深い友達の定義

先日知り合って2年越えの友達から『私達は深い友達』ではないと思いもしない発言をされた。それからというもの度々考えてしまう深い友達の定義。
彼女とは共通の男友達を通じて知り合ったがとても話し易く感じが良く打ち解けるまで時間はそれ程かからかった。
私は誰に対してもオープンですぐに人を信用してしまう傾向があり、若い頃はよく人からの裏切り行為に涙していたのを憶えている。
自分を守るために裏切ってしまったこともあったと思う。
色々な経験をし今の自分がいて、その中で知り合え信用し仲良くなれた友達は今まで以上に大事にしていきたいって気持ちでいた。
彼女とは知り合ってからは毎月会っていたし、家族ぐるみで仲良くさせてもらっていた。
そんなある時、飲みに行ったとあるお店でたまたま知り合った隣のお客さんに『私達は深い友達ではない』と彼女が発言していた。そんなことをサラッと口にした彼女の隣にいた私は言葉が何も出てこなかった。知り合ってからそこまでの期間があるわけではないけれど、お互い悩みや嬉しいこと、悲しいことなど共有し合い、意見が食い違っても互いを認め合い仲良くしていたと思っていた。
それから彼女との付き合い方が一気に分からなくなってしまった。数年前からSNSでの繋がりに意味を感じれずにいたことを思い出した私はInstagramのアカウント削除ということに踏み切った。
それからというもの見せかけだけの友達のプライベートを知ること、見ることもなくなり、どこかでホッとしている自分がいた。
あんなに一緒に時間や悩みや楽しいこと、悲しいことを共有しても意味がなかったと感じてしまう出来事は起きてしまう。Everything happens for a reason。大好きな言葉を思い出した。
今日彼女にあの時のあの発言は本心だったのか思い切って聞いてみることにした。彼女からの返信は『あれは本心だった』ということ。彼女の中での深い友達に私は当てはまらないとのことだった。彼女の深い友達の定義が気になった私は思い切って彼女にとっての深い友達の定義は何なのか聞いてみた。すると彼女からの返信は『言葉で説明するのは難しい。あんまそんな考えながら友達と関わってないし、好きな人と好きなように関わってるだけだから。◯◯ちゃんは友達なのは変わらないけど。深い友達ってまでは行かないだけ。私の中で』とのことだった。
結局彼女は最後の最後で身近な人に本音を言えない人なんだなってわかったらもう突っ込むのはやめようって気持ちになった。あれだけハッキリ宣言したのだから、もっとしっかりとした意見を持ってるのかと思っていた。ガッカリだ。でもこれだけはわかる。友達でも恋人関係でも両思いでいられるのは本当にごく僅かなんだなってこと。若い頃の私だったら、こんな経験をプラスになんて考えられなかったかもしれない。でも今だからこそ、こんな経験をプラスにして今居る深い友達を大事にしたいと心から思った。そしてその想いは素直に伝えていきたい、そんな風に思った今日この頃でした。

最後まで彼女の深い友達の定義がなんなのかわからなかったけど。私はいつでも自分にも周りにも正直で素直でいたい。

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