最後まで居たいんだなって思った

異動の同期の最後の出勤日だった。多分、あんまり終わってなくて、他の異動者や同じ課の人もほとんど帰っちゃって、私も今日一日バタバタして予定にない業務たくさんやってもう頭働いてなかったけど、何となく残して帰れなくて最後まで一緒に居た。

正直関係ないので、彼女を置いてさっさと帰ればいいのだけど。別に明日から全然会えない訳でもない、なんだかんだ数か月に一度は確実に会うような職場への異動なんだから、本当に、別にいいのだけれど。lineも知ってるし、飲みに行く約束もしてるし。何となく、残して帰れなくて、最後まで一緒に居てシュレッダーする書類を散々手伝ってから帰ってきた。それでこの時間だ。今日は本当に帰ってきて着替えてこれを打ってる。寝た方がいいのでは?

彼女は初めての異動で、なんかそれを誰も見送らずに一人で荷物をまとめて帰るのはあんまりじゃないかな、と思ったのだ。私が異動した時は時間がそこまで遅くはなかったしまだ職場に親しい人たちがたくさんいて、半泣きで引継ぎ書類を作ってる私に、明日からの不安を口にする私に相槌を打って一緒に帰ってくれた。でも今の職場の人は彼女を普通に置き去りにしてしまうのだ。当たり前なんだろうけど、非常に湿っぽい田舎のような連帯のある職場から来た私からすると、何だかあんまりに感じたのだ。私たちは、感情労働の職場なのに。

隣で見ててとても終わらなそうだったのもあるけど、気持ち的に最後まで一緒に誰かに居てほしいだろうな、と思ったのと、私は一緒に居たい、と思った。終わらなそうなことを手伝ったのは口実に過ぎない。いやもっと言えば自分の仕事進めた方がいいので、手伝ったのは本当に一緒に過ごしたかったんだろうと思う。私は自分が異動の時に、最後まで誰かがそばに居たのがありがたかったのだ。別に何を手伝ってもらったわけではないんだけど、初めてのことに臨む私のそばに誰かがいてくれた。もちろん、業務的にも見てもらったりしてる部分はあるけど、そういうことばかりじゃない。一緒に居てくれるっていうのは、社会的な動物である人間にとってすごく大事なことだと思う。

少なくとも私はそう感じている。

そう思わない人がたくさんいるのは知っているけど、とにかく明日異動する彼女はどう考えても私と同じ感じ方をする側の人だろうと思っている。違ったらごめん。だから、最後まで一緒に居たいと思ったのは私エゴではないといいなあと思っているよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?