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“とても熱い日。”  moke(s)

2022年1月27日(木)19時開演
@下北沢CLUB QUE
¥3,000(+D代600)

年始に「今年はもっと活動する」というツイートをしてくれて歓喜したのも束の間、ベースの海北くんが体調不良で活動休止するという切ない事態が勃発。
海北くんのことは心配だし、何よりしっかり養生してもらうことが先決だってココロから思っているんだけど、moke(s)のライブがまたお預けくらって凹んでるのも偽らざるキモチなのよね・・・。しくしく
しかし。ウジウジしててもしょーがない! moke(s)ならぬmoke(2)として、まっちー&りょーちんが気合い入れてるに違いないのだから、それを思いっきりたのしむのが吉だ。もともとアタシ、あんまり脳みそ働かない体質なんで、ふたりの音が耳に入れば自動的にはしゃぐに決まってる。たぶん。

いつもみたいにワクワクるんるんとはなれず、坦々と会場へ。
めっきり会う回数の減ったライブ友と、開演待ちの時間に話すことはやはりほっくんのこと。心配だよね、状況が分からないから不安になるよね、と。
ふんわりボンヤリな気分のまま、定時ちょい過ぎに開演。先攻はMINAMIS。

メンバー5人の顔を見て、うん、全然覚えてなかったw というか、以前一度だけ見たラママの時は、入口の人混みの隙間からだったし見るというよりほぼ聞くだけ、しかもたぶん1、2曲。
あの時、ちょっと好きな感じだとはおもったけれど・・・
えっ
ちょっと
なにコレ?! たのしーーーーーっ!!
曲が始まった瞬間に目の前が弾けた感じがして、めちゃくちゃたのしくなった! 音がキモチいいーー! 
勢いがあって、ポップで、楽器の音がガツガツ来て、時にメロディアスで、とにかく全員めちゃくちゃたのしそう‼︎

「ベテランバンドと対バンすると、年嵩のお客さんが『若い子が頑張ってるわネ〜』って目線で見てるけど、こっちは本気なんだ」
「年なんか関係ない、何なら町田さんは永遠の17歳だから一番若い」って、ちょっぴり笑い寄りにして言ってたけど、その熱さ、本気度、アタシはとてもグッと来たよ。本気になれるって素晴らしいことだよ。そういうものに出会えるというのはなかなか無いってことをオネエサンは知ってるんだ。そしてまっちーは、永遠の16歳なんだよ・・・。

すごい、自分でも予想しなかった。MINAMISで、もう笑っちゃうぐらいはしゃいだ。最高にたのしんだーーー!
ただでさえよかったけど、ボーカルの子が言うには──
来月ほっくんと弾き語りで対バンが決まってたけど、それもできなくて残念だって。でも音を楽しんで待っていようって。そして“手紙”のサビ部分を歌ったのだ。
ライブハウスで泣くことなんかないアタシが、これにはやられた。ついジワっときちゃったじゃんか。泣きはしなかったけど、一瞬鼻の奥がツンとしたよ。
そしたら次の曲の途中で「泣いてんじゃねーよ!」ってw あー、やっぱみんな泣いちゃったんだな。
「笑って終わろうぜ!」って。
もーなんだよ〜〜いい子たちじゃんか。めちゃくちゃキラキラしてるよキミたち。

MINAMISめっちゃよかった。ベースの子がちょっとおとぎの有馬くんっぽい雰囲気あって親近感。ベースの音好き系だったし、ツインギターがユニゾンぽくなるとこかっこよかったなあ。てか楽器の音、全体的に好みだった・・・。

余韻を味わいつつも、次はお待ちかねのmoke(s)。いや、moke(2)。
楽器ふたつだけなのに、なぜか転換がいつもより長かった。気がする。
この日は出囃子なしで、ぬるっとスタート。moke(s)じゃないとマイウエイは使わないってことなのかな。
いつもとセッティング位置を変えていて、ドラムは下手側ななめに配置。まっちーのギターはギターアンプとベースアンプのふたつに繋いであったっぽい? ギターの音がガビガビのギャインギャインで、耳栓してるのに耳ん中がぼわーっとなってボーカル聞こえないw
りょーちんが「ギターの音でボーカル聞こえないんじゃない?」って聞いてくれたから頷いたんだけど「よかった」って言ってて全然伝わらなかったwwww

もう爆音なのは観念して、そのまま突っ走る!
ノイジーなギターとりょーちんの八面六臂な活躍で、ふたりだけなのになんと重たい音よ。(このライブは配信も購入して視聴したけど、現場で体感する方がよりヘビーな音だった。配信だと歌もちゃんと聞こえるし、振動で耳がガビガビすることもない)
りょーちん、いつもよりたくさんコーラスして、めっちゃ張り切ってる感じ。
 まっちーはいつも以上に戯け者になってたw
チューニングしようとしてうまくいかず、「壊れてやがる!」とチューナーを手刀で叩き落としたり。耳を頼りに自力でやろうとしてやはりうまくいかず(この時りょーちんが「手動でチューニングする人初めて見たw」って笑ってたけど、チューナー使っても手動は手動なのでは・・・)
最終的にMINAMISのギターくんが貸してくれたチューナーを使って(最初は使い方が分からず、チューニングしてって無茶振りしてたw)事なきを得る。いや、めっちゃ事、あったけどw チューナー借りたときにりょーちんが、ドラえもんの口真似で「みなみずちゅーなー!」って言っててかわいかったのに、誰一人それに触れなくてツボったww

moke(s)は楽曲自体が良くて好きだし、ふたりの演奏でもしっかりカッコよくて楽しんだけど、だからこそほっくんの不在を強く感じてしまう。
ああここんとこベースラインが印象的なんだよな、とか
このコーラス、きょうはりょーちん頑張ってるな、とか
ここのリズムに合わせてほっくんが頭を振るんだよね、とか
こと細かく自分の中に染み付いてるのを実感しちゃった。
そしてロストの名曲“手紙”・・・

最後の曲を演奏し終えたのはほぼ21時。まんぼうとやらで営業時間が制限されているので、すでに閉店のお時間だ。アンコールを求める声もあったが、まっちーが出てきて挨拶して終了。ソロのライブでお馴染みの「おっしまいっ!」と命ポーズを披露して捌けていった。
「笑いながら待つ」ってのは意外に難しいから、せめて泣かずに待とうなあ。なんておもった帰り途だった。

01. UNDERDOG SONG
02. DEAR MY ENEMY
03. I'm just kidding
04. BUILD THE LIGHT
05. デスバイサウンド
06. エイティーン
07. END OF THE NIGHT
08. ビューティフルルーザー
09. 手紙(LOST IN TIMEカバー)
10. GIVE IT ALL YOU GOT
11. I DIG MY DIS
12. BOY MEETS NERD

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深月
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