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58 あの夏の思い出 後書き

 後書きとか言って書き出すとぶってんじゃないよとツッコミが聞こえてきそうですが、それは一旦スルーさせていただきますね。笑

 今回書いたあの夏の思い出は、ほとんど自分の実体験です。最後の夏の2回戦で私の高校野球人生は終わりました。負け方は少し違いますが、似たような感じです。物語の中で6点差を満塁ホームランなどで追いついたシーンがありますが、これは本当に起こったことなんです。奇跡的な事が本当に起こったんです。そのおかげで悲観的な思いで終わる事がなく前向きな気持ちで終われたと思ってます。

 リアルと違うのは主人公の長倉ですね。(主人公を自分とすると)物語では最後に投げて打たれて負けてしまうわけですが、実際は一回も試合に出た事がありません。逆三拍子揃った外野手のまま最後まで走り抜けます。今回は話はもし長倉の様に投手に転向していたらという妄想話を文字にしてみたものです。

 最後の試合が負けた後私は泣けませんでした。もちろん悔しくないわけではありません。でも泣けなかった。それは本気で取り組んでなかったからなのかなと思う時もあります。自分には出番が回ってくる事がないと安心をして最善の努力をしてこなかったからなのかと。こんなこと書くと当時の自分に申し訳ないですね笑。

 でも物語と同じところもあります。それはあの3年間がかけがえのない時間であり、今でも宝物だということです。これは本当ですね。心からそう思えます。後一つ同じところがあります。

 それはあの日から時計が止まってしまっている感覚があることですね。あの日からもう7.8年が経とうとしています。それでもまだ動かないんですよね。その動き出す気持ちが分からないから物語の最後の方も少し無理矢理終わらせてしまいました。笑。どうすれば時計の針が動き出すか分からないからです。

 当時の仲間では、既に結婚もして中には子供もいる仲間もいます。それなのに私は自分自分自分の人生をまだ歩かせてもらってます。そんな自分に嫌気が刺す時もあります。

 そしてまた今もなお時計が進まないままだからこの後書きの閉め方が分かりません。笑。物語の様に色褪せない夏の思い出だから進まないままでいいのだろうなと思っている自分もいますが、これからの人生まだまだ長いです。いつまでもそんなこと気にして生きてられるか馬鹿野郎と思う気持ちもあります。

 もしかしたらこれからもその時計の針の進め方がわからないまま生き続けるかもしれません。でもいつかまた何かのきっかけで進める時がきたらまたnoteで報告させていただきます。

ただ一つ今言えるのは、明日月曜日ということです。心の時計は進まなくとも現実の時計は動きます。めんどくさいですけど、ウダウダ考えてしまいますけどやるしかないですね。笑。

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