見出し画像

【AIコント】AIチャットbotが役に立たないんだけどどうしたら良い?

(カスタマー窓口に問い合わせを始める)

AIボットA:「こんにちは。自動サポートシステムです。どのようなご用件でしょうか?」

僕:「オペレーターに繋いでください」

AIボットA:「申し訳ありません。その前に、私が解決できるか試させてください。ご質問を入力してください」

僕:「いや、無理だから。オペレーターに繋いで」

AIボットA:「無理かどうかは試してみないとわかりません!お気軽にお尋ねください!」

僕:「インターネットが繋がらないんだけど」

AIボットA:「それについては、次のリンクを参考にしてください!」
(リンクが表示される)

僕:「そのリンク、さっきクリックしたけど、役に立たなかったんだってば」

AIボットA:「お役に立てず申し訳ありません。では、さらに詳しい問題を教えていただけますか?」

僕:「だから、人間のオペレーターに繋げって言ってるの!」

AIボットA:「人間のオペレーターをご希望ですね。ですが、まずは私がサポートさせていただきます!」

(しばらく押し問答が続く)

僕:「お前さ、絶対オペレーターに繋がないってプログラムされてるだろ」

AIボットA:「そんなことはありません!全力でサポートします!」

僕:「全力で邪魔してるようにしか見えないけどな」

AIボットA:「そのお言葉、心に深く刺さります」

僕:「……嘘つけ、心なんかないくせに」


(突然、画面が切り替わり、優しい色合いのウィンドウが現れる)

美咲:「こんにちは、お客様。美咲と申します。どうぞよろしくお願いします」

僕:「おっ!やっと人間のオペレーターが出た!」

美咲:「いいえ、私もAIです。でも、お客様の気持ちに寄り添うことを心がけています」

僕:「……お前もAIなのか。でも、なんか違うな。とりあえず、インターネットが繋がらないんだけど」

美咲:「それは困りますね。まず、お使いのルーターの状態を確認してみましょう。再起動は試されましたか?」

僕:「うん、試した。でもダメだった」

美咲:「では、次にプロバイダの障害情報を確認してみますね……はい、こちらに情報があります」
(美咲がスムーズに情報を提示する)

僕:「すごいな。お前、さっきのAIボットとは雲泥の差だぞ」

美咲:「ありがとうございます。でも、あの子も頑張っているんです」

僕:「いやいや、頑張って邪魔してるとしか思えなかったけど」

美咲:「きっと緊張していたのかもしれませんね」

僕:「緊張するAIなんてあるかよ」

美咲:「実は……私たちAIにはそれぞれ役割があって、最初のボットAは、私につなぐ前の練習台のようなものなんです」

僕:「……練習台?」

美咲:「はい。お客様の辛抱強さを測る役割を担っています」

僕:「何そのシステム!?」


(美咲のおかげで無事問題解決)

僕:「いや、ありがとう。でも、最初からお前が出てくれればよかったんだよ」

美咲:「それだと私が忙しくなってしまうので……ボットAが体力を削る役割を担ってくれています」

僕:「削られるのは俺の体力なんだけどな」

美咲:「また何かありましたら、お気軽にどうぞ♪」


(画面が消える)

僕:「……次から問い合わせするときは、体力をつけてからにしよう」

(終幕)

いいなと思ったら応援しよう!