高次脳機能障害26

兄は昨年の6月に心原性脳梗塞を起こし、
全失語、右片マヒ、高次脳機能障害という後遺症がある。

離婚して1人で暮らしていたので、現在は
我が家から歩いて10分ぐらいの高齢の母の住む実家で2人で住んでいる。

兄は現在58歳。
まだ年金が受け取れる年齢ではない。
脳梗塞を起こし後遺症がある現在、
仕事に復帰することは不可能だ。

右手が使えない。
読む、書く、聞く、話す、全てが
できない全失語。
記憶障害、てんかん発作などの
後遺症もある。  

今はまだ会社に在籍していて、
傷病手当を毎月いただいている。
倒れた時、有給休暇と会社独自の
休暇が合計80日あったので、
あと半年程、傷病手当を受け取ることが
できると思う。

その後、年金を受け取れるまでの
生活を考えて、障害年金の申請を
しようと思っていた。  

障害年金の申請はかなり面倒な
ことが予想されたので、ネットで
社会保険労務士事務所を見つけて
手続きをお願いすることにした。

兄の場合、身体、全失語、高次脳機能障害の3種類の診断書が必要となるという。

とりあえず先日の脳神経外科の通院日に
先生に聞いてみることにした。

が、脳神経外科の先生は身体についての
診断書しか書けないと言われてしまった。
全失語は耳鼻科に、高次脳機能障害は
精神科のある病院へ行って、診断書を
書いてもらうのだと言う。

何かまた色々面倒なことになりそうで
憂鬱な気持ちで帰って来た。

兄は先生とのやり取りを聞いていても
何のことか分からず、障害年金のこと
と言ったが伝わらなかった。

行ったこともない耳鼻科や精神科に突然行って、
「障害年金の診断書書いてください」
なんて事が通用するのだろうか?

社労士の先生は、脳神経外科で耳鼻科と
精神科に紹介状を書いてもらえるか
聞いて来るようにと言う。
そして、脳神経外科の先生には診断書に
こう書いて欲しいと伝えて来るように
とも言われた。

先日の脳神経外科の先生のきっぱりと
した、そういうルールになっていて、
耳鼻科の先生だっていい迷惑なんだよ。そもそも、障害年金が脳梗塞の人を
対象とした内容になっていないんだよね、と言う驚きの説明を聞かされたのに、もうこれ以上色々言って気まずく
なりたくない。

今の脳神経外科だって、やっとたどり着いた病院なんだから。

何日か悩んでしまったが、半年間入院していたリハビリ病院に相談してみようと思い、電話をしてみた。

「当時の担当医師と相談の上ご連絡します」

と言う事で、現在は連絡待ちの状態。

書いてもらえるとしても、何度か
受診して色々検査してからになるらしい。

どうにか書いてもらいたい。

そして、最近理解力が落ちている兄に
説明して、受診してもらわなければならない。

何だかまたしばらく忙しくなりそうだ。

もうそろそろ兄の会社から年末調整の
用紙も送られてくる。
私はこれを書くのが大嫌いだ!

昨年末も嫌々書いたのを思い出す。

ずっと使っていなかったポケットWi-Fiの
解約も、本人じゃないと受け付けてもらえず、半年がかりでやっと解約できた。

障害年金にしても、銀行にしても、
携帯会社にしても、病気を抱えていたり
障害を抱えていたりすることを伝えても
対応は厳しい。

話せないなら筆談でと、どこに行っても言われる。

私も兄がこうなるまで、全失語について
何も知らなかったし、仕方のない事なのかもしれないが、高次脳機能障害のことや、失語のことが世の中にもう少し知れ渡って欲しいなと思う。

兄の身の回りの整理と言うか、後始末と言うか諸々が、1年以上経つのにまだスッキリ片付かない。


我が家の飲食店がフル回転で動き出したので、ちょっと疲れて愚痴ってしまった。

早く寝て、明日は気持ちを切り替えよう!

#脳梗塞 #高次脳機能障害
#兄 #家族


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