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デザイナー(35歳)、転職して見えた「学び」のヒント

2021年3月に株式会社MIMIGURIにジョインして3ヶ月が経過しました。

「あれ…?まだたった3ヶ月なんだっけ…?」というくらい濃い、とても濃い3ヶ月を振り返って強く思うのは、
「大人(アラフォー)になってもこんなにも学びって楽しいんだ…!」ということです。

たった3ヶ月でも、自分がどんどん変化していくのが分かります。
働く環境が変わったことで自分にどのような変化があったのか、なぜそんなにも学びが楽しくなったのかをリフレクションしつつ、そのリフレクションを元に「絶えず学び、成長していくにはなにが必要?」という問いについて考えてみようと思います。


【変化①】知識が圧倒的に増えた

MIMIGURIのslackでは、日々信じられないくらいのナレッジが飛び交っています。

基本的にslackはオープンチャンネルなので他メンバーのプロジェクトのようすも覗き放題w、
デザインデータや提案資料もFigma管理なので他のメンバーのデザインや提案見放題w、
そして、MIMIGURIには短いサイクルでリフレクションを行い、さらにそれを録画し社内にシェアする文化があるので、あらゆるメンバーのナレッジを動画で自分の好きなときに吸収し放題。

キャッチアップするにもすごい量で、社内ナレッジだけでもあとで観る・読むリストが常にパンパンです。

特に、フォント関連の書籍も出版しているメンバーによる、MIMIGURIロゴレビュー動画(約1時間)は、

「これ…無料で観ていいんか…?!」

と震えるものでした。

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またMIMIGURIでは、まる1日かけた全社会が月に1回のペースで開催されています。
そこではCo-CEOをはじめ各部署HoXらの発表によって全社的な共通言語が生まれたり(「オッホォ…」など)、プロのファシリテーターが作成したワークショップを通してふだんプロジェクトで一緒になることのないメンバーとも交流しながらOKRへのリフレクションを行えたりします。

そうした会を通し共通の価値観を持ったり、自分の専門性以外のさまざまな分野の専門家からもどんどん影響を受けシナジーが生まれ、学習が進行していきます。


【変化②】行動の中身も速度も変化した

①のようにインプット量が激しく増えたことで
「よし、さっそく試したろ!」という思考が自分の中で働きます。

学ぶことが楽しくて、それをどんどん試したくなるのです。
「思いつく → 行動する」までがめちゃくちゃ短くなりました


その象徴的な出来事としては、社外からメンティーさんを募集させていただいたことかなと思います。

こちらは、とある学習目標のHowとして思いついた試みなのですが、思いついたその日にnoteをまとめて次の日に募集のリリースくらいのスピード感だったかも。

ありがたいことに26名もの方からご応募いただき、うち2名様を現在もメンタリングさせていただいています。

メンティーさんにとっては社外デザイナーへの相談の場として、
私にとっては自分のスキルアップや日々の学習の実践の場として機能しています。

また、MIMIGURIにジョイン後インプットした中でも、特に自分に大きな影響を与えたのが「アジャイル」の考え方です。

MIMIGURIではアジャイルを「経験主義を元にした、組織学習を促す方法」と定義しており、組織設計や運営がアジャイルに基づいています。ここではアジャイルについては詳しく触れないのでラジオを貼っておきます!

Before MIMIGURI時代はアジャイルについては
「プロジェクト開発の方法論でしょ…?高速でプロトタイプするんでしょ…?」くらいの認識だったので、
組織学習を促すためのアジャイルの考え方や方法を知ることで、少しずつ少しずつ、いままで「当たり前」だと思って行動していたことにリフレクションが発生し、問い直しが生まれていきます。


【変化③】認知が変化した


前述のように「行動⇔リフレクション」がいままで以上のスピードで発生していくことで、自分の認知にも変化が発生します。

象徴的な出来事はこちら。

いままで当たり前に行っていて疑わなかったたデザインのプレゼンの手法について問い直しが発生し、必ずしもその手法を採ることが正解ではない、という認知が生まれます。

そのため現在、それぞれのクライアントに合わせたさまざまな多様なデザインのプレゼン方法について実践・検証を進めています。


クライアント社内の文化やプロジェクトにおける座組みなど、さまざまな要因から仮説を立ててどんなプレゼン方法が最適か実戦・検証しているので、
ここまで1つとして同じパターンはなし。

また、デザインのプレゼンの目的についても「デザインについての承認を得るもの」から「プロジェクトを前進させるもの」という風に自分の中の認知が変わりました。

デザインのプレゼン以外にも、
「アソビ仲間探し(MIMIGURIでは採用活動をそう呼んでいます)」をするのは何のためか、
「育成」や「オンボーディング」は何のために行われるか、
「チーム」は何のために存在するか…

さまざなものの「Why」が自分の中で定義し直されていきます。


【変化④】ルーティンが変化しつつある


「リフレクション⇔問い直し」が発生し、さまざまなメンバーとの対話によって暗黙知が形式知化したりすることで(MIMIGURIは対話の文化をとても大切にしています)、自分のルーティンも少しずつ変化し始めています。


細かなHowでいえば、タスク管理方法も変わったし、家事育児しながらもインプット時間を担保するために音声コンテンツによる学習をめちゃするようになったし、
そもそも「リフレクション⇔問い直し」の習慣がそれまでなかったので「暗黙知→形式知」の起きるスピードがかなり速くなった体感があります。

そこが高速化されることで、それまで疑うことのなかった事に対しても「なぜ」の問い直しが起きることがあり、これが発生するとと学習が加速度的に進む実感があります。

まだ現時点だと「暗黙知→形式知」の起こし方はなんとなくイメージがつけど、
「問い直し」の人工的な起こし方はまだ掴みきれていないかも。
ここが掴めるとまた学習が加速するかもしれない。

そしてその「暗黙知→形式知」はもちろん私の中だけで起きているのではなく、MIMIGURIの他のメンバーの中でも起きているので
それらが影響しあい、新しい知がどんどん生まれていきます(そして①へ戻る)。


仲間と一緒に学ぶ楽しさ


MIMIGURIにジョインして、とにかく学ぶのが楽しい。

もちろん今までだって仕事に真摯に取り組んできたしそのために学んできたけれど、いまはとにかく学ぶのが楽しい。
アラフォーになってもこんなに学ぶことが楽しいなんて、とても幸せなことだと思います。

では、なぜ学ぶのが楽しいのか?

おそらくそれは、共に学ぶ仲間の存在が在るからだと思います。

MIMIGURIメンバーにはまだ2人くらいしかリアルで会ったことないのですが…(基本リモート業務)
それでも日々オンラインで顔を合わせて、それぞれの衝動や学習目標、日々考えていることなどをシェアしていると、
自分1人じゃ辿り着けなかった答えに辿り着いたり、予想だにしていなかった角度からヒントが飛んできたりします。

そして業務以外でも、週次の全社朝礼で普段使っていない脳みそを揺さぶるようなワークが行われたりするのも楽しい。



また、MIMIGURIでは組織のパスが社長ではなくHoXが起点となるよう設計されています。
トップダウンで強制されるのではなく、価値コミュニティひとつひとつがメンバー1人1人の衝動をベースにその知を編み上げるような組織設計になっているので、仲間と創発的に学ぶ土壌が耕されているのです。


絶えず学び、成長するには?


ここで1つの問いが生まれます。
入社3ヶ月時点で、とても学ぶのが楽しいのが現在。
では、その学びと成長を止めずに継続させるにはどうしたら良いか?何が必要か?

現時点での自分の中でのその問いに対する仮説は
「リフレクションを精度高く運用する」ことが大事で、
そのためには「自分たちとは異なる専門性を持った、共通の価値観のもとに学ぶことができるアソビ仲間を絶えず探し続ける」ことが必要だと考えています。

人はひとりひとりが異なります。
でも、その違いこそが面白いし、違いが見つかるからこそ学びに繋がるといまの私は考えています。

なので、会社に言われたから、とか、MIMIGURIにおいて採用活動への寄与が自分のミッションだから、というのは本気で1mmも存在しないのですが、
単純に自分自身が「学ぶのが楽しいから」「一緒に学ぶ仲間を増やしたいから」という理由で、
ちょっとだけPRでアソビ仲間を募集してみます。


【ちょっとだけPR】
このnoteを見て、MIMIGURIのアソビ仲間探しに興味を持ってくださった方は、MIMIGURIのWantedlyからお気軽にエントリーいただけると嬉しいです!


さて、さいごにひとつ種明かしをしてみます。
このnoteでは

①知識の変化
②行動の変化
③認知の変化
④ルーティンの変化

について書いてきましたが、実はこの4つの項目は組織学習を体系的に扱った書籍における組織学習成立の要件に基づいています。

詳しくはこちらのMIMIGURIメンバー 東南さんのnoteで解説されています。

もともと私は前職でもマネジメントを経験していたので
このサイクルは自分の中で暗黙知的に持っていたものの、暗黙知的が実践知や理論的基盤によって解き明かされていくのがとても快感で楽しい。

こういった「学び」を継続させつつ、ひとつでも多くの学びをプロジェクトやnoteでも書いていきたいなーと思います。

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