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【安藤忠雄建築②】都市ゲリラで「あるものを生かし、ないものを造る」

世界的にも著名な建築家、安藤忠雄さん。

私が初めて安藤忠雄さんを知った・認識したのは、約28年前。

当時はその価値が分からなかったけど、そんな私もようやく「安藤建築って素晴らしい!」と気付き、関西近郊のスポットを巡ってきました。

建築素人の人にもシンプルに良さが伝わる!

先週の【安藤忠雄建築①】に続く第二弾です。


⭐代表作から見れた幸運

約28年前。
なんと幸運なことに、知り合いの知り合いが、安藤忠雄建築の六甲の集合住宅にお住まいで、招待して頂けたのです。

こちらは関西の安藤建築の代表作としてもよくあげられるところ。

びっくりポイントが3つ。
1,コンクリート打放し
2,エレベーターが斜めに動く
3、メゾネット

安藤忠雄さんのことを何一つ知らなかった私は、
「有名な建築家のデザイナーズマンション」
という認識のみ。

「コンクリート打放し」という言葉も初めて聞いたし、オシャレで、そのクールで重厚な佇まいに圧倒されました。

急斜面という立地ゆえに、エレベーターが斜めに動くことにびっくり!

お邪魔したお宅は、マンションなのに、お部屋の中に螺旋階段があって、上下階がある。
「こういうのをメゾネットっていうんだよ。」
と聞いて、またびっくり!

兵庫県立美術館「Ando Gallery」

2回目、またもや安藤建築のマンションに訪れる機会がありました。
たぶん、22年くらい前?

大阪・箕面(みのお)にある高級マンション。
知り合いがこちらにお引越しして招待して頂いたのです。

こちらもコンクリート打放し。
斜面に建つため、エレベーターを何度か乗り換えたような記憶が。

どちらも、六甲、箕面、という高級住宅街の中でも、安藤建築はひと際存在感を放っていました。

⭐「都市ゲリラ」と自称する意味


安藤さんは、経済上の理由で大学には通えず、建築の専門教育を受けていないといいます。

なんと、独学!
毎日15時間以上の猛勉強。

建築科の学生が通常4年かけて学ぶ内容を、たった1年で習得し、建築士試験に1発で合格した、というから驚き!

安藤さんは、自らを「都市ゲリラ」と称しているそうです。

安藤忠雄建築研究所の公式HPにこう書いてありました。

あるものを生かしてないものをつくる

日本の昔ながらの長屋や、海外の歴史ある大聖堂などをリノベーションしたり、何もなかった地に芸術の街を造ったり。

「私の建築は、コンクリートの建物が多い。
コンクリートは20世紀を代表する材料で、なおかつ誰にでも手に入る材料だ。
私は誰にでも手に入る材料をもって、誰にでもない世界を創りたいと思う」

都市の中に、意図的に「余白」の空間をつくり、人の集まる場を生み出す。
確かに、安藤建築では、都市の中に異彩を放つ「空間」が印象的。

しかも作品の中に入って見ると、「余白」の多さも際立ちます。

⭐造形美がセクシー!「兵庫県立美術館」

安藤忠雄建築のキーワード

🔷コンクリート打放し
🔷幾何学的な造形
🔷光
🔷余白

これらのキーワードを象徴する作品のひとつが「兵庫県立美術館」。

コンクリートの造形が美しい「円形テラス」。
まさに「空間」と「余白」。

円形の下から見ても上から見ても、曲線がセクシー!

海のデッキには、安藤さんが、米国の詩人・サムエル・ウルマンの詩「青春」をモチーフにデザインした青りんごのオブジェ。

館内には、安藤忠雄コーナー「Ando Gallery」が。
建築関連の本が並ぶ本棚もステキ!

海外の歴史ある建造物のリノベーションも沢山やっておられるんですね。

海を見渡せる大階段。

ここには阪神・淡路大震災20年のモニュメントとして建立された、ヤノベケンジ氏作のサン・シスター「なぎさ」が立っています。

お化粧室の女性用入り口にも彼女か!
しまった!
男性用の方はどうなっているか、確認すればよかった~。

この時、新感覚!没入型展覧会「ゴッホ・アライブ」が開催されていました。

暗闇の展示室に40代のプロジェクターから映し出される映像体験。
「あなたの作品の一部になれる!」
という触れ込みをどこかで見ましたが・・・
人が多過ぎました。

ゴッホといえば「ひまわり」。
一面ガラス張りのお部屋は360度ひまわり、天井にもひまわり!
ここは人の入れ替えのタイミングを見計らって撮影!

そして、私、一つ、懺悔させて頂きます。

小学生か中学生の頃のこと。
夏休みに絵を描く課題があり、ひまわりを描こうと思ったのですが、
「ひまわりってどんな花びらだっけ?」
と思い、ふと教科書だったか何かに載っていたゴッホのひまわりを見ながら絵を描いたんです。

すると、何かの賞を取ってしまい、神戸大丸に展示されたことがありました。

模倣がうまかったのかもしれませんが、告白、懺悔します(笑)。

⭐天空のチャペル「アルモニーアンブラッセ大阪」


大阪の梅田の「チャスカ茶屋町」。
10階~23階がウェディングホテルで、ホテルの外観を含むビル全体の設計と、最上階の23階にあるチャペルを安藤忠雄氏が設計。

実は10年ほど前に友人がここで結婚式を挙げて、私も出席させて頂きました。
当時の写真は残っていないな~と思っていたら!

来年、ここで結婚式を挙げる友人が、先日打ち合わせに行ってきた、ということでちゃっかり写真を頂きました。
ありがとう!

外から見ても、中から見ても尖ってますね~!

めっちゃキレイ!
結婚式そのものも、このチャペルも記憶に強く残りますね。

披露宴会場もゴージャス!
末永くお幸せに~♪

⭐着工直前の阪神・淡路大震災で設計変更「淡路夢舞台」


兵庫県の淡路島にある安藤忠雄さんの代表作。
2000年に竣工した「淡路夢舞台」。

ここは、関西国際空港をはじめとした大阪ベイエリア開発のための土砂採掘地で裸になった地を、人の手で再び緑の大地に甦らせようと建設された、ホテルをはじめ、国際会議場や植物園など複数の施設が整備された複合リゾート施設です。

「淡路夢舞台」のHPに、写真がありました。
~大規模な土砂採掘で削り取られた裸の大地~
ほんとに裸だ~!

淡路夢舞台HPより

それがこうなっちゃう!

淡路夢舞台HPより
戸川みゆき on Instagram: "『淡路夢舞台』は安藤忠雄氏グランドデザインの施設群✨ ・ 空庭、円形フォーラム、百段苑、貝の浜、水庭、グランドニッコー淡路、野外球場など、まさに安藤ミュージアム‼️ ・ グランドニッコー淡路に宿泊し、敷地内を散策🤗 ・ 山の斜面に建つ階段状の100個の花壇「百段苑」🌸 ・ ここは本来はホテルを建てるはずの場所だったのが、阪神淡路大震災後の調査で断層があることが分かり、再度の設計からここは花壇に‼️ ・ 100万枚の貝が敷き詰められた水庭「貝の浜」。 これらは北海道の水産加工場で捨てられていたホタテ貝の貝殻をリサイクルしたもの♻️ ・ 一枚一枚、職人さんの手で敷き詰められたと聞くと圧巻です😃 ・ @awaji_yumebutai ・ ・ #国内旅行 #旅行好きな人と繋がりたい #夏休み #関西おでかけ #淡路夢舞台 #ホテル好き #ホテル巡り#淡路島 #淡路島旅行 #淡路島観光 #淡路島ドライブ #グランドニッコー淡路 #安藤忠雄 #安藤忠雄建築 #建築巡り #百段苑 #関西絶景 #旅スタグラム #awajishima #awajiisland #awajiyumebutai #grandnikkoawaji #andotadao #tadaoando #architect #kansai_trip #japantravel #tadaoandoarchitecture" 200 likes, 1 comments - myk_japan_traveling on August 26, 202 www.instagram.com


さらに「淡路夢舞台」は、明石海峡大橋の開通する1998年に合わせて完成する予定で計画が進められていました。

が!
いよいよ着工という時に、まさかの阪神・淡路大震災。

震源地の近くに位置していたため、震災後、調査を実施すると、敷地内にもいくつかの活断層が発見され、 設計変更を余儀なくされたそうです。

設計変更と建設に2年という歳月を要し、「淡路夢舞台」は、2000年 3月 「淡路花博 ジャパンフローラ2000」の開幕と同時にオープンしたのです。

美しい「円形フォーラム」!

円形フォーラムの中は迷路のよう。

ド迫力!
展望テラス「空庭」!

北海道の缶詰工場で出た貝殻を再利用し、100万枚の帆立の貝でできた「貝の浜

山の斜面一面に階段状の花壇百段苑
本来、この丘の上にホテルが建つ予定が、この下に断層があることが分かり、現在の場所に変更し、百段苑になったそうですよ。

事前に分かって良かったですよね。


淡路夢舞台の中にあるホテル「グランドニッコー淡路」。

まさに泊まれる美術館と呼んでもいいでしょう!

ロビーにあるお花のような椅子が可愛いんです。

お部屋の寝室から国際会議場も見渡せました。

見学出来た「海の教会」では天から差し込んだ光が十字架を描き出すという演出が!
ステキ!

お部屋はエグゼクティブスイート(92㎡ )。

リビングダイニングが広い!

テニス仲間と行った旅行。
夜はこのお部屋にみんな集まってワイワイ。

バーカウンターもある~♪
実は私が動画や写真を撮る間、このカウンターの裏に友人が隠れてくれました。
ご協力、ありがとうございます!

お隣りのお部屋とはそれぞれオートロックドアはあるものの、もう一つ外のドアを閉めればコネクティングも可能。

バスルームも広々。
淡路島国営明石海峡公園が目の前。

ツイン2名、118,180円でした。 

戸川みゆき on Instagram: "安藤忠雄氏が建築デザインした『グランドニッコー淡路』に宿泊し、友人たちとテニス🎾 ・ ロビーにあるお花のような椅子が可愛い🌺 ・ 見学出来た「海の教会」では天から差し込んだ光が十字架を描き出すという演出が☀️ ・ お部屋はエグゼクティブスイート(92㎡ )、バーカウンターもあって、バスルーム広々✨ ・ お隣りのお部屋とはそれぞれオートロックドアはあるものの、もう一つ外のドアを閉めればコネクティングも可能。 ・ 窓からは淡路夢舞台が一望出来ます❣️ ツイン2名118,180円 ・ @grandnikkoawaji ・ ・ #旅行好きな人と繋がりたい #関西旅行 #ホテル好き #ホテル巡り#淡路島 #淡路島旅行 #淡路島観光 #淡路島ホテル #グランドニッコー淡路 #安藤忠雄 #安藤忠雄建築 #淡路夢舞台 #海の教会 #リゾートホテル #ホカンス #スイートルーム #落ち着く空間 #たびじょ #国内旅行 #awajishima #awajiisland #grandnikkoawaji #hotelstay #suite #andotadao #tadaoando #architect #chapel #kansai_trip #japantravel" 144 likes, 2 comments - myk_japan_traveling on August 23, 202 www.instagram.com

⭐安藤さん、仕事し過ぎ~!

私はコンプリートが大好き。

京都の17の世界遺産もコンプリート。
奈良の8つの世界遺産もコンプリート。

9大クラシックホテル、「ふふ」リゾート9ヶ所も制覇。

只今、国内の「星のや」を巡っていて、6つのうち、あとは京都を残すのみ。

そして最近は安藤忠雄建築、隈研吾建築を巡っているのですが、安藤さん、隈さんの作品、多過ぎ~!

っていうか、安藤さん、仕事し過ぎ~☆

1つの作品、建造物を創るのに、一体どれだけの時間を費やしておられるのか、そしてそれをこの数造ろうと思ったら・・・

「都市ゲリラ」安藤忠雄氏の街を活気づけて人を幸せにするゲリラ、最高ですね!

作品が多過ぎて、コンプリートはとても無理ですが、絶対に行きたいのは、「直島」。

~安藤忠雄が設計する新美術館が直島に2025年春開館予定~

だそうです。
これは行かなくっちゃ!


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