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一番搾り麦汁の価値

皆さんは、ビールの製造工程を知っているだろうか。
基本的に、糖化→濾過→煮沸→発酵→貯蔵の工程を経てビールが製造されている。

https://www.kirin.co.jp/csv/quality/theme/pickup/006.html
引用画像 キリン品質への取り組み 

では今回タイトルに取り上げた一番搾り麦汁とはどの製造段階で生じる産物なのだろうか。
結論から言うと、麦汁濾過工程にて生じる産物である。

ビール製造において、麦芽は糖化の工程(麦芽の澱粉質を糖へ変化させる工程)を経て、信じられないくらい甘い麦汁へと生まれ変わる。作るビールの種類によって違ってくるが、糖度で言うと14〜22度前後(体感ストレートティーに角砂糖6〜7個溶かした甘さ)まで糖度の高い麦汁を作る。

そうしてできた麦汁ともろみ(発酵した麦芽)を分離していく濾過工程経て、清澄な麦汁を搾りだす。
実はこの麦汁濾過工程、麦芽から麦汁を一回で搾り切るわけではなく、濾過段階で何度か加水を行い麦汁を搾り切るのが一般的。

その際、糖化した麦汁に加水せず濾過工程で一番最初に搾った麦汁を一番搾りという。

つまり、「一番搾り」の価値がどこにあるのかというところだが、麦汁の一番濃いところだけを使ったこだわりのビールということになる。
一番搾り麦汁のみを使うことで、渋く雑味の少ない味わいを実現できるのだ。

結論、キリン一番搾りとは麦汁の一番濃く良いところのみを集めた贅沢な作りのビールを売りにした商品ということだ。
今後キリン一番搾りを飲む時に意識してみると、贅沢な味わいを感じれるかもしれない。

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