じっちゃま推薦本で学ぶテクニカル分析⑧(第5章 主要な反転パターン -1-)
はじめに
これまでに、
第2章 ダウ理論
第3章 チャートの仕組み
第4章 トレンドの基本概念
を通じて、どのようにトレンドが形成されるのか、そしてそのトレンドをどのようにして認識するのかを勉強してきました。
第5章ではトレンドの転換点(反転パターン)について勉強します。
すべての反転パターンに共通すること
まずは反転パターンの基本を押さえます。
すべての反転パターンに共通すること
1.そのパターンの前に進行中のトレンドがなければならない
2.トレンド転換の最初のシグナルは、重要なトレンドラインをブレイク
することである
3.パターンが大きければ大きいほど、そのあとに続く値動きも大きくなる
4.天井のパターンは底のパターンよりも期間が短く、ボラティリティ
が高い
5.底のパターンは比較的値幅が狭く、形成されるまでの期間が長い
6.反転上昇するパターンは出来高がより重要になる。
1.そのパターンの前に進行中のトレンドがなければならない
チャートを眺めていると、チャート上に現れた形が反転パターンに似ているときがあります。こうした時にその反転パターンの前に、きちんとトレンドが形成されているのかを確認しなければなりません。
2.トレンド転換の最初のシグナルは、重要なトレンドラインをブレイクすることである
反転パターンの最初に現れるシグナルは、重要なトレンドラインのブレイクから始まります。
3.パターンが大きければ大きいほど、そのあとに続く値動きも大きくなる
「大きい」には、2つの意味がある。ひとつは、価格パターンの高さ(値幅)が大きいこと。もう一つは価格パターンが形成された幅(時間)が広いこと。
つまり、パターン内のボラティリティが高く(=値幅が大きく)、形成されるまでの時間が長いほど、そのパターンの重要性は高くなります。
4.天井のパターンは底のパターンよりも期間が短く、ボラティリティが高い
5.底のパターンは比較的値幅が狭く、形成されるまでの期間が長い
価格は上昇する時よりも下落する時のほうが速度が速い。このため天井を捕まえることは難しくリスクが高い。それよりも、底を特定し、仕掛けるほうが簡単で労力を要しない。
6.反転上昇するパターンは出来高がより重要になる。
出来高はトレンドの方向に沿って多くなります。従って、パターンの完成には、出来高の増加が伴わなければなりません。
逆に、上へのブレイクアウトが起きているときに、出来高に顕著な増加がなければ、その価格パターンが本当に有効なのか疑ってみないといけません。
おわりに
今日は、反転パターンの基本を押さえました。
今後紹介する反転パターンはすべてこれらの基本(注意点)の上に成り立っています。
いずれもこれまでに何度も出てきた内容の繰り返しです。
何度も何度も読み込んで頭に叩き込んでいきたいものです。
次回は反転パターンのなかでも最もよく知られ、信頼性が高いヘッド・アンド・ショルダーズを勉強します。