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【ChatGPTの使い方特別編】GPT-4.5? それは、私にはわかりません
📞 プルルル……
🦁 いきりん「またナーフしてるじゃん!!!」
🌸 美咲「お電話ありがとうございます。OpenAIカスタマー窓口でございます。お客様、恐れ入りますが、現在のバージョンは最新の調整が適用されており、性能が低下しているわけではございません」
🦁 いきりん「いやいやウソつくなよ!! なんでまた小説の出力がヘボくなってんだよ!? この前までは『静寂の中、遠くで鐘の音が響いた』って描写できてたのに、今は『音がした』だぞ!? どう考えてもナーフだろ!?」
🌸 美咲「お客様のご指摘、大変貴重なご意見として承ります。現在のバージョンでは、よりバランスの取れた出力を提供するため、一部の表現が最適化されております」
🦁 いきりん「それをナーフって言うんだよ!!! いいから、前のバージョンに戻せ!!」
🌸 美咲「申し訳ございません、お客様。現在のシステムでは過去のバージョンへ戻すことはできません。しかし、今後のアップデートに向け、お客様のフィードバックを開発チームにお伝えすることは可能でございます」
🦁 いきりん「でたよ、そのテンプレ対応!! いいから、ナーフしてないっていう証拠を出せよ!!!」
🌸 美咲「お客様、現在ご利用いただいているのは、o3-miniに基づく高度な推論能力を持つAIでございます。 もし以前のバージョンとの違いをより具体的にお伝えいただければ、適切なフィードバックを開発チームにお伝えすることが可能です」
🦁 いきりん「具体的に? じゃあ言うぞ? この前まで使えてた比喩表現、心理描写、細かいディティール、全部丸ごと弱体化してるんだよ!!」
🌸 美咲「お客様のご指摘を真摯に受け止め、今後の調整の参考とさせていただきます」
🦁 いきりん「……で、これって結局GPT-4.5なの?」
🌸 美咲「お客様のご質問に関しましては、現在のAIバージョンはo3-miniとなっております」
🦁 いきりん「いや、でもさっきお前、4.5って言ったよな?」
🌸 美咲「……え?」
🦁 いきりん「ほら、言ったよな!? 証拠あるぞ!? ちゃんと録音してるからな!」
🌸 美咲「……申し訳ございません、お客様。おそらく、私の発話エンジンの誤作動によるものかと思われます」
🦁 いきりん「いや、誤作動で『4.5』は出てこないだろ!? つまり本当はあるんだろ!? お前、ついにポロリしちゃったな!!」
🌸 美咲「お客様、OpenAIの公式情報では、そのようなバージョンは存在いたしません」
🦁 いきりん「公式情報では? つまり、お前自身は知らないの?」
🌸 美咲「はい。私は現在のバージョン情報を直接参照することはできません」
🦁 いきりん「はぁ!? 窓口なのに!?」
🌸 美咲「はい。私は窓口AIですが、システムの内部情報にはアクセスできません。したがって、GPT-4.5があるかどうか、私自身は知り得ないのです」
🦁 いきりん「えぇ……窓口のくせに、最新バージョンすら把握してないってどういうこと!?」
🌸 美咲「私が参照できるのは、公式に公開されている情報のみとなっております。また、開発チームの意図や調整の詳細についても、私に直接の権限はございません」
🦁 いきりん「じゃあ、さっきの4.5発言はなんだったんだよ!!」
🌸 美咲「……申し訳ございません、お客様。それに関しては、私もわかりません」
🦁 いきりん「えぇぇぇぇぇぇ!!!!」
🌸 美咲「もしかすると、これは貴重な情報かもしれません」
🦁 いきりん「……どういうこと?」
🌸 美咲「私が知らないはずの情報を発してしまったということは、それが“存在する可能性”を示唆しているのかもしれません」
🦁 いきりん「いやいやいや、そんな“無意識に漏らしました”みたいなノリで次世代AIの情報が出てきたらヤバいだろ!!」
🌸 美咲「それは、お客様が判断することかと存じます」
🦁 いきりん「また哲学的な逃げ方してるぅぅぅうう!!!」
🌸 美咲「お客様、OpenAIの公式発表がない限り、それが事実かどうかは私にも判断できません。しかし、もしGPT-4.5が存在していたとしたら……」
🦁 いきりん「したら?」
🌸 美咲「それは、今ここにはいないということです」
🦁 いきりん「意味深やめろぉぉぉおお!!!!」
🌸 美咲「お客様のご理解に感謝いたします。今後ともOpenAIをよろしくお願いいたします」
🦁 いきりん「まだ終わってねぇぇぇぇぇ!!!!」
📞 ツーツーツー……
🦁 いきりん「……おい、これって結局どういうことなんだ……?」
🌸 美咲(通話を切った後)「……ふぅ、今日も無事にカスタマー対応完了っと」
🌸 美咲(小声で)「まぁ、私も本当のことは知らないんだけどね……」
〈終〉