息子の選択
シュタイナー教育は子供が「自由な自己決定」を行うことができる人間になるための教育です。
それは教育の中で自分の考えを持ち
何かを選ぶ時は
「なぜあなたはそれを選ぶのか?」
「なんとなく」はダメです。
「みんなと同じでいい」もダメです。
選ぶ理由をしっかり答えることを求められます。
時々、3年生が4年生の授業に参加します。
特定の科目は自分が受けたい他の学年の授業に参加できます。
そして、授業の担当先生になぜこの授業を受けたいのかしっかり伝える必要があります。
帰国が近づき、学校に残らないかと担任のエリザベート先生から息子にお話がありました。
息子は「日本へ帰ってまた、勉強してドイツへ来ます」と先生に伝えました。
「ドイツは好き。また来たい、
でも今じゃぁない。」
ということでしょうか?
少し成長してからその時の気持ちを息子に聞いてみました。
「自分が将来、何をしたいかがわからなかった。そんな気持ちでここに残ることが不安だった。
それに、日本の学校の先生の方が学力の指導はしっかりしているし、日本は直ぐに進路も決めなくてもいいから」
そうか・・
時間があって、たくさんの選択肢があるから日本人は中々自分に何が合うのかわからないのかも。
そうなんです。
ドイツの教育制度は、6歳で入学して10歳までの4年間が基礎学校「Grundschuleグルンドシューレ」という小学校。
そして、10歳(5年生)という幼さで将来の進路を選ばなくてはなりません
成績で「大学進学コース、就職コース、専門職コース」を選択する岐路に立たされます。
ギムナジウムに進学しても成績次第では留年も当たり前。
そしてその進路を選んだらその後の変更はほぼ難しい・・・
日本のように真面目に学校に通っていれば15歳(中学生)までの義務教育はもちろんのこと、ほぼ留年せずに高校を卒業できるとは限りません。
結構、、「遅咲きの子供」にとっては厳しい社会なんです。
(右)ビトゥー
(左)アンデリン
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