とっとり発ワーケーション 〜地域と企業・人財が”つながり・成長”となるために〜
10月20日、関西経済連合会会議室にて行われた
「とっとり発ワーケーションセミナー」に参加させていただきました。
雄大な自然と街が隣り合う魅力的な場所「鳥取県」において
新しい働き方、暮らし方の実現を目指すということから
実際に取り組んでおられる事例に加え松下先生によるワーケーションの最新動向
と絡め合わせてお話を伺いました。
ワーケーションを実際に取り組んでおられる実例として、
(株)シーセブンハヤブサ 代表取締役CEOの古田琢也氏 が登壇されました。
日本のモデルになる新しい田舎を作ることをモットーに、廃校をリノベーションし地域企業や住民との交流の場として「隼ラボ」が設立されました。
また、この場所でのワーケーションの定義は”work + vacation”ではなく、
”work + location”とされています。
仕事のために場所を変えてみるということを前提に、鳥取県を知り尽くすコミュニティーマネージャーという現地の案内役を配置し、鳥取県を十分に満喫できて
かつ仕事のための環境整備の整った場所が提供されています。
地域交流としては人材育成のためにゲストを招いての講演会や運動会、忘年会を開催し地域住民との「繋がり」を大事にして交流が行われているようです。
これらの話を伺っているだけで楽しそうな場所であることがひしひしと伝わってきました!
場所(location)を変えて仕事をするということだけを目的にせず、その日の食事やプランなど「仕事後の楽しみ」という付加価値が加わることでより一層仕事が捗る要素が組み込まれているのではないかと思いました。
そして今後の課題として、その場所でのワーケーションが持続可能であるか、継続的な来訪・滞在を実現できるかが挙げられました。この課題をクリアするには、
ワーケーションの価値、創造性が高まることの強調をより推し進めていくこと・
企業と地域など、来る側と来られる側のパートナー関係を築いていくことが必要だと考えられました。
株式会社オカムラ WORK MILLの岡本栄理氏をデモレーターに迎えたクロストークでは、職種によってワーケーションを取り組むか否か判断が付きにくいのではないかという意見に対し、顧客とのやり取りが中心となる営業職では「営業」のこれからについて座談する機会を、商品開発職ではアイデアの創造性を高めるためにと、ワーケーションを様々な形に変容させて活用していくことができるのではないかという考えが挙げられました。
また、昨今のコロナ禍において全面オンライン化が進み、ワークフローのデジタル化が大きく進歩しました。会社にいなくてもできる仕事方法の発見からこのワーケーション制度は大きく見直されるべき分岐点にあると考えます。
私自身、就職活動をしている今、会社で働くことに対して大きな憧れを持っています。しかしいつしか仕事に慣れて、「今日は会社に行く気になれない」とついつい本音を漏らしてしまうことも考えられます。そんな時にワーケーション制度があれば仕事に対して疎かになることなく、身も心もリフレッシュして新たな気持ちで業務を遂行できるのではと考えます。
かつて「電話」でやりとりしていたことが「メール」に移り変わり、
「対面」で行っていたことが「オンライン」に変わった今、
次は「会社」から「ワーケーション」に移行する時が近づいてきているのではないでしょうか。
今回のセミナーでは唯一の学生として参加させていただきました。
WORK MILLの岡本さんから質問を振っていただいた際、頭の中で話したいことのイメージはできていたのですが、多くの社会人の方々に囲まれた中で1人、マイクを握り発言するのはこの上なく緊張してしまい思ったように意見を述べることができず悔しさが残りました。しかしこのような貴重な機会があったことで、自分の改善点を発見することができました。他者に分かりやすく説明する力、自分の中で緊張の度合いのレベルを下げること、意見を求められたらその回答だけでなく逆質問も行いその会話のトーンを上げること。少なからずこの三点が今後の自分の課題であると思います。
約半年間のゼミ活動を通して、普通ではできないようなことを何度も経験してきました。これからもより一層、積極的にたくさん経験を積んでいきたいと改めて思いました。
そして、これらの経験は一時的なものではなく、就職活動においても自分の人生の中においても大きな糧になるものと思います。