2024/3/21 開催メモ / 「きく」から、つれづれ思うこと
「ゆる哲学カフェ たかおDEたいわ」とは?
なんとなく気になることを入口に、正解のないテーマについて、参加者同士で考え合い、語り合う対話イベントです。 初めての方も気軽にご参加いただける、ちょっとゆるめの哲学カフェです。
開催メモ
日時: 2024年3月21日(木)am10:00~12:00
会場: Gallery TAKAO(東京都豊島区雑司が谷1-52-1)
参加者:6名
テーマ:会話と対話はどう違う? ほか
一人ひとりの「気になること」から生まれた問いの一部はこちら。
自分の発した言葉をみなさんはどう受け取るのか?
日常から抜け出すためにできることは?
なんで働くんだろう?
あなたは何のために生きていますか?
居場所って何だろう?第三の居場所はありますか?
自分が当たり前と思っていることを話すことに意味はあるのか?
どういう時間にしたい?
興味を持っていない相手を対話に引き込める「問い」はあるか?
※ 上記は対話の場と文脈の中で生まれたものです。これらをもとに特定の解釈やご判断はお控えください。
【ご参考】
ザックリとしたイベントの様子は、第一回の開催メモをご覧ください。
対話を終えて
安心してお話していただくために、公開するのは「問い」のみに留め、それ以外の対話内容については一切公開していません。
ということで、対話の具体的な内容とは別に、イベント終了後に何となく思ったことを少しずつ書いてみます。
「きく」から、つれづれ思うこと
参加動機を共有すると、「きくことが好きだから」は不動の上位といえそうだ。
実際に対話が始まってみると、その「きく」姿は十人十色。「きっと私の『きく』姿も、ご多分に漏れず独特なのだろう」と思うと、いっぺん自分の「きく」姿を魔法の鏡で覗いてみたいような、普通の鏡しか持ち合わせていない現実にホッとするような、何とも言えない気持ちになる。
「きく」の意味が人それぞれ異なるのも当たり前。だって個性も性格も違うのだから。
うん、確かにその通り。
とはいえ、時折耳にすることだけれど、「きく」の漢字が複数あるように、幾つかの意味にわけて考えることも可能だろう。すぐに思い当たるところでは、「質問する」「耳を傾ける」そして「BGMのようにきき流す」。
ここで「質問する」に注目してみたい。
「互いに問いかけよう」「質問しよう」と推奨される哲学カフェも多い。けれど、「ゆる哲学カフェ たかおDEたいわ」ではこれを推奨していない。
理由は自身の体験による。
私は自分が話している最中、あるいは考えている最中に質問されるとその途端、自分が何を言いたかったのか、考えをどう組み立てようとしていたのか、スポーンとどこかへ飛んで行ってしまう。頭のモードがガチャンと切り替わり、「相手が期待する答え」だけを求めてせわしなく走り回るマシンになってしまうのだ。
頭脳明晰な方々は、相手の質問にしっかり答えたうえで、改めて自身の考えに戻れるのかもしれない。けれど私はそうはいかない。
そんな時に発する言葉は、まるでしりとりか何かのように表面を取り繕っただけのもの、ことば遊びのように、とりあえず「話している」だけのものになる。そこには私の考えなんぞ微塵もなく、「これでご満足認いただけますか?」という言い訳100%だ。
そんな私だからだろう、「私と同じように質問されるのが得意でない人もいるかもしれない。そんな人たちのために、考えやすく話しやすい場をつくれないだろうか」という気持ちが湧いた。そして、あまり質問を投げかけられることなく、頭の中の流れを堰き止められずに、話したいことを話したいように話せる場を目指してきた。
それが果たして実現できるかどうか、いまは試行錯誤の真っ只中だ。
そして果たして、いつの日か「誰の頭の中の流れも妨げることなく対話の時間を持つことができたなあ」なんて思う日がくるのだろうか。
……おっと危ない。万一そんな風に思ったなら、それは「私は他者の頭の中を全てお見通し」と思い込む病が末期症状まで進行した証左といえる。
悩んだり葛藤したりできる程度の健やかさは、保っておきたい。
相も変わらず、とりとめもなく書いてきました。読んでくださってありがとうございます。
今日のところはこの辺で。またお会いしましょう。
何となく気になることを入口に、生まれた問いを対話で深める。そこからさらに問いが生まれる。帰り道では、何となく気になることが増えていたり、思いがけないアレとコレとの繋がりが見えてきたりしているかもしれません。
次回のご案内
毎月第3木曜日に開催しています。お時間とご興味がありましたら、気軽にお申込みください。
ゆる哲学カフェたかおDEたいわ
日時: 2024年4月18日(木)am10:00~12:00
会場: Gallery TAKAO(東京都豊島区雑司が谷1-52-1)
参加費:各回 500円
定員: 6名程度
哲学の知識や経験は不要です。持ち物は、あなたの中の好奇心。
気軽にご参加ください。
【詳細ページ】お問合せ・お申込みもこちら(↓)から 。