大きなVISIONを見るために
シンガポールに、大東めぐみさんのビジネスのセミナーを受けに行ってきた。
元々興味のなかったシンガポールに行くかどうかすら悩んだ瞬間があったけれど(もっと他の国に行くためにお金を使ったほうがいいんじゃないかとか)、「想像を超えた奇想天外な人生を送りたい」と言う心の声に従って行ったことで得た感覚がたくさんある。
今日はそれをシェアしようと思う。
①いつまで経っても叶えていないこと
セミナーでは、枠を取っ払って、どんなことをしたいのかを考える時間があったのだけど、そこで出てきた願いは「海外で暮らしたい。いろんな国を1−2ヶ月で移動しながら暮らしたい。」「娘にいろんな教育や経験を与えたい」と言う、とってもパーソナルなものばかりだった。(あとはいつも通り、「自己表現をしたい」という類のもの。)
独立してからの約10年は、「フォトグラファーとして憧れの媒体で働きたい」という想いがめちゃくちゃ強くて、それ以外は願いなんて出てこないくらいだった。そして、憧れのアーティストの方に取材させていただいたり、転機をくれた本の著者を撮影させていただいたり、雑誌に取材していただいたり、フォトエッセイを寄稿したり、さらには、自分の本まで出版させていただいたりする中で、フォトグラファーとしての夢はかなり消化されたのだとは思う(自分だけの本を出版したいという夢はまだ残ってる)
そして、ようやく次のパーソナルな願いが出てきたんだなとも思うけれど、海外に住みたいだなんてこと、もう何年言ってる。何年も思っているのに叶えられていないなんて、自分の行動力のなさに泣きたくなる。
だけど。
これは、行動力じゃないんだろうな。完全なるブロックだ。
セミナーの中でこんな言葉が出てきた。
夢が叶えられないのは、その代償を払う準備ができていないからだ。
って。
そう、私は怖いんだ。
海外に行ったからと言って仕事ができるわけじゃない。学生ビザで行くのは簡単だけど、私と娘ふたりの生活費は貯金を削ることになる。大した額の貯金もない私が、そんなことできるわけがない。じゃあ、どうにかしてビジネスができるビザで行くのか?現地雇用?それじゃ縛られてしまう…と、そんな感じで頭の中がぐるぐるしてしまって進まない。
つまり、海外に住むというその夢が叶えられないのは、現地で起こる全てのリスクを取るという心の準備ができていないだけのこと。
小田桐あさぎさんは、「お金を稼ぐことのできる人というのは、先出しできる人なんだ。リターンがなかったとしても、自分のお金や時間や労働力を先に出せる人、つまりリスクを取れる人がお金を稼ぐことができる」とよく話してくれるのだけど、まさにそれと同じこと。
今回、めぐみさんも同じようなことを言ってた。「私はたくさんの人に愛されてる。だけど、その前に愛してる。何も返ってこなかったとしても愛すると決める。愛した結果、愛してもらえなかったとしても愛する。」と。
大体、このシンガポールセミナーは、めぐみさんにとって大きなチャレンジで、本当にみんな来てくれるのか、何か起こってセミナーがキャンセルになったらどうするのか、そんな不安と戦いながら、セミナー会場を押さえるだけで1600万円かかったというからリスクの取り方が半端ない。しかも私たちは、その約半額で参加させてもらっているから、めぐみさんは自腹を切って、シンガポールで私たちに未知の体験をさせてくれてる。
わかったつもりになっていた「先にリスクを取ること」が、海外に住みたいという気持ちは置いてけぼりにしている。フォトグラファーになると決めたときには、先出しすることが全く怖くなかったのに、海外に住むということに関しては異様に怖い。私の弱い部分だ。
誰しも、なぜか避けてしまう、弱いジャンルがあるんじゃないかと思う。今の私が向き合わないといけないのは、これだなあと感じている。
②ダラダラして生きている私に喝を
今回のセミナーでは、コミュニティの他の方のVISIONを聞く機会がたくさんあったのだけど、聞いていた私は愕然とした。
なぜなら、多くの人が「世界を変えたい!」「女性が輝くお手伝いをしたい!」というからだ。それも涙を流しながら。
私にとって、叶えたい夢は、いつだって自分のことばかり。私利私欲しかない。大きなVISIONを口にする女性たちを目の前にして、私はぼんやり、私との違いはどこにあるんだろうと考え始めた。タイプの違いなのかな?性格の違いなのかな?
私だって、涙を流して大きなVISIONを話す彼女たちのように、心震わせて、目一杯自分を使って地球に貢献して生きたい!スカして生きてくなんて、つまらなすぎる。そんな風に感じながらも、涙の一つも流れることなく、大きなVISIONを思いつくこともなく時間が過ぎていった。
すると、セミナー後にあった、大東めぐみさんとハウルくんとの対談の中に答えがあった。
ハウルくんというのは、シンガポールに住んで8億(だったかな?)稼いでいる方(有名企業のプロデュースなどをされてるらしい)で、今は情報発信業界の健全化と、日本に良い教育者を育てることに注力しているのだそう。
ハウルくんはこんなことを言ってた。
そして、こうも言った。
あなたがダラダラする1時間で、誰かを救うことができるんです。誰かに貢献することができるんです。
この言葉は、痛すぎて痛すぎて、私の心をえぐった。
私は特に松本にいるとき、とにかくダラダラダラダラ過ごしている。
その時間、誰かのために使うことができたら、誰かを救うことができるんだと思ったら、なんてバカらしい時間の使い方をしてるんだろうと思った。
誰かを救うことは、逆に言えば私がお金をいただく機会とも言える。
だって、お金を稼ぐということは、目の前にいる誰かを幸せにするということなんだから。その時間をドブに捨てて、私はどうしてゴロゴロしているんだろう?
だから、このnoteを書くことにしました。
私の聞いてきたことや見てきたこと、感じたことをシェアすることで、誰かの人生をちょっとでも上向きにすることができるなら嬉しいなと思うから。
③3000万円の壁
そして、私には私利私欲に満ちたVISIONしかなく、「世界を変えたい!」という女性たちと何が違うのかについても、理由がわかった。
ハウルくんがいうには、「3000万円の壁」というのがあるらしい。
3000万円といえば、あさぎさんがよく言っていることにも通じる。あさぎさんは、メンターであるヒロコ・グレースさんに「女性は3000万円稼がないと、自分のやりたいこと全てを叶えることはできないのよ」と言われて、3000万円稼ぐことを目標にした時期があったらしい。
そして、ハウルくんはこう言った。「自分の目の前にある悩み・欲望・コンプレックスを、一刻も早く解消すること。それができる基準が3000万円なんです。それを全て解消できたら、次の高尚なステージ、つまり人助けのステージに行けるんです。自分がある程度の夢を叶えられると、満足してしまうけれど、そうなったらもっとすごいステージの環境に行くことが大切。」
話を聞いていてわかったことは、私はこれまでも好きなことをたくさんしてきたと思ったけれど、まだまだ全然私利私欲を満たせていなかったんだということ。私利私欲を満たせていないから、もっと大きなVISIONなんて出てくるわけがないんだってこと。
それを、クルーズの時にめぐみさんに伝えると、涙が滲んできた。そして、めぐみさんは「ええやん。ええやん。とにかくやりたいこと全部やってったらええねん。それで、叶えるために一番速いのは、お金を稼ぐこと。お金があれば、大抵の悩みは解決できる。だから、お金で解決できることはさっさと稼いでお金で解決してこ。」と言ってくれた。
お金で解決できないような大きなVISIONを見ることは、まだ今の私には難しい。
だけど、この地球が大好きだから、この地球が「アミ、小さな宇宙人」で描かれる発達した星になってほしいという気持ちは心の中にいつもある。視覚的にも価値観にも差別がないこと、唯一無二の存在で自分らしさを存分に発揮できること、破壊や暴力がないこと、同調圧力がないこと、愛の言葉である芸術に満たされること、局所集中でないこと、所有ではなくシェアすること、エゴで苦しむのではなく愛の成長を大切にすること、距離と時間に制約されないこと…
だから、私がそんな活動ができる人間になるために、まずは目の前にある欲望やコンプレックスを叶えていこうと思う。愚直に真面目に、欲望を叶えていきます(お金を使うことは、社会貢献でもあるしね!)
体感して、心震わせたことは力になる。
だから、めぐみさん、体感をありがとうございます。本当に本当に。
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セミナー後にしたライブ配信、意外に見てくださっている方が多いようなので、もう少し置いておきます。VISIONを見つけるときに大切なことについてシェアしています。
いつも読んでくださって、ありがとうございます! いただいたサポートは、新しい働きかた&暮らしかたを模索する実験に使います。