版画と出会って1周年!これまでの見え方、これからの見え方・・・
ハッピーハロウィン!って言いながらきかんしゃトーマスのチューイングキャンディを配った謎SE、深雪えるです。
お子さんがいる人にはその数だけおすそ分け。
ちなみに生産停止したらしく、もう二度と味わえないと聞いて思い出と一緒に噛みしめる大人も何人かいました。かなしい。
なんだかんだ30個くらい配ったり食べたりしたのにまだ10個以上ある。
このnoteもこれをもぐもぐしながら書いています。
出会ってきた多くの世界
なつめえり先生の版画「たとえば貴方が忘れたとしても」に出会って衝撃を受け、その場で即決一括払い契約。
家に届いてから熱が冷める人も中にはいるらしい中、私は冷めるどころか熱意の上昇はいまだ衰え知らずで。
版画と出会う前はイラスト関係のイベントはそこまで頻繁に足を運ぶ方では無かったけど、今では暇があればいろんなところに行ってます。
(アールジュネス秋葉原店さんは行き過ぎてもう実家のような安心感さえある。)
カラーライトを買って新しい発見をしたり、飾り方を工夫したりと、本当にこんな素敵な作品と暮らし始めて、新しい作品と出会って・・・忖度なく毎日満ち満ちた生活をしてます。
ファンになった先生はたくさん増えました。
カカオ・ランタン先生やてぃんくる先生、necömi先生、珈琲貴族先生・・・数えるともう指の数が足りなくなるほど。
どの先生も個性ある作品を出されていて、その細かい美しさにいつも息を飲んでいます。
それが版画になることで、奥行きというか、まるで自分の目の前の世界に吸い込まれるような錯覚を感じる作品は数知れず・・・。
ただ、最近になってなんとなく向き合い方というか、作品から感じるものが変わってきたなぁと思い始めてます。いい意味で。
同じ作品でも全然違って見える世界
ファーストコンタクトだった「たとえば貴方が忘れたとしても」は本当に衝撃でした。
作品そのものでもう感動を覚えるのに、目元の涙などにきらりと光る樹脂加工が施されて、版画としてあまりにも完成された世界。
版画ってこんなに凄いのか!って衝撃を受けたのは今でも忘れられません。
そこから本当に多くの作品と出会ってきて、
それでもNo1はと聞かれたらなんだかんだ言いつつも自分の中では今でも
胸を張ってなつめえり先生の「たとえば貴方が忘れたとしても」と断言です。
ただ最近版画への心情が変わったなと思ったのは、昨月JIF(Japan Illustrator Festival)に行ったときでした。
一つの作品に目がとまりました。
みきさい先生の「朝日とともに巡り来た」という作品。
以前書いた記事でもお勧めしたくて触れさせていただきました。
本当に素敵な作品でしたが、この作品に描かれている娘に見覚えがありました。
その答えはその後に開催された神絵祭の後に訪れたアールジュネス秋葉原店さんですぐに。
記憶が正しければ、最初に見たのは「たとえば貴方が忘れたとしても」の契約後の翌週に訪れた版画展で見た作品。
みきさい「願いに背を向けて」
夜の街、縁の上を歩く猫耳の少女。
奥にはうっすらと輝く街並み、そんな輝きに負けないように淡い光を灯していそうな蒼い蝶。
ちらっと寄って帰る予定だったのに気が付いたら閉館ギリギリまでずっと観ていました。時間にして1時間以上?
先にお伝えした通り、この作品には1年ほど前に一度会っています。
その時もやっぱりイーゼルにかけてもらってみたのですが、どことなくピンと来なくて20分ほどで別の作品、というか契約済みなのに「たとえば貴方が忘れたとしても」を観に行ってました。
多分当時の自分の中の版画って、樹脂加工がどれだけ綺麗か、もっと言えば、「どこまで物理的に立体感があって、そこにライトを当てた際の輝きがあるか」にこだわってたような気がします。
まぁ初めて出会った作品がそうだったからでしょう。
そういう意味では、この作品の樹脂加工はそれと比較するとかなり控えめな方だったので、それであまり強い興味をそそられなかったのかもしれません。
勿論作品はは当時も本当に素晴らしいと思いました。ただ求めてたものと少し食い違っていたというだけで。
それが今になって、この作品になかなか席を立つことができないほど魅力を感じている。
おぼろげに照らされる街並みも、暗い街並みを歩く少女も、横で飛び交う蝶々も。
それら一つ一つに細かい重ね塗りが施されていて、それを際立たせるように、でも煌びやかになりすぎない樹脂加工。
それらによって目の前に一つの絵ではなくその風景が現実で実在するかのような没入感。
見ているのは同じ作品なのに、1年前と全然違う見え方をして、自分自身で驚いてました。
たくさんの素敵な作品と出会ってきて、少しずつ自分の世界が広がってきたのかな?
なんにせよ凄く嬉しい変化です。どの作品もこだわりぬかれたポイントがあって、それらが版画で昇華されて・・・。
いつまででも観ていたくなる。
それで家に帰って部屋にいらっしゃる「たとえば貴方が忘れたとしても」「恋夜茶会」をゆっくり見るとまた違った見え方になったり・・・。
版画の奥深さに限界はなさそうです。
一体これから先出会う作品は、自分にどんな新しい世界を魅せてくれるのだろう。
今ではいつもそんな期待に胸を膨らませて版画展に行っています。
版画契約して、長い期間触れ合ってきた人、契約までではないけど、版画の魅力に引き込まれてる人。
以前観た作品をもう一度見返したら、また違う見え方をするかも。
過去観た作品ももう一回全部見直したくなります。
知らず知らずのうちに版画への向き合い方、見え方が変わっているかもしれない。
今回はそんなお話でした。
気が付くとはや1年かぁ・・・
とにかく版画って凄いからみんな見に行って!くらいの気持ちで書きはじめたnoteがこの10月で1周年。
その割に文章力は向上してないし相変わらず仕事の設計書レビューもボロカスなのはまぁ…なんというかご愛嬌ということでここはひとつ。
自分の文章は9割がその時の情熱と勢い任せです。
思いつくままに感情を叩きつけてるのでチラシの裏に書いとけよとでも言われたらぐうの音も出ない。
相変わらずそんな毒にも薬にもならぬ、でも読んでくれると私が個人的にすごく嬉しい。
そんな記事をしたためてゆきます。
こんなものでもここまで読んで下さっただけでもありがとうございました。
冒頭の茶番と〆の変な挨拶はせめてもの自分なりの個性というか、なんとなくのこだわりです。
というわけで。
皆様の生活に彩りあらんことを、深雪えるでした、それではー。
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