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精神疾患と一緒に大人になったよ


このコンテストの締め切りがちょうど誕生日までだったので、参加してみることにした。

今日わたしは20歳になりました。

生きているのがしんどいなあと感じる瞬間が今までたくさんあって、今でもたくさんあって、生まれてきたことに悲しくなったりしたときもあったけど、私は今日人生20年目を迎えたよ。
まずは自分におめでとう。

強迫性障害とうつ病を発症して、小中高と不登校を経験した。私は看護学生になった。だけど来年の春から大学を休学することになっている。

こんなふうになるなんて、ということの連続だったと思う。
精神疾患になって不登校になる前、自分が通信制の高校に行くなんて思っていなかった。中学高校と不登校になった時は大学に進学できるなんて思っていなかったし、自分が看護師を目指すなんて思っていなかった。そして大学に進学して、また学校に行けなくなるなんて考えたくなかった。
その時その時の波を乗りこなしながら、私は10代を過ごしてきた。上がったり下がったり、を繰り返して、私はできるって思ったり、私には無理だと思ったり。

そして今年、また精神的にしんどい波がやってきた。なんとか前期の単位を取って、実習を乗り切った。後期が始まって、頭痛と耳鳴りと欠席日数が増えた。取れる単位が減った。これからのことを考えた。できるときとのギャップに辛くなった。休学するかとても悩んだ。心のしんどさが常に自分の中にあるものすぎて、辞める決断の理由になりきらない。ずっとそう思っていた。
私は力の抜き方が分からない。頑張る以外の方法を知らない。不穏な考えが頭と体から抜けなくなった。私は今の大学を辞めることを決めた。ここまで奇跡的に全力疾走で現役を守ってきたけど、一旦休んでみることにした。心に休みをあげた。あ、またダメだったか、ここまでか、と思ったりした。そもそも無謀な目標だったんだと言い聞かせてみたりもした。

走り出せても、急につまずくことがある。できていたことが、できなくなる時がある。でも、それは私だけじゃないよね。それと、こんなだけど、私は私を諦めてない。理由もなく可能性を信じてるし、ずっと味方でいたいと思う。根拠もなくなんとなく未来が大丈夫な気がしている。
一般的な学生時代とは少し違った道を選んできたけど、私の歩いてきた道は間違いじゃない。
今まで精神疾患と共に学生生活を送ってきて、できないこともあったけど、できたこともたくさんあった。高卒資格を取れた、大学進学できた。今、できることをするしかないんだなあと思う。私が私を認めてあげなくちゃ誰が私を認めてくれるの。

人より立ち止まる時間は多いかもしれない。でも、自分が経験した暗さを、誰かを照らすときに使いたいと思う。20歳、自分が看護師を目指していることも、大学を辞めることも、生きているのが辛いと思っていたときの自分には考えもしないことだった。今も生きているのが辛いと思うことはあるけど、私は大丈夫って思ってる自分もいる。前向きな後退にして。きっとこれからも上手くいかないことだらけだと思うけど私が私を諦めないから。

20歳の私、これからもよろしくね。

#想像していなかった未来

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