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日本超音波医学会超音波検査士認定までの話。

第38回超音波検査士認定試験(健診領域)に無事、
🌸合格🌸しました㊗️🎉
身近に超音波検査士の資格を持ってる人がいない
勤め先に超音波専門医もいない
そんな状態から始まったこの資格取得までについてまとめていきます。

1.私が超音波検査士を目指すまで

まず超音波検査士とは、
日本超音波医学会が主催している年1回開催される認定試験になります。

資格の存在自体は知っていたけど
なんか難しくて受験するのに大変な認定っていうのが私のイメージでした😅
そんな時、2023年2月にX(旧Twitter)で流れてくる超音波検査士合格post🌸
純粋にカッコイイ✨という気持ちだけでその資格に興味が出てきました(単純)
しかし!受験するには条件があります。

  • 日本国の看護師,准看護師,臨床検査技師,診療放射線技師のいずれかの免許を有すること。

  • 会員歴について
    【第36回試験(令和3年度中に実施)から】
    20xx年9月1日以前に入会し,3年以上継続して,本会の正会員もしくは準会員,または日本超音波検査学会の正会員であること。

  • 本会認定超音波専門医・指導検査士の推薦が得られること。

日本超音波医学会HPより抜粋

免許と学会の所属歴はなんとかクリアしていましたが最大難関、専門医のサインです。

2.目指せ、専門医との繋がりと実績レポート作り!

そもそも当院に超音波専門医はおらず、受験は絶望的だと思いました。
そんな時、Xにしたpostに優しい方から『他院の専門医のサインでもOK』と優しい方(界隈で有名な方😳)がリプライくださり、
そしてとある先生(めっちゃ有名な先生だった😳)が専門医を紹介してくださるという
奇跡が連発し実績レポート作りに取り掛れることになりました。
(本当にリプライくださった方たちが豪華すぎてその辺のいち検査技師には夢のような出来事でした。)

ここからは健常人のレポート(私は20枚程度)と症例レポート(10枚)を日超医の実績作成の手引きを参考に試行錯誤を重ねながら作ること1ヶ月。
美術成績2を誇る私がなんとかシェーマを書き上げました。
紹介していただいた専門医の先生(メールでのやり取りだけど驚くほど丁寧な先生で文章から物腰の柔らかさが伝わる)に1回添削してもらいお墨付きをいただいたところで
6月早々にいざ!レポート提出!!
出したもんは戻ってこないので📮の前で二礼二拍手一礼をして次の筆記試験の勉強へ!

3.筆記試験も楽じゃない?~物理の壁~

6月のはじめに早々にレポート提出をしたのでここからは筆記試験対策📚☡✍🏻
使用した参考書たちを紹介します。

この4冊で勉強しました。
逆に言えばこの4冊がないと合格レベルに達さなかったと思います。

特に偏差値42の高校卒業の私は選択科目で物理を取ってこなかったため基礎が圧倒的に苦手でした。
試験まで5ヶ月しかなかったので、まとめノートは作りませんでした。
そもそもテキスト自体がとても分かりやすくまとめられているので書く必要がなかったです。

行き帰りの通勤時間で読み、昼休みも15分ほど読み、お風呂の入浴中も読み、休日も空いた時間はテキストをひたすら読み込みました。
すると2週間後には不思議なことに🧠が拒否していた文章がちゃんと読めるようになるんですね…

意味はおいおい理解するとして、
目👀が物理に慣れてきた頃に少しずつ過去問を解き始めていきました。
特別なにか講義を聞きに行ったり、有料コンテンツを使用する訳でもなく。
最終的に上記の参考書の読み込みと過去問の反復でなんとかなりました!

健診領域は上腹部だけでなく、乳腺、甲状腺、頸動脈も範囲に入るためなかなかに勉強範囲が広いです。
なのでこちらも特別まとめノートは作成せず。
Xでお優しい方からカテゴリー分類を丸暗記!とアドバイスを頂いたので自室にカテゴリー分類を貼り付け、寝る前に読み上げて頭に叩き込みました。
根性論が大嫌いな私ですがこの時ばかりは根性で頭の中に叩き込みました🔥🔥🔥

4.試験当日は自分との戦い

そんなこんなでやってきた試験当日。
前日は早寝(というよりも夜更かしできない体質)なので体調は万端。
試験会場もパシフィコ横浜だったので自宅から電車で行ける距離。
少し早めに出て、近くのカフェで勉強しつつ
いざ!試験に臨みます!!

試験会場についてまず心の第一声
うわああああ!みんな頭良さそううううぅ!!!
てかワイ、場違いじゃね?このレベルの人たちと一緒に試験受けるのマ???
非常にパニクってました。あんだけ試験は楽しんでいこう!と心に決めていたのに一気に会場の雰囲気に呑まれます。
そんな時、念の為に持ってきていたコダックのぬいぐるみの出番です。
コダックのお腹をモミモミ…モミモミ…
少し気分が落ち着いたところで試験が始まります。

余談ですが試験は午前と午後ありますが間の休憩時間が短く、コンビニで軽食を買って持参することをオススメします。

全ての試験が終わり、手応え的には五分五分なところ。
はっきり言って筆記試験が通っても、実績レポートが落ちていた場合は不合格になるので
合否が出るまでどうなるか本当に分からないのが超音波検査士試験です。
どうあれ、もう試験は終わった時点であとは日超医と神のみぞ知る…
ということで開き直ってみなとみらいへ遊びにGO

心に余裕が出てやっと写真撮れた✌️
近くにポケふたあります!

5.忘れた頃にやってくる運命の結果発表

試験の結果発表は2月の上旬としか伝えられてなかったのですが
なんと2日前に2/1に結果を出すという趣旨のメールが日超医から届きます。
もうこの2日間全然業務に集中できんかった😂
インシデント起こさなくて本当に良かった!(笑)
2/1当日は本当にソワソワしてて、業務の波が去った後に許可を貰いマイページから合否の確認…

あれ?どこにも合格って書いてなくね?

数秒ほど落ちたのか😱と思ったら、よくよく文章を読んでいくと『認定されました.』って書いてあるううう!
つまり合格🈴ってことか!合格の文字ばかり探してて全然気づかなかった!
というちょっとおマヌケな喜び方をしてしまいましたが無事に超音波検査士になることが出来ました😂

Xで復問や問題の書き出ししている方のpostを見た時に臨床で結構間違えてるかな?って思ったけど大丈夫で良かった😅
合格基準はレポート、基礎、臨床で、各6割取れていれば大丈夫とのこと。
合格の場合、自分の得点が分からないのですが多分ギリギリだったんじゃないかと思います。

6.実際に試験を受けてみて

健診領域を受験したことによって、曖昧なところもあった解剖が整理整頓され
カテゴリー分類や判定区分を覚えることにより良性や悪性の疑いをある程度は自信を持って検討出来るようになったと思います。

なんの武器も持たないただの田舎の臨床検査技師が受験資格を得たことが本当に✨️奇跡✨️なんですよね。
受験出来ただけでも御の字だったのですがこうやって超音波検査士に認定してもらえたことが本当に嬉しくてたまりません。
これも家族の協力や、Xでアドバイスをいただけたからこそ出来たことで自分だけでは絶対に受からなかったと思います。

超音波検査士の認定が取れたことは決してゴールではなく、この先もスキルアップを目指して資格の名に恥じないよう臨床に貢献したいと思います。

関係ないけど超音波検査士も心電図専門士や心電図検定みたいに認定バッジあったらいいのになぁ。
各領域ごとに認定バッジあったら集めたくなりそう!
ポケモン世代なのでジムリに勝ったらバッジ欲しくなる🥺

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
ただの備忘録ですが、今後受験される方の参考に少しでもなればいいと思います。

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