「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展へ行ってきた
先日、東京都現代美術館で開催されている
「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展へ、大学時代の友人と一緒に行ってきた。
私はDIORの服やバッグ、コスメを持っているわけでもなく、毎シーズンのコレクションをチェックしているわけでもない。
クリスチャン・ディオールについては大学時代にさらっと学んだ程度で、「ニュールック」の事しか覚えていない…。
しかし、クリスチャン・ディオールがデザインした服や、オートクチュールのディティールを間近で見られる、そんな機会は滅多にない。
それはもうどうしても行きたいと思った。
チケットは先月にオンラインで購入した。
友人と示し合わせて、発売と同時に購入サイトにアクセスした。
サイトは混み合っていて、既に売り切れの時間帯もあった。意外にも争奪戦だった。
いよいよ当日。
最も感動したのは、やはり「ニュールック」で有名な、“バー”ジャケットの展示だ。
「本当に、あの有名な写真と同じものが目の前にある!!」と感動した。
横からも後ろからもじっくり眺めた。
パッドが入っているという、腰回りの膨らみも見る事ができた。
きっと生身の人間が着たら、もっと素敵なんだろうと思った。
写真を撮ったけど、敢えて載せない事にする。
見た記憶を大事にしたい。
クリスチャン・ディオール直筆のデザイン画もあった。
これを描きながらコレクションの構成を練っていたのかなと思うと、胸が熱い。
赤いダブルのスーツ。
スカーフやボウタイブラウスを合わせたらかわいいかも、とか勝手に想像する。
彼が急逝後、メゾンを引き継いだ歴代デザイナーたちのコレクションも展示されていた。
やっぱり、どのデザイナーもクリスチャン・ディオールをリスペクトしているんだなと感じた。
イブ・サンローランはもちろん、ジョン・ガリアーノだって。
そして現在のデザイナー、マリア・グラツィア・キウリも。
デザイナーそれぞれが「DIOR」というブランドを解釈してコレクションを作っているのだとわかった。
後半にはオートクチュールのディティールをしっかり見る事ができた。
何もかもが緻密で繊細だった。職人技だ。
ずっと見ていられる。
出口に着いたら、入場から2時間が経過していた。
あっという間だった。まさに夢の空間だった。
煌めくモードの世界なんて自分には程遠いのに、その世界をちょっと覗けた。もう満足だ。
自分が平凡な主婦である事をすっかり忘れていたひとときだった。