裏・パルマ劇場歌手への道(8)~言語~
※この文章は2006年にブログ記事にしたものを編集し直したものです。
「あなた、随分イタリア語うまくなったわね。」
今日のレッスンでジュリアーナに言われました。
この上なく嬉しいッス(T_T)
(実際はまだまだ全然ですが・・・。そう言われたことだけ喜んでおきます。)
【独り言:2014年現在、いまだに全然さを感じます。生活に困らないだけに上達しない…!】
とはいえ、劇場の稽古に行くと、
当たり前ですが、指示はイタリア語ばかり。
今回の演出はフランスでの演出を持ってきているため、
スタッフはフランス人が多いのか、
たまにフランス語も飛び交います。
ちなみに、誰がフランス人で、誰がイタリア人かは見分けがつきません(´Д`)
そんなわけで、以前にもましてイタリア語まみれの生活を送っているため、
多少イタリア語にも慣れてきたと言えましょうか、
でも、それにしてもわからない言葉だらけです。
そもそも、オペラの内容が分からない!
まず、楽譜が全曲手に入らないのです。
合唱が絡む曲しか楽譜を頂いてないので。
(出版されてもないようです。)
なので、自分の歌うところしか分かりません。
リブレット(歌詞本)も手に入りませんし、
「あらすじ」はとある情報筋から仕入れたのですが、
細かい流れが理解できないでいます。
あのマエストロがイタリア語で大まかに説明してくれたのですが、
やはり、それを理解するのも難しく、
(1回しか言ってくれませんから!しかも早口!!)
自分の言っている歌詞がなぜそれを言っているのか、
全て分かっている訳ではないんです。
だから、今、猛烈にイタリア語が出来る様になりたいんです。
(これから留学を考えてる人へ:イタリアへ来るだけではイタリア語が出来る様にはなりません。しっかり勉強しておきましょう。)
時間のあるときは朝晩、
BelGiappone
というサイトで単語を覚えています。
とても便利ですので、よかったら試してみてください。
そのおかげか、以前に比べたら随分と話が理解が出来る様になりましたし、
意思の疎通も出来る様になりましたが、
こん程度では納得いかないんですよ。
実際使っている側(劇場側)にしても、
片言のイタリア語しか喋れないやつなんか信用できないでしょうし。
だから、劇場に通っても、最近は少々の劣等感を感じてしまいます。
なんとか、頑張ってイタリア語をできるようになるぞ~(°Д°)
というのが、現在の一番の目標なんです。
さて、こんな話ばかりでもなんなんで、
今日は劇場で使えるイタリア語をご紹介しましょう。
今日ご紹介するのは、今回舞台稽古を始まってから、
圧倒的に一番耳にする言葉なんですが、
はっきり言って、舞台上ではこの言葉が1分に1回は飛び出します。
そしてこれは、今回のオペラに限らず、
あらゆるオペラの稽古で良く使われることでしょう。
もちろん、パルマに限らず、他の土地でもイタリアなら。
本当に頻繁に耳にしますので、覚えてて損はないと思います。
<今日の使えるイタリア語>
「Signori, silenzio per cortesia!」
(スィニョーリ、 スィレンツィオ ペル コルテズィーア!)
訳:みなさん、どうぞお静かに!
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