがにつらくなってきたので、やめます。
総括しますと、僕のギターは最高です。マジで。
ぜひライブに来て、音を聴きに来てください。
ギターさえ愛してくれたら、弾いてる奴には石とかぶつけてくれてかまいません。
本日は以上になります。
ばいばーい。