八朔とは (8月1日 )
「 八朔 」とは、
8月朔日 ( ついたち ) の略で
「 田の実の節句 」ともいう。
これが「 頼み 」に転じ、
頼みごとをする相手に
贈り物をする 習わしとして
「 中元 」になったとされている。
また、この日を境に
厳しい農作業に追われるので、
「 婿の泣き節句 」ともいわれる。
かつて農村では、
この日に世話になった人などに
初穂を贈る「 八朔の祝い 」という
行事を行っていた。
徳川家康が 江戸城に
はじめて入った日でもあり、
今でも 五穀豊穣 や 天下泰平 を
願って祭りを行う地域がある。
果物の ハッサク 🍊 は
広島 のお寺の境内で発見された品種で、
当時の住職が
「 八朔には 食べられる 」
といったことに ちなんでいる。
♦️ 行事食 ♦️
『 ぼた餅 』
農家では 稲の刈り入れを控えたこの時期
農作業が多忙になるため、
昼寝ができなくなり
夜なべも強いられた。
そのため、「 八朔の苦餅 」や
「 八朔の泣きまんじゅう 」といい
ぼた餅を食べて祝ったとされる。
『 黒ごま粥 』
八朔の祝いには、
粥を食べる風習があったという。
かつて宮中で 疫病除け に 効果があるとして
食べられていた
尾花粥( 黒焼きにしたススキの穂を混ぜた粥 )
が 庶民に広がり、黒ゴマ粥に変わった。
ゴマをすりつぶして粥に加え、
味つけはせずに、みそを添える。
黒ゴマは 暑気払いに効果的とされる