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50代でフェミニン顔のおばさんをなめんなよ。
美容院で顔診断をしたら、フェミニンタイプだった。
先日、美容院で顔タイプから、似合う髪型を診断するというものをやらせてもらいました。
私の顔タイプは「フェミニン」だそうで、女性らしい丸みのある顔立ちなんだそうで、その美容院のお客さんでも最も多い顔タイプだそうです。
ですので、顔まわりにカールがあり、少し明るめの髪色、髪型が似合います、ということでした。
まあ、想定内というか、そうだよね。という感想です。
自分としては富永愛さんみたいな直線的な感じや丸みの少ない少年的な感じが好きですが、好きと現実は違っていて、悩ましい限りです。
あ、タイトルにもあるとおり、私は50代のおばさんです。一応、管理職をやっています。
女性らしい雰囲気は仕事上プラスか。マイナスか。
長年働いてきましたが、私は、次生まれ変わって仕事をするなら、男性がいいと思っています。
ビジネス上での「女性らしい雰囲気」のメリットは、①第一印象で嫌われにくい、②男性ばかりの場では覚えてもらいやすいといったところでしょうか。(周りの男性陣を見ていると女性らしい雰囲気の人がいると、それだけでモチベーションが上がるという人もいるので、そういうメリットもあるとは思いますが。)
一方、デメリットもあります。
①普通だったら叱られたり、指導されるべき失敗について、指導されない
…かわいそうだから言うのをやめよう、やっといてあげようという周囲のやさしさ(?)がアダになって、せっかくの成長の機会を奪われやすいです。
②少し仕事がうまくいくと、「女だからゲタはかせてもらった」んだろう、という評価を受ける。
…どんなに真摯に努力したとしても、こういった評価を受けることが多くあります。特に若いうちは、「色目使ったんだろう」とか、あることない事いわれることもあります。
③会議に出席したら、自分以外の周りの男性だけで結論がネゴシエーション済みだったりする。
…これもよくありますが、喫煙所など会議の外の場で、自分以外の男性参加者ですべて根回し済みだった、ということもよくあります。真剣に事前資料を読み込んで意見を言っても取り合ってもらえなかったりするのは、そんな場合が多いのではないでしょうか。
ここに書いたような、メリットもデメリットも乗り越えて、仕事をしているわけですが、なんでそんなことするの?と思う場面に出くわします。
なぜそんなことをするの
結構マジメに仕事をしているにも関わらず、仕事そのものでない、周辺のところで心が折れるようなことがあります。
「仕事がらみの宴席で、取引先の偉い男性から抱きつかれる」とか「上司の代理で出席した社外会議で体を触られる」など。
そして、それを見ている周りの人は、たいていの場合、誰も助けてはくれません。
50代の私ですら、こんなことがあるのですから、自分の部下の若い社員はもっと嫌な思いをしているかもしれません。考えたら恐ろしくて若い社員を社外会議に出せないと感じます。
逆を考えてみてください。女性の役職者が取引先の異性に抱きついたりするのを見たことないと思うのですが。(そもそも、女性の役職者が少ない、という社会構造がありますけどね)
外側から変わることで意識も変わってくれるといい
そんなこともあり、私の場合は、フェミニンな髪型や服装が似合うとわかっていても、ほとんどの場合、紺か黒のパンツスーツを着ていますし、髪もひっつめています。
それが身を守る手段であり、仕事上、フェアに扱ってもらいたいという気持ちの表れでもあります。
先日(2021年7月2日)の日経MJの1面に‘「私らしく」に応えたい‘という記事が掲載され、
無印良品では、「2022年春から衣料品の約半数を男女兼用とする」、ディズニーランドとシーを運営するオリエンタルランドでは、「場内アナウンスを’ハロー・エブリワン‘に変更する」、コクヨでは「氏名を記入する欄の隣にあった性別欄をなくした履歴書を発売した」などと特集されています。
以前、仕事上で小学校3、4年生を対象に男性看護師と女性消防士の話を聞く機会を設けた際に、3年生や4年生でも「男でも看護師になってもいいと知って驚きました」という感想を聞き、私たちの生きる社会の性的役割分担のバイアス(偏った見方)の根深さに愕然とさせられた経験があります。
無印良品やディズニーランド・シーなど、多くの人が関わる機会のある企業の「服装」や「耳から入る情報」などが変わっていくことで、意識も少しづつでも変わってくれるといいと思います。
おわりに
そして、50代を迎え、自分自身にしみついている「バイアス」にも気を付けつつ。
でも、フェミニン顔だからって触っていい訳ではないのです。触ってくる取引先の話を上司にしたら「その歳で触られるなんて、それだけ自分に魅力があるって思えば?」とか言われて、怒っています。
50代のフェミニン顔のおばさんをなめんなよ、と。
この怒りを次の世代を生きる人たちが少しでも働きやすい世の中に役立ててたいと思っています。
そのためにはしっかり戦略を練らないとね。
最後までお読みいただきありがとうございます。