猫の鳴き声翻訳アプリ
こんにちは。いやー随分と久しぶりの更新となりました。
いつもはパソコン派だけど、携帯からの作業にも慣れておきたいため今日は携帯から更新してみますよ、という誰得の前置きをしてみる。
さてさて今日はうちの猫について。
友人Aが使っていた「ニャントーク」という、猫の鳴き声翻訳アプリを使ってみたというお話である。
先ずは我が家の家族構成について説明しておこう。
我が家は彼氏、私、猫(♀)うさぎ(♀)の2人と1匹、1羽で構成されている。
とりわけ猫の方はとっても個性が強く、自己主張も激しい。
猫の名は「さくら」。さくらは現在3歳、人間で言うと28歳くらいのおなご。
彼も私もいつも「可愛いねえ」と声をかけているからか、さくらも自分が可愛いことを十分に知っている。
おやつのちゅーるが欲しい時なんか、その可愛さを存分に魅せ、小首を傾げながら高くか細い声で鳴いたりする。
さくらはそもそも、彼が飼い出した猫である。
彼と共に3年の月日を共に過したところで、私が入り込んできた。
私の方はあとから転がり込んだがゆえ、何となくライバル視をされている感じはしていたのだが…
アプリを使ってみたところ、それは明確になって表れた。
彼と私が家に帰り、玄関を開けた時の鳴き声の翻訳が「私はここ、私を愛して!」であった。
次が私がさくらが入っているゲージを開けた時。
「やあ」
先程の熱烈な言葉とはとても温度差があるような。やあ、とただ一言。
まあ声をかけてもらっただけ良しとするか。
次は彼がさくらを抱っこしたときである。
「愛する人、聞こえてる?」
やはりさくらは、彼のことを恋愛対象として見ていて、そして愛しているのだ・・・。
恋をしている、愛していると何とも甘酸っぱい、そしてストレートな愛情表現が続いたあと。
彼に抱っこされているさくらに、私が顔を埋めてみた。
その時の翻訳「あっちにいって。向こうに行って!」
これはショックである。
さくらにしては、ランデブーを邪魔されたような感覚だったのであろう。
そう、さくらは感情そのままにいきている。
人間のように忖度したりはしない。
今思ったことをそのままに発しているのだ。
さくらにとってはおそらく、今の状況は家庭内バチェラー勃発的な感じなのだろう。
彼にアプリの翻訳結果を見せたら
「俺、パパじゃないんだあ??愛する人なんだあ?」と、明らかに嬉しそうである。
かたや私に対してあっち行けだの今から喧嘩だのの言葉を発していることについては
「嫉妬お?!」と驚きつつも嬉しそう。
私がアプリを起動して鳴き声を待っていると、枯葉次はどんな愛の言葉が自分にかけられるのか、と心の声が聞こえんばかりの笑みをたたえている。
彼はお酒を飲んで酔っ払うとさくらに絡み、いつもがぶがぶ噛まれるほどウザがられているのに・・・。
私なんかいつも慎ましく、ソファで寝てるさくらに「そのまま寝ててくだしゃい!寝てていいでしゅから!」と言い
そーっと無言でお腹に顔を埋めるくらいなのに!!
という話を彼にしたら
「まあ・・・俺とさくらは3年の歴史があるからね」と得意げに語っていた。
このセリフ、文字にしてみると恥ずかしいですね。面白いからことある事に蒸し返してやろうっと。
現在さくらは携帯を向けられるのがほとほと嫌になったのか、携帯を向けるとぷいっとそっぽを向いてしまうようになった。
アプリは一旦おしまいにするが、いつか私にもなんか優しい言葉をかけてくれるといいなあと思いつつ
今日もさくらのお腹に顔を埋めさせて頂くのであった。
~完~