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『ナミヤ雑貨店の奇跡』 ナッポスプロデュース
2022年2月26日(土)17時開演
@サンシャイン劇場
¥8,800
東野圭吾の小説をキャラメルボックスで舞台化したのが2013年。その三演目となるプロデュース公演で、アタシは初演再演とも観ている。今回は知らない若手の役者さんばかりなので正直スルーするつもりでいた。が、後から近江谷さん参加という発表があり、しかも雑貨店の店主ということで即観に行くことを決めた。たろちゃん、久しぶりだ!
チケットは主催の先行予約だと手数料が高いので、一般発売を待つ覚悟で。けどキューモバ先行があり、こちらは手数料がグッとお安いので申込んだところ、めでたく当選。やった!
story
敦也・翔太・幸平は、同じ養護施設で育った仲間。ある夜、ある家にコソ泥に入り、逃亡の途中で、廃屋になった雑貨店に逃げ込む。すると、表のシャッターの郵便口から、誰かが封筒を入れた。中の便箋には、悩み事の相談が書かれていた。この雑貨店の店主は、生きていた頃、近隣の住人の悩み事の相談に答えていたのだ。
3人はほんの遊び心から、返事を書いて、牛乳箱に入れる。すると、またシャッターの郵便口から封筒が。そこには、3人の返事に対する、さらなる質問が書かれていた。
しかも、差出人は、数十年前の時代の人間らしい……。
原作も読んだし、初演も再演も、映画も(テレビで)観たので、ほぼストーリーは判っているんだけど、やはり面白かった。もとのお話が良いからな〜〜。
メインのコソ泥三人組はそれぞれの個性は目立たず、ひとまとめで狂言回し的な立ち位置。いくつかのエピソードが、バラバラのように見えたのが最後に全部組み合わさって、大きな絵になる。それらを束ねるような役目なのかな、と。
フレッシュな若い方々のこなれてない感じも「がんばれ」と思いつつ、ベテランの皆様の盤石な仕事に安堵。
なんと言っても近江谷たろちゃんの店主だ。パワフルなギャグは封印し、あたたかく穏やかな浪矢雄治さんだった。とてもよかった。
ももこちゃんの園長さん、くぼかんの魚屋お父さん。店主の息子、岡野さん。脇をしっかりとした人が支えてると安心感がすごい。(くぼかんが病院のベッドの上で暴れると、ストッパーしてあるのにめっちゃズレてくのが可笑しかった)
舞台だと遠目に顔の良し悪しはさほど分からない。よほど小さな劇場でもない限り。顔よりも立ち姿や声、所作が大事なんだなあとおもう。
しかしお若い方は本当に姿が良いねえ。頭も小さくすらりと手足が長くて。そしたら次に味わいが出てきたら良いね。
生の舞台のおもしろさを知ってくれたら、それをまた盛り上げていってほしい。こちらは観に行くことしかできないけど、がんばって観に行くから。
[出演]
猪野広樹 / 松本幸大 / 安保卓城 / 山口大地 / 石塚朱莉
岡田さつき / 久保貫太郎 / 七味まゆみ / 石森美咲
夏目愛海 / 岡野康弘 / 北見翔 / 近江谷太朗
舞台「ナミヤ雑貨店の奇蹟」特設サイト
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