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Meta-Loidコンセプト(4000文字徹底解説)

MIYU official WEB SHOPにて「Meta-Loid」が発売されました!!

それを機に!!曲作りにおいての解説ブログです。ぜひ改めて曲を聴いてみてね。

まず、最初に曲作りの大前提

私の作曲方法は基本的にはギターを使わず、音楽制作ソフト内のピアノロールで全パート進めていきます。まずはキーを決めて歌メロ、全体のコード進行を固めたあと、ギターのリフを決めて行きます。ギターソロは最後です。

昔はイントロからサビに向けて順番に考えるものが多かったけど、最近ではサビからBメロ、Aメロと逆算して考えることが増えてきています。それだけ、作品を重ねる毎によりキャッチーさを重視しています。

曲にはテーマカラーを設けています。

ダークなものやハッピーなもの。

ライブで演奏する時の照明の色をイメージしたり、

歌っていただくシンガーさんのモデルイメージも固めています。

そうすることで、よりカラフルに具体的な設計図が出来上がります。


各曲に関してのコンセプト

M1.Miss&Loid

4/4からの後半に6/8。1曲で何度も美味しいがテーマ。 重厚な部分と、シンフォニックな部分の対比を強調。登場SEと合体した長めのプレイントロで最高潮まで緊張感を高めていってからのオールイン。歌とバトンタッチするように始まるエンディングギターソロ曲。Voコンセプトは、悪女と天女。Bメロは重く、サビの急な場面展開で爽やかに。

タイトルを決める際に、Andloid→Miss Andloid→Miss&Loidへと変化。

Missには、女性失敗と言う意味を重ね、不器用ながらにも孤独な道を突き進む強い女性の人物像を描いている。

この曲の完成をきっかけに、【Meta-Loid】のタイトルを決定する。


M2.Re:frame 2019年1月作
Fear, and Loathing in Las Vegasさんに衝撃を受け、よく聴いていた頃に制作。カッコいいパリピ曲を目指し、これまでにはない疾走 感のあるメロディアスラウドロックに挑戦した曲。LIVEを意識した自然と跳ねたくなるノリのいいイントロで始まり、最後はヘドバンのイメージ。初アーミングに挑戦。ギターソロはキャッチーに。サビでは(ハードロック調ではなく詰め込み歌詞なので)同じ歌詞の繰り返しを3回にして印象づけようとメロ作りの段階で決めていた。


M3 Sailing (2016年頃作)ヘッドセットマイクを装着したギターボーカル想定して作った曲。 "歌って、弾けて、煽れて、ヘドバンも出来る"ことに優先度を置いている。 
Sailing(航海)と言うタイトルはいろんなことにチャレンジすること。なかなかサポ ートボーカルを見つけるのが大変だった時代、 1回、3ピースでやってみよう!と挑戦した曲。壮大でシンフォニックなイメージ。 ハーモニー重視の曲なのでギターは固めなサウンド、ギターリフがシンプルな分、後半にかけて畳み掛けるシンセを重厚に、最後の終わり方やミックスにとことんこだわった曲。

M4 winning road インターネット生放送を始め、ネットのコンテストに多数出場、ランキングを戦っている時に作った曲。 勝ったり、負けたり、ファンと共に歩んできた思いを全て歌詞に載せ、ナンバー1、オンリー1 と最もキャッチーな(Glitter以来久しぶりに)サビから作り始めた貴重な曲。 イントロはインターネット生放送中にその場で作り、ファンに最も愛されている人気曲。 ライブの最後やアンコールに必ずやる曲。最後の「オンリーワン」だけ、別バージョンの(1音だけ上がっている)コーラスを入れているのがお気に入り。

M5 AMETHYST
セミナーでのデモンストレーション依頼のお話があり、1曲くらいはインストも必要かも、、と、試行錯誤して数年がかりで作った曲。 ハーモニックマイナーとその当時弾けるフレーズを集めた集大成。 ジェットコースターのような緩急とスリリングなギターソロが聴きどころ。ギターの隙間にはめこんだシンセの音色に最も苦労した曲。入れすぎていたシンセをREC段階でバンバン抜いていって完成。ピアノロールで作っている分、生身の人間に演奏可能か分からない事が多々あり、テンポも10数回変わるので、演者にとって鬼畜レベルの難関曲。複雑なようで実は、総トラック数(Gtやシンセなどの全パートの総数)が1番少ないので、レコーディング後の作業はラクだった印象。


M6 ALIVE
デビュー直後の2012年に作った初挑戦の王道メタル曲。
その当時、男性ベテランジャパメタバンドさんとの対バンが続き、そのジャパメタファンの方々にも喜んで頂けるよう興味を持って頂けるよう作った1曲。刻みだけの単調なノリは自身の苦手な分野ではあるものの、今回、RAMIちゃんにボーカル参加頂いたことで、王道を突き抜けようとブラッシュアップした1曲。 ジャパメタ好きさんが痺れるようなクサいサウンド。あえてダサい、あえてベタなサウンドになるよう慎重に吟味してチョイスした曲。


M7 fragile

少し、ボカロメタルやゲームミュージックにハマりだした頃に作った曲。 サビは乗りやすく(オイオイ出来る系)、イントロはツーバスドコドコ曲。初見の人に「お?メタルバンドかな?」って思わせる為の1 曲。意外とギタートラックがインストを抜いて1番多い曲。あえてローチューニングはドロップDまで!!に拘ってきた中での、初の7弦初挑戦曲。売りはBメロの場面展開と、後半サビのブレイク!!この曲のみ(IBUKIさんのスケジュールにより)宅レコ。イメージを事細かに伝えると、こうした方がいいんじゃないか?とのご提案も頂き、最後のシャウトはアドリブ+fragile we areの譜割もコチラの方がネイティブっぽくてカッコいいと変更。作品にIBUKIさんのスパイスが入ったことに感激。


M8 SHOW TIME 

UKチックなノリに挑戦した1曲。当時FALL OUT BOYやPanic!at the Discoをよく聴いていたので、ノリノリでキャッチーがテーマの初心者向け教則曲。 女性バンドと対バンする機会が増えたこともあり、曲自体の難易度を低くめに設定 し、エモくて誰でも好き嫌いなくノれる曲を作ろうと思った可愛い1曲。 世界観はhideさんをイメージ。少年と少女の中間の存在である主人公と舞い降りてきた天使が真夜中の遊園地で遊んでいるイメージ。メリーゴーランドや、ピンク色の未来という歌詞が当時する。粗々しさと繊細さを併せ持つ1曲。昔はライブで、振り付けを合わせたり、アウトロで戦隊モノヒーローのようにポーズを決めたりしてたけど、だんだん恥ずかしくなってやらなくなった裏話(笑)

Vo注文:中性的な声。エネルギッシュに。コーラスは複数の子供っぽく。


M9 KAKUREMBO 

フロア暴れ曲として、誰もが知っているわらべ歌や童謡をオマージュしたパズル曲で遊び曲。この曲の主役はフロアの為、自身初のギターソロなし曲

最初のコンセプトから、ウィスパーボイス笑い声は決めていた。

サークル、2ステ、ケチャ、手拍子などフロアのイメージから逆算して作った珍しい曲。サビを何度も繰り返すVo救済曲として作ったつもりが思いの外キーが高いとのことでサポートVo陣には不評(笑)

笑い声を何パターンも録ったはいいが、どこに入れるかほんの少しのタイミングや笑い声の長さやトーンで、曲の表情が変わるため1番苦労した曲。

くりざべすさんの声質が独特で、レコーディング中、録ってるセクションによって様々な表情が声に乗るので、1番ユニークにレコーディングできた曲。

聞きどころ、最後の扉が閉まる音(キーガシャ)。これまで封印してきたローチューニングを解禁。ドロップC


タイトルに込めた思い

Metal➕Andloidの融合。メタルに対して多くの人が抱くオールドな固定観念をぶち壊し、ボカロのようなメタルも、アニソンのようなメタルもどんどん進化する最新のメタルを提供したいと言う思いから。

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最後に

図らずも私たちは今、透明な箱の中、ビニールに囲まれてソーシャルディスタンスを余儀なくされています。

現実逃避したくなった皆さん、

ネットの中にお逃げなさい。


今はモッシュはできないけれど、あの頃を懐かしんだり語ったり同じ時間を共有することはできます。人との繋がりも感じられます。

『Meta-Loid』がたくさんの方の心に残ってくれると嬉しいな。


箱の中の僕らはいついつ出会う♪

拳をあげたら  声を聞かせて♪


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最後まで読んでくれてありがとう。

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