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2024/4/18 開催メモ / 希望の誕生


「ゆる哲学カフェ たかおDEたいわ」とは?

なんとなく気になることを入口に、正解のないテーマについて、参加者同士で考え合い、語り合う対話イベントです。 初めての方も気軽にご参加いただける、ちょっとゆるめの哲学カフェです。

概要

日時: 2024年4月18日(木)am10:00~12:00
会場: Gallery TAKAO(東京都豊島区雑司が谷1-52-1)
参加者:6名
テーマ:生きること ほか

一人ひとりの「気になること」から生まれた問いの一部はこちら。

  • いい人から亡くなる気がする。なぜだろう?

  • 「伝える」と「伝わる」のギャップをどう近づける?

  • 表現の価値はどう決める?

  • なぜ生きてるの?

  • 自分らしく生きるとは?

  • リスク回避のために「あれもこれもダメ」って、どう?

※ 上記は対話の場と文脈の中で生まれたものです。これらをもとに特定の解釈やご判断はお控えください。

【ご参考】
ザックリとしたイベントの様子は、第一回の開催メモをご覧ください。


対話を終えて

安心してお話していただくために、公開するのは「問い」のみに留め、それ以外の対話内容については一切公開していません。

それだけだと寂しいので、対話の内容とは別に、イベント終了後に何となく思ったことを少しずつ書いてみます。


希望の誕生

我が兄弟の口癖は、ウン十年前から「みんな」である。自分の思い通りにならない時、金切り声をあげて「みんな」を連れてくる。

「みんな持ってるんだから、私にも買ってよ!」
「みんなが行くから、私も行く!」
「みんなそう言ってるよ!」

そこで父が一言。

「みんなって誰だ? 一人ずつ名前を言ってみなさい。」
「・・・」

かくして軍配は父に上がる。

こんなやりとりを幼いころから繰り返し見てきたためだろうか、私は「みんな」という言葉を使うことに、ためらいのような感覚を抱く。

一方、先ほど軍配の上がった父の口癖は、「今の若いもんは」である。もはや用例は挙げるまでもなかろう。この言葉も、私の胸に落ち着かない気持ちを起こさせる。

このモヤモヤはどこから来るのだろう。

一つには実体がないこと。もう一つには、「十把ひとからげ」であること。そんな気がする。

「みんな」にせよ、「今の若いもん」にせよ、具体的に誰かと問われたら、実はただの一人も実体を掴むことができなかった、なんてこと多いのではないだろうか。我が兄弟がそうだったように。
あるいは一人か二人挙げてみたものの先が続かず、大勢にはほど遠かった、なんてこともある。

時には「みんな」が大勢見つかるかもしれない。「今の若いもん」なら、間違いなく実在する。しかし例えば、父の話で展開される「今の若いもん」の性質や特徴が、果たして本当に彼らに共通の性質かというと、甚だ疑問が残る。そうでない若者の方が多勢の時もあるし、「『昔の若いもん』だったあなたも同じですよ」なんてこともよくある。

決して我が父や兄弟を非難するつもりはない。何を隠そう私自身も、別の単語を代入すれば、似たような発言をやらかした経験は一度や二度ではない。

私たちはとかく、自分の思い通りに誘導したい時、こんな方法を取りがちではないだろうか。プロジェクションマッピングよろしく実体のない集団を映し出し、それを都合よく味方や敵に据えることで、思い通りに話を進めようとする。そんな方法を。

こんな時、短絡的に「そんな方法を取ってはダメ!」と禁止したくなる自分がいる。でも、できることなら少し切り口を変えてアプローチしてみたい。

人様のことをとやかく言う前に、「やらかしがちな自分」にチョットだけ寛容になれないだろうか。
そうしたら、もしかするとある日気付いたら、似たようなことをやらかしている他者に対しても、また違った感覚を抱いているかもかもしれない。そんな変化が起きた私は、どんな感覚を抱き、どんな言葉をどう使ってどんな話をするのだろう。未来をちょっと覗いてみたくなった。

こんなふうに、未来の自分におぼろげながら変化の可能性を感じた時、これが希望の誕生なのかな、なんて思う。


相も変わらず、とりとめもなく書きました。最後まで読んでくださってありがとうございます。

今日のところはこの辺で。またお会いしましょう。


何となく気になることを入口に、生まれた問いを対話で深める。そこからさらに問いが生まれる。帰り道では、何となく気になることが増えていたり、思いがけないアレとコレとの繋がりが見えてきたりしているかもしれません。


次回のご案内

毎月第3木曜日に開催しています。お時間とご興味がありましたら、気軽にお申込みください。

ゆる哲学カフェたかおDEたいわ
日時: 2024年5月16日(木)am10:00~12:00
会場: Gallery TAKAO(東京都豊島区雑司が谷1-52-1)
参加費:各回 500円
定員: 6名程度

哲学の知識や経験は不要です。持ち物は、あなたの中の好奇心。
気軽にご参加ください。

【詳細ページ】お問合せ・お申込みもこちら(↓)から 。

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