綾瀬さんと真谷くん48「女子会」

週末に、樫野さんと優のお姉さんと井崎さんとでリモート女子会をすることになりました。
リモートとはいえ、女子会に参加するのは初めてなので楽しみです。
-当日-
「そろそろ時間ですね」
事前にリンクが送られてきたので、そこからZoomを開きました。
しばらくすると画面上に樫野さん、奏音さん、井崎さんが現れました。
「ちゃんと映れてる？」
「はい、映れてますよ」
「それなら良かった」
「早速なんだけど真谷くんってどんな人なの？」
いきなり優のことを聞かれてびっくりしました。
「名前の通り優しくて、いざと言う時は頼れる人ですね」
「そうなんだー」
しばらくすると井崎さんが話を切り出しました。
「私も片想いしている人がいまして、その人はバスケ部のエースをしているんです。それでシュートを決めた時の横顔がとてもかっこいいんです！」
 井崎さんは目を輝かせながら片想いしてる人の長所を言っていました。
「なら告っちゃいなよ」
それまで話を聞いていた樫野さんが口を開きました。
「で、でもどうすれば……」
「んーまずは昼休みにその人に『放課後話があるので残ってくれませんか？』って言うの｡  それで放課後に相手が来たら単刀直入に告白するの｡ そしてOK貰えたら任務完了よ」
「なるほど、頑張ってみます！」
「……井崎さん」
「なんですか？」
「意気込むのはいいですけど……人見知りじゃなかったですか？」
「あ……」
私がやんわりと突っ込むと井崎さんは文字通りフリーズしてしまいました。
「他に方法ないかなぁ……」
みんなで考え込みますがなかなかいい方法が見つかりません。
少しして樫野さんが提案しました。
「ラブレターとかどうかな？」