猫の詩を
消えてしまった子猫
「もう十銭堂へは寄れないなぁーーー」
明治生まれの父は、当時、国鉄駅前の煙草屋で煙草を買い一服して通勤していた
ある日、猫をその店から貰うことになり
私と妹と貰いに行くことになった
子猫を飼う嬉しさに妹と嬉々としていった
「あなた方がお嬢さんおニ人かね」
「嫁入り道具のサバ缶2個と猫だよ」
大喜びして車に乗ったのだがーー
せっかく街まで来たから ちょっと
本屋に寄ろうね。
逃げるなんてーーー。
思わず
ドアを開けた瞬間
猫が逃げたのだ
真っ暗闇に消えた。
ニャオ
ニャオと呼ぶ
まだ名もついてない。
どうしよう
サバ缶2つ
しょんぼりとして父に
ごめんなさいと謝った
もう十銭堂へは寄れないなぁーーーーー
会うたびに猫は元気にしていますか❓
いつも いつも たずねられてね
嘘もいつまでも言えんもんだわあー
あの猫も何処に行ったのかなあーーーー
父と母の会話が今も心に残る
思いだすたびに
父のなんとも言えない
寂し気な顔と、それを思い出すたびに
笑えて 笑えて もの悲しいわたし
あの猫も十銭堂に帰れずにいたのか
どうしたんだろうと妹とわたしの話し
十銭堂に帰ったらどうしようとの不安
なんとも可笑しくて悲しくてただ笑える
遠い日の思い出!!
妹は高校生だったなぁー
父も母も妹もみんなあの世へいった
せつなくて笑える
私のむかし
サバ缶は食べた
🍀🍀🍀🍀
笑えるでしょ😃
笑ってお楽しみくださいね。
ありがとう😊
むかし むかしの
思い出です。