自分を大切にするということ
私は小学校4年生の頃に祖母の影響で民謡を習い始めました。最初のうちは恥ずかしながらも楽しく民謡をやっていたものの秋田県の民謡のコンクールで入賞を2.3度した程度でなかなか芽が出ずに悔しい思いを何度も経験しました。
そしてある日、気晴らしに西馬音内盆踊りを教えてくださった事がきっかけで私は西馬音内盆踊りに取り組んでいる部活があるという事を知り、郷土芸能部がある高校に入学しました。
そこから西馬音内盆踊りの練習を毎日、帰宅してからも自主練を欠かさずし、努力を積み重ねていったところ、ついに踊り上手な人しか着ることができないと言われる端縫い衣装を着る役目を仰せつかったのです。いつか着てみたいとは思っていたものの一年生のうちに着ることができるなんて思ってもいなかったのでとても嬉しかった事を覚えています。
西馬音内盆踊りの存在を私が初めて知ったのは地元ニュースでした。地元にこんなにも美しいものがあるのかと衝撃を受けて見に行ってみたいと祖父にお願いして、祖父祖母と3人で観に行きました。その時に「いつかこの西馬音内盆踊りを踊れるようになりたい。」と心の片隅で思っていました。その時の出来事は間違いなく私の心の中に残っていて、だからこそ、今では、保存会に入会して社会人になってからも踊り続けているんだろうなと思います。
本当に好きなこと、やっていて楽しいことは継続できるんだなと思います。
しかし、育児をしていると自分の時間というものはなかなか取ることが難しいと最近とても感じます。「今日こそは、子供を寝かしつけてからあれをやろう!」「明日は朝早く起きて、あれをやろう!」などと思っていても一緒に寝てしまったり、結局いつもと同じ時間に起きてしまい、やりたいことができないず、自己嫌悪に陥る日々を過ごしています。自分の意思を強く持たなければいけませんね・・・。
意思が弱い、取り掛かることができないというのは、やらなくてもいいと少しは思っていたり、大丈夫だろうと安易な考えが少しでもちらついているからではないかと思います。やらなくても大丈夫だという考え方ではなく、「やることによって時間に余裕ができて気持ちにも余裕ができる!」「ゆっくり朝ごはんが食べられる」「家族が喜ぶ」などといったやり遂げた後のプラスのイメージを想像することでやりたいことであったり、やらなければならないことであったり、好きなことができる時間も取ることができるのではないかと思います。
心の持ち方によって、『行動力』というのは変わってくるものですね。
自分の心の状態というのは、家庭の空気感も変えてしまうものであると思います。自分の気持ちや身体を大切にしてあげることが家族を大切にすることにも繋がります。
家族みんなが元気で笑顔で過ごせるように
まずは自分を大切にすることから始めてみたいと思います。