MMoPにみんなでベンチをつくろう in MIYOTA YARD MARKET レポート|2022 #02
こんにちは、ミヨタデザイン部です。
7月24日、毎年夏に御代田を中心に開催される浅間国際フォトフェスティバルの会場でもあるMMoPで、ミヨタデザイン部がお届けするフリーマーケット『MIYOTA YARD MARKET』と、親子向けベンチづくりワークショップを同時開催しました。3連休の中日ともあって、多くのみなさんで賑わった1日となりました。
地域の人たちが集い、つながっていく場づくりを目指す『MIYOTA YARD MARKET』
昨年にスタートした『MIYOTA YARD MARKET』は、ミヨタデザイン部が主催する小さなマーケットです。自宅の庭先で隣人たちに不用品やお古を売り出すような、地域の人たちが肩肘張らずに集い、つながっていく場づくりを目指して不定期に開催しています。次回は11月に、MMoPで開催予定ですのでお楽しみに。
今回のマーケットでは、参加者も増え、手作りのクラフトワークや帽子、地域の有機野菜や加工食品、古着、古道具などの出店者が参加。広場を囲うようにお店が立ち並び、真ん中のオープンスペースでは、ワークショップ『MMoPにみんなでベンチをつくろう in MIYOTA YARD MARKET』を実施しました。
講師を務めたのは、ミヨタデザイン部の発起人でもある、コンセプトディレクターの前村達也さん。飛び込み参加の親子も複数みられたワークショップを終えて、当日の感想を聞いてみました。
ワークショップを終えて、講師・前村達也さんに話を聞きました
ーこの日作ったベンチは、MMoP内に設置するという取り込みでした。どのような経緯でワークショップの内容が決まったんですか?
そもそもは、MMoPのコンセプトや場所づくりのお手伝いをさせていただいているのですが、MMoPを訪れた人が、店舗とは別の敷地ガーデン内でゆっくり過ごせる場所がないことが以前から気になっていました。MMoPの建物やガーデンが生み出す趣のある空間の中に、近所の方が気軽に散歩したり、遠方から訪れる人たちが息抜きできるような場所になると良いなと思っていて。そういったことをMMoPの方々と話す中で、今回のワークショップのアイディアが出てきました。
ーみんなが訪れることのできる広場に自分たちが作ったベンチが置かれる。これには子どもたちは喜んでました。
イスだと個々でしか座れないですが、ベンチは誰かと誰かが座っている、というコミュニケーションの情景が浮かんできますよね。その喜びみたいなものは、大人も子どもも一緒なんじゃないでしょうか。
ー作ったベンチは、イタリアの家具デザイナーであるエンツォ・マーリの日曜大工アーカイブから選んだものでした。彼のデザインの特徴とは?
長年古びることのない、そして生活者の目線を捉えた親しみやすいデザインですね。学生の時から好きなデザイナーでもあります。エンツォ・マーリには残念ながらお会いする機会がないまま、2020年に亡くなられてしまいました。
ーワークショップの率直な感想は?
ベンチを設置後、すぐに家族やカップルが座って写真作品を眺めたり、食事する姿があったので、そういう意味では大成功でしたね。場に来訪者を迎え入れるような雰囲気が出せたんじゃないかと思います。
ー奈良のクリエイター陣が講師のサポートで入っていました。どんな経緯で?
そうですね。彼らは、奈良東吉野で活躍しているデザイナーと木工職人たちです。デザイナーの菅野大門さんは以前から家族ぐるみの付き合いをさせてもらっていて、ぼくの御代田の家が完成したら、何かしらのお手伝いをしに遠征旅行に来るという計画を立てていたんです。そこに菅野さんといつも協働している強力な助っ人として、田島浩樹さんと山本ひいろさんにも参加してもらいました。彼ら奈良チームがいなかったらワークショップは途中で頓挫していたんじゃ? というぐらい助けてもらいましたね(笑)。
ー『MIYOTA YARD MARKET』も同時開催していましたが、どのような手応えや感想を持ちましたか?
マーケットでは地域の方と出会ってお話しできたり、また地元と遠方から訪れた子どもたちが一緒にトンテンカンと作業を楽しんでいたので、MMoPが色んな接点をもって、その場に根を張って伸ばしているような感覚がありました。MMoPの方々にも喜んでもらえて、第一ステップは踏めたのではないかな、と感じています。
ー今後の展望やご自身の告知があれば教えてください。
ミヨタデザイン部は去年に立ち上げたばかりで、2年目を迎えました。地元の小中学校の子どもたちが色々なワークショップに参加してくれていて、地域の方とつながる場に育ってきていると感じています。今後、御代田のデザインプログラムとして定着していくと嬉しいですね。また、個人としては現在、御代田駅前にイベントやいろいろな人と交流ができるカフェ&バー、ギャラリーショップ、ゲストハウスの複合文化拠点となる『CORNER SHOP MIYOTA』を計画をしていて、古い建物をリノベーションしているところです。
ここも、色んな方々に思い思いに使ってもらえるような、開かれた場所を目指しています。目下クラウドファンディングで応援金を募る準備をしていたり、ショップ取り扱いアイテムを制作していたり、内装を自分たちでトンテンカンしていたり、忙しくしているところです。興味のある方は、気軽に覗きにきてください。
今年度のワークショップについてはコチラからご確認いただけます。引き続き、“親子で楽しむものづくりワークショップ”の参加者を募集しています。
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