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Photo by
tama3ro
2024-02-27🐝私を自由に…
私が死んだら、一摘みの遺骨を風に飛ばし、
私を自由にしてほしい…
去年までは、岩手県宮古市と東京都江戸川区に身を置いて
往復している感覚であったが、今は宮古は故郷で、住まい
は江戸川であるという気持ちに切り替わっている。
宮古には主人との老後の音楽活動を充実させるために建て
た家が残されており、その家には私が社主をしている神社
が在る。そして300年以上続いた鈴木の家の歴史が在る。
家を引き払っても歴史は無くならないから、あたかも不用
品のようにポイっと捨てられるものではないのだ。
だから、せめて「わたし」という人生が終わったら、故郷
の山に帰って見守りたい(眠りたい)と思っている。
ほんとうは、ほんの一摘みの遺骨を浄土ヶ浜の展望台から
風に飛ばして欲しいが… そこまで細かく決めておくのは
遺族にとって負担であろうと思う。
「一摘みの遺骨を風に飛ばし、私を自由にしてほしい…」
と書いたのは、不自由な私の肉体から離れて「自由」にな
りたい事のあらわれである。
が、まあ… 火葬すれば、煙の粒子となった私の大部分が、
どこまでも自由に飛んでゆけるのだから、自由については、
それで十分であろうと思う。