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紙と木を使ってボールゲームをつくろう 親子ワークショップレポート|2022 #10
こんにちは、ミヨタデザイン部です。
今年度を締めくくる、最後のワークショップとなった『紙と木を使ってボールゲームをつくろう』をレポートします。2月18日、会場はエコールみよたの大会議室。講師を務めたのは、プロダクトデザイナーの藤城成貴さんです。
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藤城さんは「ボールゲームには、幼少期から建築的な空間の面白さを感じていた」と言います。紙や木でつくったコースにボールを転がして遊ぶ、シンプルながら奥の深いボールゲーム。このワークショップのポイントは、参加する親子がゲームの作り手でいながら、ときにプレイヤーにもなって最終的なゲームの難易度を決める、という一連の行程にあります。
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作り手と使い手の両方を意識する
見本となるゲームを参考に、コースを想像し、その後は、紙や木などでコースを組み立てていきます。完成間近になると、子どもたちが代わる代わるボールゲームを講師やスタッフのところに持ってきては「クリアできるかやってみて」と声をかけてくれました。
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「ものづくりには作り手と使い手の両方の意識を持つことが重要だと考えています。このゲームワークショップは両者の感覚を大きく意識する必要があります。短い時間ですが、そんな感覚を持ち帰ってくれたら嬉しく感じますね」
簡単すぎても味気ない。難しすぎてもワクワクできない。ほどよいバランスをクリエイションするワークショップ。完成後は、どんなところにこだわってゲームを作ったのか、一人ひとりが発表しました。
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ワークショップを終えて、講師・藤城成貴さんに話を聞きました
-ワークショップの率直な感想は?
結果的にほとんどの参加者が完成まで行き着いたことに安心しました。完成したゲームで遊ぶ時間がもう少し多かったらよかったですね。
-印象に残っていることは?
自信を持って自分のアイデアを貫く子どもと、自分ではなかなかアイデアを決められない子どもがいました。親がお子さんにどこまで手を差し伸べるべきなのか。色々と考えさせられる場面がありました。
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-ワークショップの講師を務めることはご自身のクリエイションにどんな影響がありますか?
限られた時間の中でどのような伝え方が一番良いのか、伝える難しさを知る、という意味では良い影響があるのだと思います。
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-今後、御代田町でやってみたい活動は?
これまで、10歳前後のお子さんが対象のワークショップを行なってきましたが、もう少し年齢層が高い世代に向けてのデザインワークショップもできたら面白いかなと思いますね。
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藤城成貴(プロダクトデザイナー)
(株)イデーのデザイナーを経て、2005年に自身のスタジオ「shigeki fujishiro design」を設立。 インテリアプロダクトを主軸に活動を行なっている。エルメス、アディダス、カンペール、有田焼のブランド「2016/」といったブランドとのコラボレーションをする一方、自身でプロダクトの企画、生産、販売まで行なっている。
shigekifujishiro.com
@shigekifujishiro
主催:ミヨタデザイン部
協力:エコールみよた
連絡先:
公式LINE|ミヨタデザイン部_グループ
メール|miyotadesign.dept@gmail.com
公式Instgram|@miyota_design