【職員インタビュー】「自分が住んでる三好市こんなとこやで」と自慢できるまちにしたい -三好やまびこふるさと会
こんにちは!三好市商工政策課です。
三好市役所には熱い想いを持って、三好市を良くしていきたい、魅力を届けたいと思って様々な取り組みを行っている職員がたくさん在籍しています。
今回は三好やまびこふるさと会の職員、三好市の物産PR担当の冨上さんへのインタビューを通じ、三好市での取り組みや三好市の魅力についてお届けします。
ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
子育てをきっかけに地元にUターン
ー冨上さんは生まれてからずっと三好市に住んでいるのでしょうか?
私は池田高校を卒業後、関西方面の大学へ進学しました。親に4年間で実家に帰ると約束をして一人暮らしをさせてもらいましたが、だんだん大阪での生活が楽しくなり、内緒で民間企業に就職をしました。そして、4〜5年大阪で働いた後、さらに東京の会社に転職しました。その後、関西出身の方と結婚することになり、再び大阪へ戻りました。出産後、田舎での子育てや実家の良さが徐々に心に響いてきました。そんな時に夫が「じゃあ、田舎で子育てしてみる?」と言ってくれたこともあり、三好市に帰郷しました。
三好市役所で働きたいと思ったのは、やはり就職先の選択肢が少なかったことが大きな理由です。しかし「何でもいいから収入を得られれば良い」という自分の軸がない人生は嫌でした。田舎に戻ってきてから、自分で仕事を選び挑戦したいという気持ちがあり、三好市の臨時職員の募集に応募して運良く採用していただき、最初はラフティング推進室に配属になりました。
2017年に吉野川でラフティング世界選手権が開催されることが決まり、そのタイミングで推進室の立ち上げから参加することができました。私は誰かと話しながらアクティブに動ける仕事を望んでいたので、ラフティング推進室に配属されてラッキーだなと思いました。そこでの仕事を楽しみながら、三好市の自然のありがたさや、その魅力を強く実感しました。ラフティング世界選手権が終わると同時に、観光課へ配属されました。今年4月からは三好やまびこふるさと会に在籍しています。
注力プロジェクトは「三好市の逸品のPR」
ー冨上さんが現在注力している取り組みを教えてください!
今年の4月からの所属なのでまだ担当し始めたばかりですが、三好市の物産をPRする活動を担当しています。観光客の方が三好市に来た際に「これが三好市の逸品だ!」と感じてもらえるような商品をPRしていきたいと考え、特にSNSやイベントを活用し、時代に合った方法で三好市の魅力を広めていきたいと思っています。まだ勉強中ですが、積極的に取り組んでいきたいです。
今年度、三好やまびこふるさと会の事務局が三好市観光協会に入ったので、観光協会のInstagramとFacebookを使って、観光と食べ物のPRを一つのアカウントで両方行っています。あと、大歩危祖谷ナビにも三好市特産品「三好の逸品」ホームページを載せてもらっています。今後、三好の逸品をどのように広めていくか、アイデアを練り続けています。
ー他にも取り組まれていることはありますか?
私はホームページで初めて注文されるお客様が、どのようにその商品を知ったのかが気になるので、直接コンタクトを取って商品を知った経緯を尋ねたりもします。物産展やイベントでは対面で話を聞けるのですが、ホームページからの受注ではパソコン上のやりとりだけなので、お客様のリアルな声を大切にし、PRの手法に活かしていきたいと考えています。
ー三好市の物産を今後どういう風に広めていきたいですか?
本当に手探りですよね。三好市の人口減少に伴い、年3回行っている「ふるさと小包便」の発送数が少しずつ減少しており、新しい顧客を増やすことが課題です。同じ商品ばかりで飽きさせてしまわないように、パッケージや見た目を工夫しつつ、販路拡大を模索しています。また、季節限定商品や帰省客向けのお土産セットを考えていますが、まだ手探りの状態で、地元の商品を広めることに対して課題を感じています。
また今回は、小包にアンケートを同封し、受け取った方からのご意見を集めてみようと思っています。来年度の事業に向けて、新しい取り組みをしなければならないと考えており、目を引くものを提供できるように、顧客の声を聞きながら工夫していきたいと考えています。
ー三好市の物産で人気の物やオススメはなんでしょうか?
「三好市の逸品といえば?」と聞かれた時にパッと思い浮かぶものがあるかどうかは大切です。例えば、宇都宮なら餃子、大阪ならお好み焼きやたこ焼きのように、代表的なものがすぐに出てくるのが理想ですね。私自身も4月に働き始めるまでは三好市の特産品をあまり気にしていませんでしたが、今なら祖谷そばやそば米雑炊、お茶などを挙げられます。ただ、Uターンで戻ってきた当初は、そうした魅力に気づいていなかったので、まずは「こんないいもんがあるよ」という認識を広めることが必要だと感じています。
今年4月から注文が多いのは、(株)真鍋本家さんの「もろみの素」です。特に地方からの注文が多く、醤油とみりんを加えて寝かせ、きゅうりに付けると美味しく食べられます。また、大歩危ようかんやそば米雑炊のフリーズドライも定番商品として好評です。
そして、今期注目してほしいのは、藤の里工房さんが新しく開発した「さるなし羊羹」(6個入で1箱2,160円)です。2024年8月〜発売開始され、新聞にも取り上げられました。祖谷のかずら橋の材料であるシラクチカズラの実「さるなし」は幻の果実とも呼ばれ、大変希少な果実です。その「さるなし」使った羊羹は、すだちとレモンの2種類の味が楽しめます。三好の逸品ホームページにもまだ掲載はなく、阿波池田バスターミナルにリニューアルオープンしたアンテナショップ「お土産・Cafeくくる」でしか購入することができません。藤の里工房さんは地元三好市で採れる「さるなし」を有効活用するため「飲める大福」で有名な、三重県の大徳屋長久16代当主、竹口様にご協力いただき、商品を完成させました。手間暇かけて作られた「さるなし羊羹」をぜひ、一度味わってみてください。
ーちなみに… 冨上さんが好きな三好市の食べ物を教えてください!
私は「でこまわし」が好きで、そばだんご・じゃがいも・こんにゃく・祖谷豆腐にかかったゆず味噌の懐かしい味が特に好きですね。祖谷へ行ってかずら橋を渡る前のお店などで目にする光景に安心感というか、ほっこりしますね。
三好市の自然と四季が好き。
ー冨上さんが好きな三好市の景色は何ですか?
観光課に配属になったこともあり、三好市の東西祖谷や池田、三野などを知る機会がたくさんありました。高校卒業までは地元に住んでいたものの、かずら橋を渡ったことがなかったんですよね。観光課の仕事を通じて「この時期にはこの花が咲いて」「この時期には雪が降って」など、三好市の自然や四季の魅力を改めて感じました。個人的には、車を走らせ小歩危大歩危の渓谷が見えてくると感動します。特に都会にはない自然の豊かさを感じる瞬間が多く、観光課に配属されたことで、地元の良さを再認識できたと感じています。
「自分が住んでいる三好市こんなとこやで」と自慢できるまちにしたい
ー冨上さんは三好市をどういうまちになればな、と考えていますか?
自分が住んでいる三好市を自慢できるまちにすることが大切だと思います。子どもたちに自分の住むまちたくさん知ってもらいたいです。そして、私たち大人が三好市の良さを子どもたちに伝えていきたいです。また、地元のガイドやボランティアの方々が伝えている情報を子どもたちが吸収して、市外の人たちに伝えられるようになることが理想だと思います。
また、私自身ももっと市外・県外の人たちに三好市の物産を知っていただくために、他の地域が自分のまちの物産をどのようにPRしているのか、勉強したいと思っています。面白いイベントやマルシェがあれば、ぜひ参加したいです。そうすれば、他の地域のものも知ることができ、三好市のことも知ってもらえると思います。みなさま!おすすめのイベントなどがあれば、ぜひお声がけください!
最後に
今回は三好やまびこふるさと会で精力的に三好市の物産のPRに取り組んでいる冨上さんにお話を伺いました。この記事をきっかけに少しでも三好市のことを知っていただけると嬉しいです!