【毎週ショートショートnote】俺がサバイバル評論家になった訳~エピソードZERO
ネットで見つけた福袋を好奇心で購入してしまった。
その福袋は「無人島生活福袋」なるもので、無人島生活における必要最低限の物と海岸から無人島迄の交通チケットが入っているのだ。
福袋は程なくして届き、俺はチケットに書かれた日にとある海辺の街へやって来た。海岸には船が一艘泊まっており、そばには男がいた。
「これから無人島へ行き、イカダを組み立ててここへ帰ってきて頂きます。その福袋の中の物を使えばできるはずです。期限は3日です」
俺は船に乗せられ無人島に降り立った。
そこからはTVで見た事を参考に寝床を作り、魚を取って食べ、そしてイカダの材料を集めた。よゐこの様に魚を取る事やあばれる君の様にイカダを作る事はなかなか難しい。けれど、俺は逆境に立ち向かう男だ!
必死に頑張り、なかなか満足のいくイカダが出来上がった。
夜が明けて、あの海岸に向けて出発した。いい天気で波は穏やかな絶好のイカダ日和ではないか。俺は気分良くイカダを漕ぎだした。
イカダは途中で壊れる事も無く、何とかあの海岸にたどり着いた。くたびれ果ててイカダから降りると、いきなりカメラが俺に向けられた。
「おめでとうございます!新記録達成です。この様子は近々TV放映されます」
俺の無人島生活はコッソリ撮影されていたようだ。そういえば、福袋の購入ページには小さく「TVカメラが入ります」と書かれていたような……
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今週のお題は「無人島生活福袋」です。
つい、『冒険少年』や『よゐこの無人島生活』が頭に浮かびました笑
それでその様な話を書いてしまいましたー💦
タイトルに『エピソードZERO』とついてはいますが、連載物ではありません。
この主人公がこの先、無人島生活ユーチューバーになりサバイバル評論家になればいいのになと思ったんですーw
今日も最後まで読んで下さってありがとうございます♪