ヒマラヤの国ネパール
2012年8月、私はひとりでネパールに出かけた。
なぜ、ネパールだったのか、、7000メートル以上もある山をただ、見てみたかった。誰かと行くにはマニアックすぎる国。。私は2週間の休みをとって、ひとりで飛行機を乗り継いでカトマンズに降り立った。
カトマンズの街を歩いた瞬間に「懐かしい匂い」と「いつか見た風景」を感じた。これがデジャブなのか。。カトマンズのゴチャゴチャした街並みや神様のためのお香の匂いが「お帰り」と迎えてくれているように思われた。
神様を信じるとか、スピリチュアルなこと、にはまったく縁がなく、、というか避けていた。なんとなく胡散臭い。そんな風に思っていた。
けれど、チベット密教やヒンズー教には興味があってバリ島(ヒンズー教)に旅行に行ったり、ダライ・ラマの本を読んだり、、
ネパールに出かけたのはチベットへの個人旅行ができないのでネパールからヒマラヤをみようと思ったのだ。
4日ほどカトマンズ周辺を観光して、ネパール第二の都市「ポカラ」に滞在した。
ポカラはヒマラヤ山脈の麓にフェワ湖という湖があり、その湖畔が観光地になっているネパール風リゾート地だ。
カトマンズから西に約200キロの場所にあるポカラまではバスで行った。ガタガタの道を疾走するバスに乗り、私は楽しくて笑いが止まらなかった。
ポカラではヒマラヤが近くに見える。そこで出会った日本人から「バイクタクシーで山に行くと安くて便利」だと聞き、街をひとり散策しつつ、ちゃんとした(笑)バイクタクシーを探しに出かけた。
すると2人組の男の人が「日本人ですかー?」と声をかけてきた。カトマンズでもたくさん声を掛けられたし、「日本人はモテるから注意して」と言われていたので(ビザ目当てに結婚したいらしい)スルー。
しようとしたが、人懐っこい笑顔の1人が気になって「バイクタクシーはどこで頼める?」と聞いてしまった。。
「私がバイクタクシーやってます」と笑顔で答える彼。怪しいなと思いつつも「いくら?」とぶっきらぼうに聞くと「2000ルピー」聞いていた金額もそれくらいだったので明日の日の出を見に行くことにした。
私がひとり旅だというと、夕食をひとりで食べるのが可哀想だと「ネパールの美味しいもの」を食べられるレストランに連れて行ってくれることになった。
普段、私は警戒心が強く、旅先では気をゆるさないほうなのだが、、この時はなぜかついて行く気になった。
これが、彼との出会いだった。
この後、色んなことがあり私たちは結婚した。私はネパールに2年住み、今はふたりで日本で暮らしてるいる。
さて、皆さんはツインソウルという言葉をご存知だろうか?
この世に、一つの魂が二つにわかれ、自分と同じ魂を持つ片割れがいるらしい。
ツインソウルがどんな風なのか本当のところはよくわからない。けれど、どんな状況でもお互いに離れがたい、私たちの関係はそうなのかもしれない。
今、LGBTQ とかブラックユニティとか多様性ということがようやく認知されようとしている。
私と彼の関係も欧米や日本では理解されない関係にある。。どんな点が理解されないのかは追々書いていこうと思う。
本当の意味のダイバーシティ(多様性)ということを考えたい。
私と同じような立場にある人に私の経験を知って想いを貫く勇気をもってもらいたい。
そんな思いから、この「note」を書こうと思う。
私たちが一生を終えて魂に還るとき、未練なく、悔いなく還るために、、
批判されることもあるかもしれないけれど、人間が勝手に作った常識を、そろそろ疑ってもいいのではないか?
そんな思いも込めて記そう。。