探して集めてつくるアートクラフトワーク。親子ワークショップレポート|2022 #01
こんにちは、ミヨタデザイン部です。
ミヨタデザイン部がお届けする“親子で楽しむものづくりワークショップ”2022年度の初回は、7月17日(日)にエコール御代田にて開催しました。
この日のテーマは、『探して集めてつくる 色とりどりなアートクラフトワーク』。講師は、御代田町在住のアーティスト鈴木葉音野さん。この”探して集めてつくる”と聞いて、みなさんどんなことを想像するでしょうか?
今回鈴木葉音野さんが教えてくれたのは、フロッタージュいう技法。凹凸のあるものの上に紙を置き、鉛筆などでこするように、凹凸や形状を写し取るアート表現です。子どもの頃など、かつて一度はやってみた経験がある人も多いかもしれません。
浅間国際フォトフェスティバルの会場で、フロッタージュ素材を採集
講師からこれまで制作してきた作品の紹介を終えると、参加した親子はエコール御代田からお隣のMMoPへと移動し、フロッタージュ素材の採集へ。
当日は浅間国際フォトフェスティバルの初日。天気にも恵まれ、アート写真に囲まれながら、木や葉っぱ、地面など思い思いに色とりどりのフロッタージュを探し、拾い集めました。
次に、集めたものをどんな色と素材との組み合わせで作品として完成させるかを、頭と手を使いながら試行錯誤していきます。
最後はそれぞれ額装した作品をみんなの前で発表。さらに作品発表の後は参加者の交流会を行い、地域に根ざした活動として親睦をはかりました。
ワークショップを終えて、講師・鈴木葉音野さんに話を聞きました
想像していなかったような作品がたくさんできあがったことに驚いたという鈴木葉音野さん。今回の創作を通して、どんなことを伝えたかったのか。ワークショップ後に、話を聞きました。
ーワークショップを終えて、率直な感想は?
後半の子どもたちの制作への集中力はすごかったです。
ー創作活動を通して伝えたかったことは?
限られた素材の中でも、工夫次第でさまざまな表現ができること。額装を行うことで、自分の作品を客観的に捉えられるということ。
ー自分の足で素材を採集して、頭と手を使いながら作品をつくって。現場は盛り上がっていました。
手を動かしながら直感で色と形の組み合わせを考え、構成し、作品を最後まで作り上げていくことが子どもたちの自信へとつながり、今後の創作のきっかけとなれば嬉しいですね。
ー講師である葉音野さんは普段どんな作品を作っているんですか?
紙で編む作品を主に制作してます。海外や国内で集めた紙のストックの中からイメージに合うものを選び、さまざまな色や形の組み合わせの試作品をを何度も試し、寄り道をしながら選択を絞っていきます。
ー日常的に、紙にまつわる作品を作っているんですね。
めずらしい質感の紙など、新たなマテリアルを見つけるとわくわくします。あとは、テキスタイルや建築など、紙とは別の素材で編み込まれた柄や空間にもインスピレーションを受けてますね。
ー現在は、子育てをしながら創作活動を?
そうですね。朝、子どもを幼稚園へ送り出して、創作活動、クライアントワーク、家事、畑仕事などをしているとあっという間に夕方のお迎えの時間がきます。平日はそんなサイクルで、週末は近隣の町へ出かけたり、近所の仲間たちと過ごすことも多いですね。
ー御代田町には、移住して何年ですか?
1年半ぐらいです。御代田での暮らしにも慣れてきて、そろそろ本格的に土地探しを始めようと思っています。
ー移住したきっかけは?
一番の理由は、コロナでした。子どもが小さかったので、のびのびと育てやすい環境を求めていたんです。あとは知り合いの移住仲間たちが御代田にいたことも大きいですね。
ー御代田のどんなところが好きですか?
自然豊かで過ごしやすい町だと思います。子どもの遊び場にも困らないですよね。
ー最後に、ひと言お願いします。
今後も、御代田の自然の中でのフィールドワークとデザインに関連したことを深掘りできればと思っています。今回はワークショップへご参加いただき、どうもありがとうございました!
今年度のワークショップについてはコチラからご確認いただけます。引き続き、“親子で楽しむものづくりワークショップ”の参加者を募集しています。
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