高次脳機能障害24
兄は昨年の6月に心原性脳梗塞を起こし、
全失語、右片マヒ、高次脳機能障害という後遺症がある。
離婚して1人で暮らしていたので、現在は
我が家から歩いて10分ぐらいの高齢の母の住む実家で2人で住んでいる。
今日は、先生の都合でいつもと違う曜日、時間での言語のリハビリだった。
以前なら、リハビリの時間や曜日が変わると混乱してしまい、嫌がっていたが、
今週は週3回のリハビリが、全て曜日、時間が変更になっても、すんなり受け入れて、紙に書いてあげたら記憶もできたようだった。
今日は私も実家に行っていたので、
リハビリ終了後に先生と少し話す
ことができた。
こちらの言うことの理解力はかなり
回復しているという嬉しい報告だった!
絵の書いてあるカードと言葉の書いてあるカードを合わせるリハビリが、ここのところ正解率100%だという。
先生が話しかけることもほぼ分かっているようだ。
ただ、発話がなかなか難しく、
あ、い、う、え、お
以外は発声?できなくなってしまった
らしい。
よくわからないが、今日初めて耳にした
のは、「口腔顔面失行」という言葉。
例えば、口笛を吹く、咳払いをする、
とか、こちらがやってみてと言っても
できない。
ただ、本人がふっと意識せずに口笛を吹いたり、咳払いをしたりする時はできる。
言葉も「あいうえお」は言えるけど、
そのなかの「お」を言ってみてと
言うとできないらしい。
脳機能は不思議過ぎてわからない。
兄は、こちらの言うことがかなり理解できるようになったことで、表情が変わった。
笑うようになったし、無表情だったのが、感情が顔に出るようになった。
それだけでも、母も私もとても嬉しい。
兄も嬉しいに違いない。
先日、通院している病院でも回復
していると言ってもらえた。
少しずつでいい、ひとつずつできることが増えていけばそれでいいと思う。