![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59151361/rectangle_large_type_2_d81efaab55ec73df181fd0e410970325.jpg?width=1200)
高次脳機能障害20
今日は兄の通院日だった。
朝からシトシト降っていた雨も上がって
薄日が差して気温も少し上がって、カーディガンを羽織っていた私は多少暑いなと感じるくらいだった。
でも、兄は長袖のTシャツにパーカーを羽織り寒い寒いと言う。
まず心臓を診てもらうクリニックへ。
額にピッとやるタイプの体温計で兄は37度あった。
ちょっと高いので脇の下で測ってくださいと体温計を渡された。
今日は私も診察の予約をしていたので、私は問診票を渡された。
兄は右手がマヒしているので、私が体温計を左の脇に挟んで、体温計がピピッと鳴るまで自分の問診票を書こうとすると、兄が「あー」と何かを訴えてきた。
体温計が脇から滑り落ちてしまってエラー表示になっていた。
また挟んで、問診票を書く。すると「あー」と言われエラー表示。
これを4、5回繰り返し、36.4度だった。
問診票を書きながら、次は血圧計で血圧を測る。
兄は毎回右手を差し込むので、左の方がいいよ、掌が上だよと声をかけながら、問診票の続きを書いていた。
兄の体温計と血圧測定の紙を受付に渡して私も血圧を測った。
上が166なんていう未だかつてない高い値だった!驚いて、深呼吸してからもう一度測った。少し下がって144。
バタバタしていたからかもしれないが、こんなに高いことは今までなかった。
だから調子悪いのか?と思いながら診察を待った。
兄が先に呼ばれ一緒に診察室に。
特に問題もなく、血液検査をして来月にはお薬が減らせるかもしれないということだった。
私は心音、心電図、レントゲン全て異常はなく、来週24時間心電図をやる予定。
多分心配いらないということでホッとした。
動悸は自律神経の乱れかもしれないとのこと。
30分くらい兄を待たせてしまい、エアコンが効き過ぎている待合室で寒そうに待っていてくれた。
次は10分くらい離れたところにある脳神経外科へ。
いつもは驚くほど混んでいるが、今日は午後からだったからなのか、かなり空いていた。
先生に兄がすごく寒がることを聞いてみた。
やはり痩せたことや体質もあるが、右片マヒが原因らしい。
右側の筋肉量がかなり減ってしまっているので、熱を作る力も半分になっているそうだ。
体を冷やす食べ物にも気をつけるように言われた。
夏野菜はたくさん食べない方がいいらしい。あと、コーヒーも。
兄が異常に寒がる理由がわかってよかった。
心臓のクリニックの先生も脳外科の先生も本当に話しやすくて、傷病手当の書類も次回に受け取りますと言っても、
「いい、いい、書いちゃうよ」
とその場で書いてくださる。
以前の病院の時と全然違うので、ノンストレスですごくスッキリした気持ちで帰って来られる。
帰り道、久しぶりにマックでも買って帰る?と兄に聞くと、
「おー、うん」
とハンバーガーを食べるジェスチャーをして目を輝かせていた(笑)
ずっと家の中ばかりの生活だったので、かなり疲れたようだったが、最後に嬉しそうな顔を見られて、今日はいい日だった。