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日本の教育、海外の教育(マレーシアで教育移住について考える)

はろ、清水美由紀です。

さてさて、今回は、マレーシアで見学してきたボーディングスクールやインターナショナルスクールについてのお話をシェアしますねー!

そもそもボーディングスクールとは何かというと、「全寮制の学校」のこと。ハリーポッターが通ってるホグワーツ魔法魔術学校も、みんなグリフィンドールだとかスリザリンだとか、寮に入って親元を離れて生活する。あんな感じを想像してもらえたらと。

ボーディングスクールで有名な国といえばスイスがあるけれど、スイスのボーディングスクールに通わせようと思うと、年間3000万くらいかかるんだって…!そこで、家賃を含めた物価も安く、授業料も抑えめでと、比較的安価で通わせることができるということで注目されているのが、アジア圏のボーディングスクールというわけです。

ちなみに、インターナショナルスクールは、寮がないので、親も近隣に住んで通学する形になります。

私はそもそも、インターナショナルスクールに通わせたいと、考えたこともない人間でした。初めて視野に入ってきたのは、フォトエッセイを書かせていただいているVeda Tokyoの「グローバルマインド」というレッスンで、吉川めいさんが、自身のお子さんを通わせている「国際バカロレア(IB)」についてのお話をしてくれた時から。娘がちょうど小学校入学を控えていて、それまでプリスクールが運営してる託児所と、森の中の保育園に行っていたこともあって、公立の小学校への入学にものすごい抵抗を感じていた(私がね。)タイミングでした。

バカロレアの教育方針について知って、なんて素晴らしいんだろう!と感銘を受け、そこから「これからの未来を生きる子供にとって必要な教育ってなんだろう?」と考えるようになったのでした。特に、Risk Taker(挑戦する人、リスクを取れる人)という概念は、私が成長する段階で育ててもらってこなかったと感じているので(どれだけ安定した道に進めるかを優先していた)感銘を受けたんですよね。

今回見学したのは、バカロレアではないけれど、海外で子供たちがどんな学校生活を送っているのか、とってもとっても気になる!そして、通ってる子供達がどんな気持ちでいるのか、通わせている親御さんはどんなことを考えてるのか気になる!!

ということで、見学当日の様子をシェアします!


レプトンインターナショナルスクール

まず訪れたのは、レプトンインターナショナルスクールは、イギリスの名門校であるレプトンスクールの分校として、2020年にマレーシア・ジョホールバルに開校したんだそう。

生徒のプライバシー保護のため、写真を撮れるエリアが限られていたのだけど、まず施設がすごい…!写真撮れなかったけど、教室とフロアを繋ぐ滑り台があったり、球体の教室が中2階に浮かんでいたり(頑張って想像してください!!!笑) 娘も施設を見た途端「いいなあ」とつぶやいていました。

立地のおかげもあってか、とにかく全ての施設が大きい!広々としていて気持ちがいい!

この学校は、マレーシア国籍の子供が約半数を占めていて、それ以外には、韓国・中国・イギリス・日本の子供が多いんだそう。学費は年間約100万円とのことでした。

ラッフルズアメリカンスクール

次に見学させてもらったのは、ラッフルズアメリカンスクール。先ほどの学校がイギリス式だったのに対して、こちらはアメリカ式。そして、こちらの学費は年間300万円!マレーシアのインターと言っても、年間50万円くらいから通うことのできる学校もあれば、ここみたいにガチなところもある(とはいえスイスの十分の一。スイス…すごいな)。選択肢が広い!

ここは写真撮影NGだったのですが、寮の代表の方のお話と、実際に通っている日本人の中学生の女の子のお話を聞くことができました。

寮の代表の方のお話で印象的だったのは「量で大切にしてるのは、Make Mistakeです」という話。間違えることで成長していける。だから、スタッフはカジュアルな服装に身を包み、「ここがあなたのお家だよ」という気持ちで接しているんだそう。

そして、中学生の女の子の話を聞きながら思ったのは、「なんてしっかりしてるんだろう!」ってこと。校長先生に英語で質問をされて、私たちの方を向いて日本語で経験や思いを語ってくれる。「クラスは中国人が多いから、最初は中国人で固まって中国語で話していて、私は入ることができなかった。でも、今はみんな仲良くなって英語で話している。最初は大変だったけど、今となっては良い経験だった」としっかりとした口調で話していて…。私の中学生の頃と全然違う…!日本の教育では、こんな風に人前に出て大人の前で自分の体験をシェアすることができる子供ってどのくらいいるんだろう。なんて考えてしまいました。

学校の雰囲気は、名門校という感じ。ちょうどスプリングスクールの子供達が廊下を歩いていたのだけど、一列に整列して歩いてる…!寮の先生も大切にしてる3要素は「学び、ルーティンを持つこと、眠ること」「人生というのは居心地が悪いものだ。だからここでも居心地の悪さを経験することで成長できる」と言っていたし、自由というよりは社会を学ぶ感じなのかな?と想像する雰囲気でした。

ここは、サマースクール(1ターム約10日間)を提供してるそうなので、サマースクール(参加可能年齢は6歳~16歳(寮に入れるのは8歳~))に参加させるのもひとつの選択肢かなと思いました!通うための視察を兼ねるもよし、単純に寮生活を体験させるのもよし、ですよね。
プラネタリウムもあって、娘はそれを羨ましがってました。

コンドミニアム見学

今回のツアーでは、実際に暮らしを想像できるようにと、日本人が多く住んでいるというコンドミニアムの見学もさせてもらいました。ここ、とってもよかったー!

東南アジアの国々ではもはや当たり前の設備、プール。だけど、ここのプール子供が喜びそうな形で、噴水みたいなものもある。単なる四角い競泳用プールみたいなのじゃなくて、リゾート感漂ってる❤️

そして、日本に帰ってきてからfacebookにこんな投稿をして、めちゃくちゃ色んな人から賛同をもらったのだけど、やっぱり日本人には湯船の存在が大きすぎる…!シャワーだけだと、海に入ってようがプールに入ってようが、疲れが溜まっていく感じがする。ケアができてないような気分になる。

けれど、このコンドミニアムはなんと、大浴場付きなんです…!しかも
サウナもある…!QOL爆上がりするに決まってる!!!!3ベッドルーム150平米で12万円と言っていた気がする(私数字弱いから間違ってるかも…違ってたらぎょめんなさい)


ジョホール在住ブロガーさんと小田桐あさぎさんの対談

この日すっごくよかったのがこの対談!!!!マルボロカレッジという
名門校と呼ばれる学校に3人の子供を通わせてきた、ジョホールバル在住のブロガーさんのお話を聞くことができたんです。

マレーシアに教育移住するメリットとしてお話があったのがこちら。

①マレーシアはしあわせな人が多い

「日本では、人の目を気にして子供を叱ることってありませんか?」

そんなブロガーさんの問いかけがあったのだけど、これ、あるあるすぎる!!

特に東京に住んでいたときは、子供達がおもちゃの取り合いをする前から予防すべく禁止したり、電車やバスに乗っているときもおじさまのじろりという目線が怖くていつも肩身が狭かった。子供が大きな声を出すのも、走り回るのも当たり前のこと。日本(特に都心部)はそれを許す精神的余裕も物理的余裕も少ないんだよね…。

「日本で躾とされているもののほとんどが躾なんかじゃないんですよ。マレーシアで公共の場で子供を叱っている親がいたら、白い目で見られますよ。こんなに余裕のない親に育てられて子供が可哀想だって。」

それに対してあさぎさんも、
「世界はゆるいの。これが世界のスタンダード。世界のスタンダードを知っておくのが大切なわけ。」と続ける。

確かに、オーストラリアの友達と過ごしていても、「私って、人の目を気にして自分にも娘にも、自然体で振る舞うことを封じてることあるなあ」と感じることがある。松本に来て、だいぶゆるくなったにも関わらず。

②トライリンガル、マルチリンガルの子を育てることが可能。

マレーシアは、マレー系・中華系・インド系が主に人口を占める。ゆえに公用語は英語。3ヶ国語話せるのは普通なんだとか。

日本では、早期英語教育をすると、母国語である日本語の論理的思考に影響すると言われることもあるけれど、広い世界を見渡せば、さまざまな言語が日常にある国って多いですもんね。一時期受講していたオンラインレッスンで、スロベニアの先生と話すことが多かったのですが、みんな、自国のテレビ放送がなかったから小さい頃から英語のテレビを見ていたことで、自然に英語が身についたと言っていたんです。

③物価が安い

ジョホールバルは、家賃5−6万で、日本では考えられないくらいの広さのコンドミニアムに住むことが可能なんだそう!プールも割とどこでもついているみたい。確かに、スーパーでお買い物しても、輸入品は高いけれど、色んな日用品が安い!タクシーだって、10分弱乗って200円とかそんな感じでした。学費がかかる分、暮らしのコストが抑えられるのはありがたいですよね。さらには、家事代行やシッターサービスもかなりメジャーですしね!

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それ以外にも、日本教育そのものについての疑問もお話ししてくださいました。例として挙げてくれたのが、討論。

小学生でも「記憶喪失の人は、他人と違うように扱うべきか?」「外交は友達や友達のようにするべきか?」というようなテーマについて話し合うことが当たり前。討論のテクニックだとか、視線の使い方、身振り手振りといったスキルを磨いているんだそう。自分はどんな意見を持っているのか、それを支える裏付けを話すことができるのか、相手の話をどう聞くのか…

反対に、日本では、先生が絶対です。先生の言うことを聞くことのできる子供が「良い子」とされる。自主性や積極性が大切といっても、それは先生の想像の範疇を超えないレベルでの話。私も初めてカナダに短期留学した時に、あまりに自分の意見がないことや、世間を知らないこと、恥ずかしくてたまらなかった。

先生や親が正しい答えを持ってるんじゃない。自分が感じたことを表明しながら、他の人の意見も聞いて、自分の考えを磨いていく。それには、何を言っても大丈夫だと言う土壌が必要だし、そんな土壌で育てば、自分や他人を信頼してオープンハートで話をすることができると思う。そんな土壌の場所で、娘が育つことができたらなあと改めて考えちゃった。

他にも、日本の教科書で言われてる歴史、世界では違ってるんだよー(四大文明と言われているけど、世界では七大文明って言われてるんだって!しかも七大文明の中のひとつは日本なんだって!びっくり。これが、昨年末行った創世縁日でのお話と結びついて、日本の底力をなかったことにしてちゃいけない。私たちひとりひとりが役割を全うする必要があるのかも…なんてことも思っちゃった。この辺りはまだ確信がないのでそのうち書けたらいいな。)なんてお話も聞けて、やっぱりどこにいるかで、情報って全く違ってくるんだなあってことも体感させてもらいました。

もちろん、何を選んでもメリットデメリットがある。だけど、私は世界が広いって知りたい。見たことがないものをもっと見たい。たくさんの選択肢から、自分や娘に一番フィットするものを選びたい。そのために、もっともっと旅して、いろんなもの見て、いろんな人と話して、見聞を広げていきたいな!!!と改めて思ったのでした。

と言うことで、ボーディング&インターナショナルスクール見学のシェアでした〜!ぜひご感想など聞かせてくださいね!

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清水美由紀 / Miyuki Shimizu
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