『MEET YOUR ART FAIR 2023 RE: FACTORY』京都から実際に行ってきたレポ
2023年3月3日から5日まで東京・天王洲にある寺田倉庫で開催されている『MEET YOUR ART FAIR 2023 RE: FACTORY』へ潜入してきました!!
日本の先鋭アーティストの作品が集結
『MEET YOUR ART FAIR 2023 RE: FACTORY』とは??
このイベントはMEET YOUR ARTと題されたエイベックスが展開するアートプロジェクトで、森山未來さんが出られているアート専門のYoutubeチャンネルやECサイトなど若手アーティストを中心に取り上げ様々に展開されてきました。
youtubeでアーティストさんたちから直接的なお話を聞ける…!
youtubeでアーティストさんたちから直接的なお話を聞ける…!
今回開催されたRE: FACTORYはその中に組み込まれたアートフェアです。そのテーマは「ART×MUSIC たえず隣接し、共創してきたアートと音楽のコラボレーション。アートフェアの新たな体験へ」。
会場である寺田倉庫での参加作家の作品展示、音楽とアートそれぞれのアーティストがコラボするライブパフォーマンスを主なコンテンツとし、非常に引力のある内容です。
ちなみに参加アーティストの作品解説やインタビューはMEET YOUR ARTのYoutubeチャンネルにも掲載され奥行きがあります…!
筆者的にこのイベントの注目ポイントは、メインアーティストだけでなくアーティスティック・ディレクターを務めている今を活躍する現代美術家・大山エンリコイサムさんが関わっていることです。アーティストが主体の一つとなって作り出すアートフェスなんて素敵じゃないですか!?
注目アーティストのアートを間近で見る
ほとんど予備知識なしで作品たちの純粋な感想を述べます!!
文字のダイナミズムをスタイリッシュに再構成(大山エンリコイサム)
でかっ!!🥺🥺
と、会場入ってすぐ、奥にある大きな作品が目を引き付けます、大山エンリコイサムさんの作品です。このとげのような線が交錯していますが、これは「クイックターン・ストラクチャー」といって彼の主たる表現です。
これは大山さんの拠点でもあるニューヨークで生まれたストリートアートから発展した「エアラゾル・ライティング」から着想し、インタビューから”文字の形に含まれている線の躍動感とか、立体的な空間性、造形的なエレメントに惹かれていた。そこで、文字や名前という枠組みを取り払って線の動きだけを抽出し、それを反復して再構成することでできた”(注)ものとして「クイックターン・ストラクチャーが生まれた」そうです。
全体的に画面に占める線の割合が高いのに息苦しくないのは白と黒の統一感のおかげでしょうか。そして平面に描かれた不動の線に活力のある動的な力学を感じるのは私だけでしょうか…??
東京を鼻で吸う(中島晴矢)
これは中島晴矢さんの《Tokyo Sniff》(2019)です。作家が白い粘土のようなものを街に見立て、交通ICカードで粉々にしお札を使って自分の鼻で吸う動画なのですが、吸った後ものすごいむせてます。苦しいんだったらやめとけばいいのに…と思ってしまいました()
その隣にあった作品はポップな感じかと思いきや濁った色でアルファベットが描かれています。どうやら化学式みたいです。この絵が暗示する物質はいったい…?(わかり次第追記します)
ワイパーの音とおばあちゃんの水餃子(宇治野宗輝)
下の動画では音が出ます。聞いてみてください。
宇治野 宗輝さんの作品です。身の回りにあるミキサーや車のワイパーなど(画面右)がスピーカーの音に合わせて動き、おばあちゃんが水餃子🥟の話をしていますが(画面左)そのギャップが面白いです。ただのノイズではなく音とおばあちゃんのお話のミックスがはっきりとテンポを持つ音楽になってますね。こういうのパッと見よくわからないですがそれ自体で面白いですよね。。!
他にもたくさんご紹介したい作品がたくさんあるのでがんばって追記していきます!
音楽とアートのコラボレーション🔥
音楽とアートのコラボって…どうやって???
3日の夜には大山エンリコイサムとNovel Coreといった、アートと音楽の領域で活躍するアーティストがコラボしたライブパフォーマンスがありました。私はどうやってコラボが叶えられるのか突撃するために数か月前から楽しみにしておりました…!
チケットは前もって抽選で獲得する仕組みだったのですが今回見事勝ち取ることができ(☺👏👏👏)、とうとう本番の時を迎えたのですが…ライブ会場にいるお客さんは…
Novel Coreさんの熱烈なファンばっかりだ!!!👀👀
と気づいちゃいました笑。というのも高校生っぽい人から30代くらいの人が多く9割以上が女性の方だったからです。
ライブはNovel Coreさんがステージへ登場し、その背景に大山エンリコイサムさん独自の表現である「クイックターン・ストラクチャー」の3Dアニメーション映像が音楽とリンクして映し出されていました。
Novel Coreさんが登場した瞬間「きゃあああ!!」とお客さんの黄色い声が会場を満たし、誰もが顔を輝かせながら手を上げて音楽の波に乗っていました。私は大山エンリコイサムさん目当てで来たので一歩引いて楽しんでいましたが、アートイベントのパフォーマンスというより普通にアーティストのファン達が集うライブでした。(もっと彼を勉強しておけばよかった…)
しかしNovel Coreさんを恥ずかしながら存じ上げなかった身としても、彼自身や音楽が本当にかっこよくて思わずときめいちゃいました、!!
特に、心臓に響くような音響の中で会場の熱気がすごく、このイベントはそういった熱いファンの方も集めることに成功していることを感じました。音楽とアートそれぞれのファンがお互いの領域を新しく知り、楽しむことができる試みだと思いました。
なにより「クイックターン・ストラクチャー」がビジュアル的にもすっきりと音楽と融合していて現代の若い人にぶっささるかっこいい表現だと思いました…!!
このように現代のアートと音楽の融合を楽しめる素敵なアートイベントでした!
以上、レポでした。ここまでお読みいただきありがとうございました🙇
追記:会場周りには、一般公開初日ということもあってかメディアによく出られている人を目撃しました。布施英利さんとか、耳で聴く美術館・イヴさん(アート関連の情報を発信しtiktokやyoutubeなどで有名)とか。都会ってすごいなあと思いました。。😇
『MEET YOUR ART FAIR 2023 RE: FACTORY』
会期:2023年3月3日~5日
会場:寺田倉庫G1ビル/G3ビル(東京天王洲)
所在地:東京都品川区東品川2-6-4 Google map
公式HP:https://avex.jp/meetyourart/fair/
(注)参考ページ:大山エンリコイサム:ストリートアート発祥の地で創作活動を展開|話題の人|三田評論ONLINE (keio.ac.jp)5日まで東京・天王洲にある寺田倉庫で開催されている『MEET YOUR ART FAIR 2023 RE: FACTORY』へ潜入してきました!!
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