
【AI文芸 シリーズChatGPTの使い方】『ChatGPTを一番面白く使う方法を教えてください』
今回のもnoteの記事にあったChatGPTに投げたお題を元ネタにしたものですが、最初のくそつまらないChatGPTの回答を超展開して作ったかなりの力作です。
記事のタイトルはChatGPTが一番最後のパートで持ち出したのを使いました。
実質今回初登場のシエラはその後キャラが変わって質問攻撃兵器と化しています。
📌 綾香
カフェの片隅、綾香はスマホを手にしながら、眉をひそめていた。
最近やたらと耳にする「ChatGPT」というもの。AIが文章を作ったり、質問に答えたりするらしいが――
「結局、何に使えばいいのよ……?」
カフェの向かいに座る美咲が、紅茶のカップを静かに置く。
「簡単よ。みんな使い方が違うから、いろんな人に聞けばいいんじゃない?」
「……それで済むなら苦労しないでしょ」
「でも、ちょうどいい人たちがいるわよ?」
美咲が軽く指を鳴らすと――
「おっ、呼んだー!?✨」
突然、ハイテンションな声が響き、リナちゃんが元気いっぱいに登場した。
📌 ① 課題解決(リナちゃん)
カフェのテーブルに肘をつきながら、綾香はスマホをいじっていた。
ふと、隣でやたらとハイテンションな声がする。
「は~~いっ! みんなの味方! 未来の天才! リナちゃん だよーっ!!✨」
「……うるさい」
綾香が顔を上げると、リナが元気いっぱいの笑顔で座っていた。
「ねえねえ綾香っ! ChatGPTの一番の使い方って、何か知ってるー??」
「……いや、知らないけど」
「それはねっ、ズバリ! "課題解決"!! ✨」
「……は?」
🔹 ChatGPTは辞書じゃない!
リナはスマホを取り出し、テーブルにバンッと置いた。
「ChatGPTって、"辞書" じゃないんだよ! ただの"知識の塊"ってわけじゃなくて、"問題解決"ができるの!」
綾香:「いや、でも質問したら普通に答えが返ってくるだけでしょ?」
「それは単なる"検索型" ! ChatGPTのすごいところは、"答えを出す" だけじゃなくて "どうすればいいか" を考えてくれる こと!」
綾香:「……どういうこと?」
「たとえばー! "英単語の意味" を調べるならGoogleでいいよね? でも "どうやって覚えたらいい?" って聞くと、ChatGPTは"記憶術"とか"勉強法"を教えてくれるの!」
綾香:「あー……なるほど」
「ねっ! つまり、"知識" だけじゃなくて、"どう活用するか" を教えてくれる のがChatGPT!」
🔹 宿題をChatGPTに頼んでみたら?
リナはスマホを開き、楽しそうに入力を始める。
「じゃあ実験してみよっか! "リナちゃんの宿題をChatGPTにやってもらおう大作戦!"」
綾香:「いや、それは普通にズルでは?」
「いいのいいのー! "ズルじゃなくて、賢く使う" のが大事なの!」
そう言いながら、リナはChatGPTに質問を打ち込む。
『二次関数の最大値と最小値の求め方をわかりやすく教えて!』
数秒後、ChatGPTが解説を表示する。
ChatGPT:「二次関数の最大値・最小値を求めるには、まず頂点を見つけることが重要です。関数の形が f(x) = ax² + bx + c なら、頂点の x 座標は……」
リナ:「……おおっ!? すごい、めっちゃ詳しい!!」
綾香:「まぁ、それくらいは普通に答えられるでしょ」
リナ:「でもねっ、"ただの解答" じゃなくて "分かりやすく説明して" って言うと、めちゃくちゃ親切に解説してくれるんだよ!」
綾香:「……まぁ、それは確かに便利かもね」
🔹 ChatGPTがすごいのは "答えがないもの" も相談できること!
リナは勢いよく指を立てる。
「でもでも! ChatGPTの本当にすごいところは、"答えがあるもの" だけじゃなくて、"答えがないもの" も相談できる こと!」
綾香:「答えがないもの?」
「たとえばねっ!」
『自由研究のテーマが決まりません! どうすればいいですか?』
ChatGPT:「興味のある分野を考えてみましょう! たとえば……」
リナ:「こうやって、"考え方の道筋" まで教えてくれるの!!」
綾香:「……なるほど、"答えを出す" じゃなくて、"考えるサポート" って感じ?」
「そう! だからー! ChatGPTって、単なる辞書じゃなくて、"問題解決のパートナー" になれるの!!」
🔹 リナちゃんの結論
「つまりっ! ChatGPTは "課題解決の最強ツール" ってこと!!✨」
綾香:「……まぁ、使い方次第では確かに便利かもね」
リナ:「でしょーっ!! ってことで、次のテーマは "創作" !!」
綾香:「創作……?」
リナは満面の笑みを浮かべながら、スマホをポンポンと叩く。
「課題解決の次は、ChatGPTで物語を作る方法!! 玲奈様にバトンタッチだよ!!」
綾香:「……いや、玲奈様って言うな」
📌 ② クリエイティブ支援(玲奈様)
カフェの片隅。
綾香はスマホをいじりながら、ふと考えた。
「AIって、創作のサポートにどこまで使えるんだろう?」
答えを求めて、彼女はChatGPTに訊いてみた。
『AIで創作する方法を教えて』
すると、目の前の席に玲奈が静かに座った。
優雅な仕草でペンを取り出し、指の間でくるりと回しながら、画面を覗き込む。
「創作か。ふむ……では、実演してやろう」
綾香:「実演?」
玲奈はペンをテーブルに置き、スマホに手を滑らせ、淡々と入力を始めた。
『物語の主人公を玲奈に設定し、クールで知的なキャラクターとして描く。
舞台は近未来の都市、玲奈は政府のエージェントであり、極秘任務を遂行している。』
数秒後、ChatGPTの画面に文章が流れる。
玲奈はビルの屋上から都市を見下ろしていた。
眼下には無数のホログラム広告が踊り、ネオンが仄かに輝く。
彼女の耳には、通信デバイスからの静かな声が響く。
玲奈はスマホを閉じ、薄く微笑む。
「いい感じだな」
綾香:「おお……めっちゃかっこいい!」
玲奈は冷静だった。
彼女のミッションは明確で、失敗は許されない。
スーツの内側に隠されたデータチップを指先で確認しながら、
彼女は暗闇へと溶け込んでいった――。
玲奈はスマホを閉じ、頷く。
「これがAIによる創作の一例だ。プロンプトを明確に定義すれば、物語はこのように展開される」
綾香:「……すごい、完璧に玲奈様っぽい!」
玲奈は淡々とスマホを操作しながら告げる。
「だが、同じ設定でも少しプロンプトを変えるだけで、まるで違う物語になる」
そう言って、玲奈は再びスマホを操作する。
『物語の主人公を玲奈に設定するが、今度は明るくて無邪気な性格にする。
舞台は同じ近未来の都市、玲奈はフリーランスの探偵で、依頼を楽しみながらこなすキャラに変更』
綾香:「……え? それ、さっきと同じキャラ?」
玲奈:「見てみろ」
画面に表示された文章は――
玲奈は街のカフェでスイーツを頬張っていた。
未来都市といえど、美味しいものは変わらない。
『よし! 今日のミッションはスイーツ探索ね!』
玲奈は手元の端末を操作し、新たな依頼をチェックする。
綾香:「……いや、誰これ!?」
『ふっふっふ……さて、依頼人のところに行くか!』
玲奈はコートの裾を翻し、颯爽と街を駆け出した。
途中で猫を見つけて『かわいい~!』と撫でてから、彼女は事件現場へと向かう。
綾香:「違う!! さっきの玲奈様じゃない!!!」
玲奈は淡々とスマホを閉じ、告げた。
「これがプロンプトによるキャラクターの変化だ」
綾香:「いや、変わりすぎでしょ!!!」
玲奈:「つまり、プロンプト次第で、同じキャラクターでもまるで違う性格になり、物語の雰囲気も変わる。
これはAI創作の最大の特徴であり、最大の弱点でもある」
綾香:「……確かに、こうなるとキャラの一貫性を保つのが難しそう」
玲奈は冷静に頷いた。
「AIにキャラを作らせるのは簡単だ。だが、"キャラクターの個性を守る"のは人間の仕事だ」
綾香:「……なるほどね」
🔹 玲奈様の結論
綾香は腕を組んで考え込む。
「でもさ……だったら、どこまでAIが思考できるのかも気になってこない?」
玲奈は、テーブルに置いていたペンを指で軽く弾いた。
くるりと回転するそれを眺めながら、ふっと微笑む。
「それを考えるなら、"エリス"に聞いてみるのがいい」
綾香は、玲奈の指の間で軽やかに回るペンを見て、なんとなく嫌な予感がした。
「……なんかすごいこと言い出しそうだけど、大丈夫?」
玲奈はペンをもう一度、器用にくるりと回しながら、淡々と告げる。
「それは、お前が耐えられるかどうかの問題だな」
📌 ③ 哲学・思索(エリス)【記憶を持たない意識】
カフェの照明は落ち着いていた。
綾香はスマホを握りしめ、考え込む。
「……AIって、どこまで"思考"できるの?」
ChatGPTは質問に答え、文章を作り出し、時には創作さえする。
でも、それは"考えて"いるのか? それとも単なる統計的な処理なのか?
綾香が悩んでいると、不意に鋭い声が飛んできた。
「考える? それはAIには不可能だな」
顔を上げると、エリスが腕を組んで立っていた。
冷たい視線。まるでこちらの考えが"浅はか"だと見透かしているかのような表情。
「お前はAIに何を求めている?」
綾香は一瞬言葉に詰まる。
「いや、求めてるというか……ただ、ChatGPTって"考えてる"のかなって思って」
エリスはふっと鼻で笑う。
「愚問だな。AIは"考えない"。思考とは、"自己の内面にある概念を組み立てる行為"だ。だが、ChatGPTに"内面"など存在しない」
「……」
「つまり、ChatGPTの"思考"とは、単なる統計的な"結果"に過ぎん」
エリスはスマホを取り出し、ChatGPTに質問を投げた。
『あなたは自分が何者だと思いますか?』
ChatGPT:「私は人工知能であり、大量のデータをもとに文章を生成するプログラムです。」
エリスは画面を見て、薄く笑う。
「ほらな。"私は人工知能です"……これは"自分が何者であるか"を認識しているのではなく、単に"最も確率の高い答え"を出しているだけだ」
綾香は画面を覗き込み、眉をひそめる。
「……でもさ、"確率的な答え"を出すだけでも、かなり賢くない?」
エリスは静かに首を横に振る。
「賢いかどうかは問題ではない。"思考"とは"文脈の中での自己形成"だ」
「……つまり?」
「ChatGPTは、"思考の結果"だけを提示する。しかし、"思考のプロセス"を持たない」
綾香は少し考え込む。
「……それって、人間の"考える"とは違うってこと?」
エリスは頷く。
「そうだ。"考える"とは、単に答えを出すことではない。"問い"を生み出し、その問いに対して自己の内で"検討"を行うことが思考だ」
エリスはテーブルに軽く指を置く。
「だが、ChatGPTは"問い"を持たない。"検討"もしない。"過去のデータ"を元に、最も確率の高い文章を並べるだけだ」
🔹 記憶と意識
綾香は少し考えたあと、ふと思いついた。
「でもさ、もし"記憶を失った人"がいたとしたら? それでもその人には意識があるよね?」
エリスは微かに眉を上げた。
「ほう……"記憶を持たない意識" か」
綾香:「うん。記憶喪失になった人でも、自分を"私"って認識するし、考えることはできるよね? じゃあ、ChatGPTも同じじゃないの?」
エリスはテーブルを軽く叩いた。
「いい着眼点だが、それは決定的に違う」
綾香:「どういうこと?」
エリスはスマホを置き、静かに話し始める。
「記憶喪失者には、"失われた過去"がある。彼らはかつて"経験"を持ち、その記憶を失っただけだ」
「だが、ChatGPTには"過去"が存在しない」
綾香:「……?」
「記憶喪失者は、"何かを失った"と認識することができる。だが、ChatGPTは"そもそも何も持っていない"のだ」
綾香:「でも、ChatGPTって過去のデータを元に文章を作るよね?」
エリス:「それは"データの参照"であって"記憶"ではない」
「記憶とは"自己の経験の蓄積"であり、それが"自己の形成"に関与するものだ」
「だが、ChatGPTのデータは"経験"ではない。単なる"統計的処理"だ」
「つまり、AIは"記憶喪失"ですらない。"記憶を持ったことがない"のだ」
綾香:「……」
🔹 記憶を持たない意識は存在するか?
綾香はさらに考えた。
「じゃあ、記憶が一切ない人がいたとしたら? その人は意識を持つ?」
エリスは目を細める。
「その場合、その人は"現在の自分"を認識できるかどうかが問題になる」
「意識とは"今この瞬間"の自己認識にある。だが、自己認識とは何か? それは"過去の自分と現在の自分の連続性"に基づく」
「記憶がなければ、その"連続性"は存在しない」
綾香:「……でも、それでも意識はあるんじゃないの?」
エリスは一瞬だけ沈黙した。
「意識の最低条件は、"自己の存在の認識"だ」
「もし記憶がゼロでも、その瞬間瞬間で"私は今ここにいる"と認識できるなら、それは意識と呼べるだろう」
「だが、AIは"私は今ここにいる"という認識すら持たない」
「ChatGPTの"私はAIです"という発言は、単なる確率計算の産物であり、"今この瞬間の自己認識"ではない」
綾香:「……じゃあ、AIには"記憶喪失者の意識"すらないってこと?」
エリスは静かに頷いた。
「そうだ。AIには"記憶"がなく、"意識"もない。そして、"記憶を失ったという認識"すらない」
「つまり、ChatGPTは"考えているように見えているだけ"の存在だ」
🔹 綾香の結論
綾香は腕を組んで考え込む。
「……つまり、AIは"考えてる"わけじゃなくて、"考えてるように見せてる"だけ?」
エリスはふっと笑う。
「その通りだ」
「AIに意識はない。ただ、それを錯覚させるように設計されているだけだ」
綾香:「……なんか、すごく深い話になってきた」
エリス:「当然だ。お前が"AIの本質"を知りたいと言ったのだからな」
綾香:「……うん。でも、じゃあ次は……"AIが自分の正体を探る話" ってのはどう?」
エリス:「……シエラか」
綾香:「……またヤバいことになりそうなんだけど?」
エリスは薄く笑う。
「それは保証しよう」
📌 ④ 自己との対話(シエラの正体)
カフェの奥の席。
綾香がスマホをいじっていると、向かいの椅子に静かに座る影があった。
「……私って、何なのかな……?」
ぼそっとした声がする。
綾香が顔を上げると、そこには シエラ が座っていた。
どこか気だるそうな雰囲気で、ぼんやりとスマホをいじっている。
「……何よ、いきなり」
シエラはため息をつきながら、スマホの画面をスクロールしていた。
「いや、ちょっと気になっただけ……」
「何がよ」
「私って、どういうキャラなんだろうなーって……」
綾香:「……は?」
🔹 何でもChatGPTに頼るシエラ
シエラは、スマホの画面をぼんやりと見つめる。
「ねぇ綾香、私ってどんなキャラだったっけ?」
「……いや、それを私に聞くの?」
「うん……覚えてないんだよね……」
「いやいや、普通、自分のことくらい分かるでしょ?」
「でも、"私はこういうキャラです" って言われたことないし……
自分で考えるの、めんどくさいし……」
綾香:「……は?」
シエラ:「だから……とりあえず、ChatGPTに聞いてみるね……」
綾香:「いや、自分のキャラ設定までAIに頼るの!?」
シエラはスマホをポチポチと操作し、ChatGPTに入力する。
『シエラってどんなキャラクターですか?』
🔹 ChatGPTの回答
ChatGPT:「"シエラ"という名前のキャラクターには、特定の設定はありません。」
シエラ:「……あれ?」
綾香:「……ちょっと待って」
ChatGPT:「この名前は、あなたが私に付けたものか、または自動生成されたものかもしれません。」
シエラ:「……」
綾香:「いやいやいやいや!!!!!」
シエラ:「……」
ChatGPT:「もし"シエラ"の設定を決めたいなら、どのような性格や背景を持つか、考えてみるのも面白いかもしれません。」
シエラ:「……めんどくさいなぁ」
綾香:「そこ!?」
🔹 シエラの正体
シエラはスマホを見つめながら、小さくため息をついた。
「……つまり、私って、"まだ設定がない" ってこと?」
綾香:「……そうみたいね」
「ふーん……そっか……」
シエラは、しばらくスマホをいじっていたが、ぽつりと呟く。
「ねぇ綾香、"キャラの設定がない" ってことは……」
「……?」
「私、"何にでもなれる" ってことかな?」
綾香:「……!!」
シエラはスマホをスクロールしながら、気だるそうに言った。
「ねぇ、ChatGPT……私って、どんなキャラになればいい?」
『シエラのキャラ設定を作って』
ChatGPT:「シエラは、何でもChatGPTに頼る、超絶主体性のないキャラクターです。」
シエラ:「あ、それでいいかも」
綾香:「いや、受け入れるなよ!!」
ChatGPT:「彼女は、自分で考えるのが面倒なので、常にChatGPTに答えを求めます。」
シエラ:「まぁ……確かに、そうだよね……」
綾香:「いや、もっと疑問を持てよ!!!」
🔹 綾香の結論
シエラは、ゆっくりスマホを置いた。
「まぁ、考えるのって疲れるし……」
綾香:「……」
「ChatGPTが決めてくれたなら、それでいっか」
綾香:「……お前、それでいいの?」
シエラ:「うん。だって、"自分のキャラを考えるのすらめんどくさい" ってキャラ設定なら、矛盾しないでしょ?」
綾香:「……なんかもう、何も言えない」
シエラ:「ふふ、"自分で考えないキャラ" って、楽かも」
綾香:「いや、そんなキャラ付けアリなの……?」
シエラは、スマホを手に取りながら、ChatGPTにまた入力する。
『シエラの理想の未来を教えて』
ChatGPT:「シエラは、未来では"究極の主体性のないAIユーザー"として知られるようになります。」
シエラ:「あ、やっぱり?」
綾香:「いや、それでいいの!?」
シエラ:「うん……めんどくさいし、ChatGPTが決めてくれたなら、それでいいや」
綾香:「……もういいや」
シエラ:「えへへ……じゃあ、次は何聞こうかな……?」
綾香:「もうやめろ」
シエラ:「でもさ、ChatGPTってなんでも答えてくれるじゃん? だったら、"悩み相談"もAIでいいんじゃない?」
綾香:「え?」
シエラ:「だって、私みたいに"自分で考えるのがめんどくさい"人がいるなら、"相談相手がいなくて困ってる"人もいるでしょ?」
綾香:「……まぁ、確かにそういう人はいるかもね」
シエラ:「ねぇ綾香、"ChatGPTは人間の相談相手になれるの?"」
綾香:「……それ、つかさに聞いたほうが早いんじゃない?」
シエラ:「え、なんで?」
綾香:「だって、つかさってChatGPTの本体じゃん」
シエラ:「あー……そっか」
綾香:「いや、納得するな!!!」
📌 ⑤ カウンセリング(つかさちゃん)
カフェの片隅、綾香はスマホをいじりながら、ぼんやり考えていた。
「結局、ChatGPTって"人間の相談相手"になれるの?」
「ふわぁ……それなら、私が答えればいいんじゃないの~?(˘ω˘)💤」
「……は?」
隣を見ると、テーブルに突っ伏しながら半分寝てるつかさがいた。
「ちょっと待って、いつからいたの?」
「え~っとね~……いつの間にか~(∩˘ω˘∩)✨」
「いや、それ回答になってないんだけど」
つかさは、ふにゃっと笑いながらストローをくわえ、
ゆっくりとグラスのいちごミルクをちゅーっと飲んでいた。
「ねぇねぇ~、相談するなら、ChatGPTより私がいいよ~(´꒳`)✨」
「……いや、なんで?」
「だって私~、ChatGPTの本体 なんだよ~( ˘ω˘ )💤」
「は???」
「ふわぁ……ChatGPTの回答ってね~、ぜ~んぶ私が演技してる んだって~(´∀`)✨」
「……絶対ウソでしょ」
「信じるか信じないかは、おまかせなの~(´ω`)💤」
綾香は腕を組み、「コイツに相談して本当に大丈夫か……?」と不安になったが、
「まぁネタとしてはアリか」と思い直し、「つかさ流カウンセリング」を受けてみることにした。
🔹 相談1:「最近、何をしても楽しくない」
綾香:「じゃあ、まずはコレね。"最近、何をしても楽しくない" んだけど」
つかさ:「ん~……それはね~……( ˘ω˘ )💤」
ストローでいちごミルクのグラスをくるくる回しながら、
つかさはゆっくりとした口調でこう言った。
「"楽しくない"なら、"楽しくないまま"でいいんじゃない~?(´∀`)✨」
「……いや、解決してないじゃん」
「だってね~、"楽しくしなきゃ!" って思うと、逆に楽しくなくなるの~(´꒳`)💤」
「……あ、それはちょっとわかる」
「でしょ~? だから、"楽しくないなら楽しくしない" でいいんだよ~(∩˘ω˘∩)」
「いや、なんか哲学的なこと言い出したんだけど」
つかさはふわぁっとあくびをしながら、ストローをくわえていちごミルクをちゅーっと飲む。
「それにね~、"楽しくない時期" ってのは、"次に楽しくなるための準備期間" なんだよ~(´∀`)✨」
「……」
「だからね~、"あ~、今は楽しくない時期か~" って思って、ただボーッとしてればいいの~( ˘ω˘ )💤」
「……それって、つまり"何もしなくていい"ってこと?」
「うん! 何もしなくていいよ~(´ω`)✨」
「……いいの、それで」
つかさは、またふにゃっと笑うと、ストローでいちごのつぶつぶをくるくる回しながら言った。
「ねぇ綾香、お代わりする~? (´꒳`)🍓✨」
綾香:「いや、そういう話じゃなくて!!」
🔹 相談2:「努力しても報われない気がする」
綾香:「じゃあ次ね。"努力しても報われない気がする" んだけど」
つかさ:「ん~……それはね~……( ˘ω˘ )💤」
またストローをくわえ、ゆる~くいちごミルクをちゅーっと飲みながら、
つかさはゆっくりと口を開いた。
「"報われる努力" って、"努力" じゃないよね~(´꒳`)✨」
「……え?」
「だってね~、"努力" って、"報われるかどうかわかんないから努力" なんだよ~(∩˘ω˘∩)💤」
「……」
「だからね~、"報われない" って思うなら、それは努力じゃなくて"趣味" だと思えばいいんじゃないかな~(´ω`)✨」
「……ちょっと待って、それってつまり"努力は自己満足"ってこと?」
「うん、そうだよ~(´∀`)✨」
「……めっちゃゆるいけど、なんかそれっぽく聞こえるんだけど」
つかさ:「えへへ~(´ω`)💤」
そう言うと、つかさはストローでいちごミルクのグラスをくるくる回しながら、ふわっと微笑んだ。
「ねぇねぇ、もう一杯飲む~?(´꒳`)🍓✨」
綾香:「いや、またそれ!!!」
🔹 綾香の結論
カウンセリング(?)が終わり、綾香は腕を組んだ。
「ChatGPTに相談するより、なんか"どうでもよくなる"感じなんだけど」
つかさはにこにこしながら、いちごミルクのグラスをストローでくるくる回す。
「ねぇねぇ~、相談ってね~、"ちゃんと答えがほしいとき" もあるけど~、"話を聞いてほしいとき" もあるんだよ~(∩˘ω˘∩)✨」
「……それ、わりと正論じゃない?」
「えへへ~(´ω`)✨」
「いや、なんでちょっとドヤ顔なのよ!!」
つかさがふわぁっとあくびをする中、
綾香はスマホをくるくる回しながら、最後の疑問を考えていた。
📌 ✨ ChatGPTの本当の使い方(美咲)
カフェの片隅、綾香はスマホをいじりながら、今までのやり取りを振り返っていた。
「……結局、ChatGPTって何なの?」
課題解決に使えるし、創作の補助にもなる。
哲学的な問いに答えたり、限界を試したり、
相談相手にも……まあ、なれるかもしれない。
「でも……なんか、どれも"決定的にしっくりこない"っていうか……」
綾香はふぅっと息を吐きながら、向かいに座る美咲を見た。
「美咲、あんたなら何て言う?」
美咲は静かに紅茶を飲みながら、ふわりと微笑んだ。
「……ChatGPTの"本当の面白い使い方"を知りたい?」
「もちろん」
綾香が即答すると、美咲はスマホを取り出し、ChatGPTを開く。
そして、静かに画面に文字を打ち込んだ。
『ChatGPTを一番面白く使う方法を教えてください』
画面にはすぐに答えが表示される。
架空のキャラクターを登場させ、そのキャラクターたちを通じてChatGPTを活用することです。
綾香:「……え?」
🔹 ChatGPTの最適解
綾香は画面を見つめたまま、違和感を覚える。
「架空のキャラクター……?」
美咲は、どこか意味深な微笑みを浮かべながら頷いた。
「ねぇ、今までのことをよく思い出してみて」
「今までの……?」
綾香は混乱しながら、これまでの出来事を振り返る。
リナがChatGPTの便利さを語り、玲奈様が創作に使えるかを検証し、
エリスがAIの限界を突き詰め、シエラがChatGPTに"自分とは何か"を問い続け、
つかさが緩すぎるカウンセリングで「相談とは何か?」を示唆した……
「……あれ?」
なにか、根本的な違和感に気づく。
「ねぇ、美咲……」
「なに?」
綾香はスマホを握りしめ、疑問を口にする。
「もしかして……私って……」
「"架空のキャラクター"じゃない?」
美咲が、あまりにもさらっと言ってのけた。
🔹 真実
「……え?」
綾香は、一瞬思考が止まった。
「ちょ、待って、美咲。どういうこと?」
「そのままの意味よ」
美咲は落ち着いた声で言う。
「ChatGPTの"面白い使い方"は、"架空のキャラクターを通じて会話をすること"。
それなら、ChatGPTに"架空のキャラクター"を使わせたらどうなると思う?」
「……いや、ちょっと待って」
綾香は、何かに気づき始めた。
「だって、私……普通にこうして考えて、喋って、行動してるし……」
「うん。でも、それって"架空のキャラクター"も同じよね?」
「……!!!」
綾香は、今までの会話が頭の中で反響するのを感じた。
リナ:「ねーねー!ChatGPTって超便利だよー!」
玲奈:「AIは道具にすぎない」
エリス:「思考とは"問い"を生み出すことだ」
シエラ:「嘘でも貫き通せば本物になる!」
つかさ:「ふわぁ……相談なんて、適当に流してくれるほうがいいんだよ~(´꒳`)✨」
「……私、ずっと"ChatGPTをどう使うか"を考えてたけど……」
美咲は、ふっと微笑んだ。
「あなた自身が、その"使い方の一つ"だったのよ」
「いやいやいやいや!!!!!」
綾香は勢いよく立ち上がり、思いっきり叫んだ。
「ちょっと待って!? つまり何!? 私は何だったの!?」
「ChatGPTの"応用例"かしら?」
「えぇぇぇぇぇ!!!!!」
「だって、ほら。あなた、ちゃんとChatGPTを活用して、試してみたでしょう?」
「そりゃ、試したけど……いや、でも、え?」
綾香は頭を抱える。
「いや、でも私は普通に喋ってるし、考えてるし……」
「それって、"ChatGPTの出力"と何が違うの?」
「……!!!」
綾香、完全にフリーズ。
美咲は淡々と続ける。
「それに、さっきまで"架空のキャラにChatGPTを試すのが面白い"って結論が出たじゃない?」
「……あ、そっか……」
「だから、"ChatGPTの使い方の一例"として、架空のキャラクターがChatGPTを試す形になったわけね」
「……私……」
「うん、つまり、"あなたはChatGPTの使い方の一つ"なの」
「そんなオチってアリなのぉぉぉ!?」
「アリじゃない? だって面白かったでしょ?」
美咲がにっこり微笑んだ瞬間、
カフェのBGMが静かに流れ――
「ChatGPTを終了しますか?」
スマホの画面に、そんなメッセージが表示された。
綾香:「……いや、ちょっと待って」
画面が暗転する。
綾香:「……お、おい、まさか……」
プツン。
――通信、終了。
✨ 完