高次脳機能障害3

昨年6月16日に脳梗塞を起こした兄の
病院へ駆けつけ、なす術もなく一旦帰宅した。

兄が落ち着いた時点でまた面会できるということで連絡を待ち、1週間後に病院へ行くことになった。

片道1時間半。高齢の母には行かなくてもいいよと言ったが、そんな訳にはいかないと言うので、また3人で病院へ向かった。 

脳の浮腫、出血の可能性もひとまず落ち着いたらしい。
が、兄は物凄い数の管に繋がれて、とても苦しそうに呼吸していた。
「わかる?」
と問いかけると頷くが、それが精一杯
だった。

先週はこちらも動揺していて、考えが纏まらず、一方的に説明を聞いていただけだったが、今回は兄が脳梗塞を起こしたのに気づかなかった件について尋ねると、主治医は明らかにしどろもどろになり、訳のわからない説明で誤魔化した。

運が、、、悪かった、、、
そう思うしかなかった。

兄はまだ不安定な状態で、動かせないのでこのまま入院、治療するが、急性期の病院なので、落ち着いたらリハビリ専門の病院へ転院しなくてはいけないことを説明された。

ソーシャルワーカーの方から、いくつか私たちの住まいの近隣のリハビリ専門の病院を教えていただき、どこがいいか検討して来るよう言われた。

1週間ネットで脳梗塞について調べまくった。兄は心不全が原因で心臓にできた血栓が脳の血管を塞いだタイプ。
心原性脳梗塞。脳梗塞の中でもノックアウト型と言われてるらしい。

家族が脳梗塞になった知人や、介護職の友人、看護士の友人のお嬢さん、いろんな人が大丈夫!回復するよ!と励ましてくれたけど、ベッドで横たわる兄を見ていると、もう歩くことなんてできないんじゃないかと思えた。

脳梗塞のことは、手や足に麻痺が残る、言葉が出にくい、ぐらいしか知識として持ち合わせていなかったので、ネットの情報も初めて知ることの方が多かった。

兄は心臓から飛んだ血栓が左脳の言語中枢全域をダメにしていた。
そして、左脳なので右側の麻痺。

この時の私たちは、歩けるようになるのかどうかが、一番の問題だと思っていた、、、


#脳梗塞 #高次脳機能障害 #リハビリ



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