ただ話を聞いてほしいだけ
誰かに何か相談するということはよくあると思う。
そんなとき、ただ聞いてほしいだけということもよくある。
ただ自分の悩みを聞いてほしい、そうなんだ大変だね、っていう言葉だけが欲しい。
私は相談するときは、共感か同情だけでいいみたいなことがほとんど。
自分の本当の悩みを他人に話すことはまずないから。
相談っていうか、あなたも同じ悩みもっていないですか?という確認みたいなことも多い。
同じ悩みで盛り上がりましょうよ、みたいな会話のつなぎ的な。
なのに、相談したときにアドバイスをしようとしたり解決策を考えたり、自分の価値観を押し付けてくる人がいる。
こうしたら?とかこうしてみたら?とか、たぶん役に立ちたいとか気持ちをわかってあげたいと思ってくれているからだと思うけど、逆に私はそれを言われるとげんなりしてしまう。
絶対同じ悩みあるくせに、かたくなに自分は違うのよ、あなたそんな悩みがあって大変だね、みたいな人との会話はめちゃくちゃ疲れる。
だから私もなるべく意見はしないようにしていて、何か悩みとか相談とか話してきた人がいたら共感と同情だけするようにしている。
「そうだよね」「わかる、私も」「大変だよね」みたいな返答のみ。
逆に「あなたはどうしてる?」と聞かれた時だけ、自分の意見を話すだけかな。
これは子供に対しても同じで、子供も学校であった嫌なこととか辛いことを話してくることがよくある。
でも子供も親に意見を求めているわけではなくて、ただ聞いてほしいだけ。
だから「おつかれさま」「大変だったね」この二言で終わり。
それでも子供は満足そうにしていることが多い。
一方、うちの旦那はいつも私が何かいうとアドバイスしようとしてくる。
アドバイスならまだしも、驚くことに自分の話に持っていくことがほとんどなのだ。
例えば私が仕事の愚痴をいうと、「俺も今日会社でさ~」とかいってくる。
私ができなくて悩んだとかいうと、俺はできるとか気づくと旦那の話になっている。
いやいや最初に話していたのは私だし!なんであんたの話になっているの?とイライラを数年募らせていた。
先日、ついにアドバイスしてきたときに旦那に「お前の意見は聞いていない」といってみた。
そしたら「俺ってアドバイスしてる?」という返答。
つまりアドバイスしようとしている側は意識していないのだ。
アドバイスしてくる人は本能的に相談されたらアドバイスしなくてはいけない、という勝手な思い込みをしているだけなのかも、と気づいた。
「もう私が何か話したら共感と同情だけでいいから」といってみると、それから結構共感してくれることが増えた。
私もイライラしないし、旦那も下手に解決先を考える必要もないので会話もスムーズ。
周りにアドバイスしまくってくる人がいたら、勇気をだしてはっきり言うのも一つの方法かもしれない。