春を呼ぶ修二会2024
修二会のお作法のひとつ「生飯(さば)投げ」
上の画像は、生飯投げ目線はこんな感じなのかな?と撮ってきたものです。二月堂の風景としては割とマニアックなアングルではないでしょうか(笑)
お昼の食事を終えて食堂(じきどう)から出てきた練行衆が、閼伽井屋(あかいや)の屋根に向けて紙に包んだご飯をえいっ!と投げる「生飯投げ」鳥獣たちへ食物を施す作法です。鹿ちゃんが食べにやってきたり、咥えて飛び去るカラスさんも。
修二会といっても…お水取りの名前とお松明くらいしか知らなかった私がそんな食堂作法を知り得たのも、2021年から始まったニコニコ美術館の修二会中継を見ていたからなんですね。解説コメントを入れてくださる皆さまにも感謝です!
そのニコ美さんが。今年も生中継!配信してくださってます!1273回目を迎える東大寺修二会。ありがたや〜。
(↑日毎、配信ページが変わる仕様です(=アーカイブが残る)番組概要の下にある「現在のライブ配信番組」リンクから、最新の配信ページへ飛ぶと当日のライブ配信が見られます)
修二会についてはこちらにざっくりまとめたのでよろしければ。
配信は二月堂での本行が始まる3/1からスタートしています(2024/3/1(金) 0:00配信開始)日々の生飯投げ、お松明(=上堂)、「手水、手水」の下堂の様子から、3/12の籠松明と3/13未明のお水取り、そして3/15の開山堂参拝まで見られるはず。今年も現地入りが叶わなかった私としては本当に嬉しい限りです。現地入りできたとて、ここまでは追えないでしょうし(もちろん行きたいんですけど…局での聴聞が憧れ…)
日程は中田文花さんの『お水取り双六』がわかりやすくて、タッチも素敵!
2024年 配役
和上:上司永照 師(持宝院院住職)
大導師:森本公穣 師(清涼院住職)
咒師:上野周真 師(真言院住職)
堂司:佐保山暁祥 師(宝珠院住職)
北座衆之一:池田圭誠 師(金龍寺住職)
南座衆之一:筒井英賢 師(龍松院住職)
北座衆之二:中田定慧 師(隔夜寺住職)
南座衆之二:北河原公慈 師(中性院住職)
中灯:清水公仁 師(宝厳院住職)
権処世界:上司永観 師(持宝院徒弟)
処世界:森川真雅 師(空海寺徒弟・新入)
今年も大導師として参籠されている森本さんのポスト↓
全て…全ての生き物が栄えられるよう。健やかで平和であるよう。
1273回目の修二会も無事に満行を迎えられますことをお祈りしています。
※追記
今年は2021年から続いていた制限が緩和され、局での聴聞が可能になりました。これにより現地で聴聞された方が、その様子をコメント入れてくださる点に、驚きと新たな学びがありました。改めて奥深いな…と。
また3/10の生飯投げの後に行われた記念撮影も印象的なシーンでした。
4:47:40〜辺りから生飯投げが始まり、
4:51:48〜辺りから記念撮影。童子の方々もわらわらと集まってこられてにっこりほっこり。